1 身体の変化の疑問
前回記事で私の体調観察目的の登山の話をした。
約3週間前の岩手山周辺登山では相当疲労した。
また最近の朝ランや買い物等でも疲労感が強い。
老化進行や腎臓機能低下等が心配になってくる。
そこで八甲田登山で体調観察したら意外に快調。
自分の身体の事なのに自分でもよく分からない。
自分では疲労感増要因を幾つか疑っている。
老化の進行や腎臓機能の低下も一要因と疑う。
岩手登山5日前には成分献血を行っていた。
献血をすると完全回復迄に一定期間を要する。
老化や腎機能低下や献血は間接的要因と感じる。
ただ現時点では別の主要因があると考えている。
呼吸(心肺)機能の一時的な低下を疑っている。
岩手山登山では登山早々から息苦しさがあった。
一方八甲田の時は息苦しさは余り感じ無かった。
呼吸は日常何気なく行う行為で余り意識し難い。
息苦しさに差を感じた要因は一体何なのだろう?
以前記事で献血時に呼吸し易くなる事を書いた。
それは血液凝固防止クエン酸ナトリウムの影響と思われる。
ただ直近の献血では呼吸時の快感は少なかった。
以前記事で献血時の血液記録を紹介した事がある。
記事中で赤血球数や質量は変動がある事を記した。
赤血球は栄養や酸素の運搬の役割を担っている。
或いは呼吸量と赤血球に関係があるのではないか?
そう考えて今までの献血記録を再度調べてみた。
すると赤血球数は冬から夏にかけ減少傾向だった。
更にネットで検索すると赤血球と疲労の記事発見。
※[参考]日本メナード化粧品(株) PR TIMESサイト
「加齢に伴う赤血球の機能低下が疲労と関係」記事
私の赤血球の数低下と機能低下は直接連動しない。
ただ赤血球と疲労が関係する事は十分想定される。
更に赤血球が加齢に伴い減少する事は統計的事実。
つまりは私自身の老化進行が疲労要因なのか?
老化すれば疲れ易いのは誰もが容易に想像できる。
では八甲田登山で余裕を感じたのは何故だろう?
疲労はその時々で程度が異なり解明は容易でない。
また疲労要因も百人百様で共通法則も見つけ難い。
身体の事を深く理解する事は本当に難しい。
今後も身体の反応変化観察を続けるしかない様だ。
2 立川志の輔と膝痛
9月18日に青森で立川志の輔落語鑑賞会が開かれた。
私は3年前のコロナ時に鑑賞して以来で今回2度目。
志の輔は3年前に比べ健康状態は一段悪化していた。
膝痛が相当辛い印象で歩くのもままならない様子。
でも発声や上半身動作は元気で落語公演は問題無し。
演じた演目は「試し酒」と「柳田格ノ進」の2演目。
前座立川志の彦「反対車」と併せ合計3時間公演した。
「柳田格ノ進」はマクラを含め1時間10分公演した。
DVD収録の柳田格ノ進から更に進化した名演だった。
立川志の輔の新作落語は人間心理を見事に描写する。
「みどりの窓口」「ハンドタオル」「歓喜の歌」などなど。
今回公演のマクラの愛媛内子町台風騒動も爆笑話。
台風接近中の内子町では志の輔公演成功を目指す。
町職員は志の輔に台風接近前に町への到着を依頼。
志の輔側では他に仕事もあり内子だけ優先できない。
だが町側は町の都合を優先し強引に志の輔を呼ぶ。
町役人の対応は「歓喜の歌」の役人気質と通じる。
役人は臨機応変に欠け相手の都合の配慮に欠ける。
その結末がどうなったか伏せるが志の輔は大悲惨。
マクラ話がまるで一遍の落語の演目の様だった。
膝痛を患う立川志の輔は現在70歳で私より3歳上。
私も12年前の自転車旅行で転び膝を痛めた事がある。
膝負傷が実家一時帰宅直前のためその後2週間休養。
膝痛が7割方改善した2週間後に出発したら膝痛再発。
