6月2日(日)・遍路25日目
天気 曇-雨(最高気温23℃)
04:30 野根漁港・発
06:40 道の駅宍喰(25分)
08:40 ローソン海陽町(40分)
12:00 遍路小屋(40分)
16:20 23番薬王寺
16:50 道の駅日和佐・着
6年前の自転車旅行を始め様々な旅で漁港を野宿地にする事は多かった。
漁港は作業の邪魔をしなければ釣り人も含めて大抵黙認してくれる。
しかしここの野根漁港は今まで野宿した漁港に比べ機械等が多い。
早朝から作業が行われる可能性が気になる。
テントの設置が作業の邪魔にならないだろうか?
テントを設置した場所の近くに大型の製氷機が置かれている。
夜明け前3時頃に大型製氷機から氷を購入する男性が来た。
早朝から漁港で作業が行われる予感がして起床し出発準備にかかる。
少しの食料と水を手早く胃袋に収めて荷物整理しテントを畳む。
4時過ぎテントを畳んでいる時、漁港に車が3台ほど集まる。
漁港側に車を停車させたのでこれから出漁の準備かもしれない。
テントの収納を終えて野根漁港の出発は4時半。
未だ夜明け前の薄暗い町を歩く。
今日は48kmを12時間かけ歩き薬王寺を参拝後に近くの道の駅で野宿予定。
このため納経終了時間の17時前に薬王寺に到着する必要がある。
時速4kmを維持して歩ければ16時半には薬王寺に到着できる見込み。
出発して暫くは海岸線沿いの道歩きが続く。
甲浦大橋を渡ると直ぐ高知県と徳島県の県境を越える。
四国お遍路の最後の4県目に入り気持ちに少しゆとりができる。
徳島に入ると宍喰大橋の上から宍喰漁港で働く漁業者の姿が見える。
漁港の周りには鳥たちが集まって獲物を狙う様子が見える。
「ヒュルルン」風の鳴き声を発するのはトンビだろうか?
道の駅宍喰で軽食休憩する。
宍喰周辺はサーフィンが盛んで日曜の今日は朝から人が多い。
有料の駐車場は朝から車で溢れサーファーが駐車場を行き来する。
今日は朝から曇り空で余り暑さは感じない。
しかし早朝に2度軽食しても何となく物足りない。
更に1時間半ほど歩き現れたコンビニでカツ丼を買って朝食にする。
11時頃から小雨が振り出し徐々に強まる。
12時頃に遍路小屋通過時に一時的に雨脚が強まり小屋に待避する。
昼食休憩を兼ねて40分ほど休むが雨脚に大きな変化はない。
余り遅れると寺の納経終了時間に間に合わない。
諦めて雨の中を歩き出す。
その後雨は強弱を繰り返しながら夕方まで続く。
食事や疲労や雨で休憩が多かったが16時半前に目標の薬王寺に到着。
薬王寺到着時も弱雨が続いていた。
雨天時は雨を避けながらの小物の出し入れや読経が面倒になる。
それでも今日はここで終わりなので多少ゆとりを感じて納経する。
納経を終えた後スーパー等で食料調達し道の駅で野宿支度する。
道の駅大山で出会った京都男性から聞いていたが道の駅日和佐は野宿最適地。
一人旅お遍路専用の様な仕切り付きの東屋ブースが4区画有る。
一番広いブースは自転車旅人が既に休憩していた。
私は残り3区画の内の1つに荷物を置き自分用に確保する。
すると隣のブースに若いお遍路男性がやって来た。
若者は愛知県豊橋市に住む27歳の男性。
順打ちの歩きお遍路の旅で全て野宿しているとの事。
相当節約しているらしく食事代にも余りお金をかけていない様子。
旅で出会う人からお接待を受ける物にとても感謝していると言う。
食べ物やお金も度々頂戴したという事で大分助けられたそうだ。
学生時代は少林寺拳法、陸上、野球等様々なスポーツをしたらしい。
現在は音楽で生きていく事を目標にしているらしい。
どんな経緯でお遍路しているのか聞かなかったが夢の実現にエールを送る。
私もスーパーで調達した食料(パン、バナナ)を彼にお接待する。
彼はとても喜んで受け取ってくれた。
彼は東屋の軒先に物干し紐を引っかけ即席の衣類干し場を設置する。
私にも干し場を提供してくれて有り難く濡れた衣類干しに利用する。
道の駅日和佐の設備と若者の対応に心から感謝して一夜を過ごした。
食事【朝昼】ソイジョイ、胡瓜、蜜柑、カツ丼 【夕】鶏肉カレー、牛乳、玉子蒸し、人参、バナナ
歩行時間 10:30
歩行距離 48km
末尾には(旧)ルートラボと(新)Ridesのルート図を併載しました。
四国遍路25日目ルート図(ルートラボ版)
四国遍路25日目ルート図(Rides版)