途中の薬局で痛み止め薬を購入使用し何とか旅再開。
その後薬効果で痛みは徐々に沈静化し1週間で9割回復。
ただ薬は鎮痛が主役割で回復の主要因は自己治癒力。
薬で痛みを和らげ運動で膝が回復したと考えている。
野生動物はケガしても自分で治す以外に方法はない。
動物はケガも風邪も全て自己治癒の力で回復する。
例えば風邪薬でも下熱や咳止めは苦痛緩和が主目的。
薬で風邪が治るのではなく自己治癒力で風邪を治す。
コロナやインフルのワクチン接種も同様の仕組み。
ワクチン薬が直接ウイルスを撃退する訳ではない。
ワクチンが身体の免疫力を高め免疫がウイルス撃退。
ワクチンしても免疫強化しなければウイルスに敗退。
あくまで自分の身体の中の免疫力が外敵を退治する。
12年前の自転車転倒による膝痛はその後沈静化した。
但し膝痛は沈静化しただけで完全治癒した訳でない。
先日の八甲田でも午後の下山時に少し膝痛を感じた。
長時間歩行時や下り連続の時は膝の負担が大きい。
膝負担が大きい時はやはり膝痛が生じ易く感じる。
ただ痛くて歩くのが苦痛になる程の悪化ではない。
立川志の輔は高座への上り下りさえ見ていて辛い。
私の先輩も膝を痛めて以後激しい運動は控えている。
それでも軽い運動や活動はそれなりに行っている。
膝痛改善を謳う薬品や商品は毎日の様に宣伝される。
私も一時的に薬を利用したが基本は自己治癒と思う。
膝痛対策の基本は痛み止め薬と膝運動の併用と思う。
志の輔にも勧めたいが私の勝手な私見と自覚する。
志の輔の膝痛は既に回復不能な状態かもしれない。
高齢者の多くが悩む膝痛の原因は人それぞれだろう。
私の推奨する膝痛改善対策は私見にしか過ぎない。
3 私の苦いコーヒー体験
以前書いた話だが私はコーヒーに苦い思い出がある。
20歳代に毎日コーヒー2~3杯飲用した時期がある。
ある頃から字の筆記に支障が生じ始めた。
当初は「書痙」と診断を受け半年ほど通院治療した。
しかし一向に改善せずその後20年ほど症状に悩む。
酷い時には1行20文字ほどの筆記に数分も要する。
筆記具の片手保持が安定せず両手で筆記具を持つ。
筆記障害が酷かった頃は早期退職する事も考えた。
ただパソコンの出現で筆記量が減少して救われた。
20年悩み続け筆記障害原因がコーヒーと推測する。
その後コーヒー断飲を続けるが直ぐは改善しない。
筆記良好な時と不調な時の波があり悩みは続いた。
4~5年ほど続け効果を感じ始めた時は嬉しかった。
現在筆記障害は概ね完治した様に感じられる。
原因はコーヒーアレルギーによる神経障害と推測。
アレルギーは即発型以外に徐々に発症の遅発型も有る。
筆記障害では四国遍路中に似た症状の人と出会う。
遍路最終88番寺大窪寺の納経所で対応した僧侶。
納経帳への筆書きの様子が書き辛そうに見えた。
片方の手で筆を持ちもう片方を添えて筆記する。
私には過去の自分の筆記障害と重なって見えた。
僧侶に対し何か言葉掛けしようか一瞬迷った。
だが言葉掛けするための言葉が見つからなかった。
私の場合は20年悩んでコーヒー原因に辿り着いた。
だが僧侶が私と同じ症状の悩みかどうか分からない。
仮に同じ症状でも原因は全く異なる可能性が大きい。
私の場合は一種の食物アレルギーの派生形態と思う。
仮に僧侶もアレルギーとして原因は同様に食物か?
そして原因が食物として原因食物を推定できるか?
余りに様々な要因が錯綜して安易に助言できない。
過去の私とダブる僧侶に同情するしかなかった。
人は同じ様な悩みを持っても原因が違う事もある。
だが僧侶を見ると昔の私の苦しみが蘇り辛かった。
見当違い指摘覚悟の上で声掛けすべきだったか?
4 100人に1人が抱える悩み
最近「自閉スペクトラム症」を考える機会が続いた。
最初は、韓国ドラマ「イ・ヨンウ弁護士は天才肌」。
偶々見た韓国ドラマだったが興味深く視聴した。
ドラマの主人公の弁護士は自閉スペクトラム症。
(以下「自閉スペクトラム症」を「自閉症」と簡略表記)
主人公弁護士は意思疎通に難が有り問題を起こす。
だが超優秀頭脳と周囲の協力で各種困難を克服する。
ドラマでは自閉症の症状の千差万別性に言及する。
その後に旭川での自殺女子中学生も同じ症状と知る。
旭川の自殺の事は単にイジメが原因だと思っていた。
また自殺発生後の学校側の隠蔽対応に立腹していた。
女子中学生は自閉症で意思疎通が苦手な子だった。
このため他生徒のイジメ対象になり易い面があった。
その後旭川市教委は改めて再調査し報告書を出した。
※[参考]旭川市いじめ問題再調査報告書(公表版)
更に民主党吉田議員の娘が自閉症という事を知る。
吉田晴美議員は当選1回ながら民主党代表選に立候補。
新人議員ながらしっかりした印象で好感を持てる人。
52歳で当選1回の吉田氏は様々な苦労を経験した様だ。
34歳で小学生の娘を抱え甲状腺がんを患い克服した。
その後はボランティア活動でガンの啓発活動を行う。
(娘の自閉症やガンの罹患は本人が公表済み)
※[参考]吉田はるみ公式ホームページ
自閉症は本人が一番辛いが傍からは理解し難い症状。
自閉症を一言で言えば「意思疎通に問題」のある症状。
ただ自閉症症状は様々で一括りできないと言われる。
自閉症の知識がないと「随分と変わった人」と思うだけ。
現代社会は他人と関わりながら生きざるを得ない社会。
その現代社会で意思疎通が難しいと疎んじられ易い。
視点を変えれば自閉症は現代社会が生んだ現代病。
なお自閉症者の推計数は100人(50人)に1人とされる。
※[参考]e-ヘルスネット(厚生労働省)の記事
「ASD(自閉スペクトラム症)について」
5 人毎の差が活きる例
パリオリンピックでは印象に残る競技があった。
森秋彩が出場したスポーツクライミング競技。
ボルダーとリードの2種目の合計点で順位が決まる。
森はボルダーが7位、リードが1位で合計点で4位。
銅メダルまでアト一歩で競技後に不公平論争勃発。
ボルダーのルート設定が森を差別したとの意見。
これに対し森は己の実力不足、筋力不足だと発言。
身長が低い森は跳躍力の鍛え方不足を反省した。
私は森の低身長がリードに有利かもと感じた。
※[参考]森秋彩インタビュー~JBプレスサイト
人はそれぞれに個性や体格や体力が異なる。
例えばバスケットでも一般的には高身長が有利。
それでも低身長選手も特徴を活かし活躍している。
パラスポーツではブラインドサッカーに驚嘆する。
目隠しをしてボール競技する事自体想像を超える。
ゴールボールの方は範囲が限られ未だ想像できる。
しかしサッカーはボールも人も動き回り続ける。
目隠しして走り回る事だけでも至難の業と思う。
人間の能力は計り知れない事を感じさせる。
そして人それぞれの差の大きさも心底感じる。
6 人が違いや課題を乗り越えて活きるには
人は皆それぞれが様々違う事を誰もが知っている。
一方で似ている事や共通点がある事も多いと感じる。
そして人は似ている事や共通する事に安心を感じる。
人は違いが大きいほど排他的になり易い。
だから人間とは異なる動物を平気で殺して食べる。
だが人に似ている部分を動物に見つけると同情する。
動物に知能がある事を知ると特別扱いし始める。
高い知能を有する鯨の捕獲を反捕鯨団体が糾弾する。
人間同士も趣味が同じであれば互いに共感し易い。
しかし人間同士でも違いが大きいと排他的になる。
今も白人には黒人や有色人種に差別感を持つ人がいる。
かく言う私も肌の色で日本人と外人を区別して見る。
極力差別しない様に意識しつつ心中に差別意識がある。
動物は生まれ育つ過程で自己と他者の意識醸成が進む。
親や近親者から愛を受ける事で相手を大切に思う。
だが自分と縁が薄い人ほど相手に感じる思いも薄まる。
更には自分が共感できない人ほど反感意識は増す。
更には自分に敵意を示す人に対しては敵意を持つ。
現代の社会には様々な問題や課題があふれている。
社会問題の一方で個人も様々な問題課題を抱える。
社会の問題や個人の問題を知恵で解決しようとする。
そのため様々なルール作りや知識共有がされている。
ルール作りや知識共有は上手くいけばとても有効。
一方でルールは人々を束縛し一部に反感も生まれる。
ルールを作ると得する人や損する人が生まれ易い。
知識共有も有益な事もあれば悪事の企ても生まれる。
ネット情報は有益知識を増やすが悪用知識も増える。
ここまで述べた事を再度振り返り箇条書きする。
・呼吸心肺機能と自己の体調差の関連性
・立川志の輔と私の膝痛の比較
・私と遍路寺僧侶の筆記障害の比較
・自閉スペクトラム症の症状と悩み
・人により身体や力に大きな差がある
自分の体調差、他人と自分の差、人毎の差は膨大。
様々な悩みや課題の解決には沢山の試行錯誤が要る。
そして課題へは様々な取り組みがあって良いと思う。
だが今の世の中は様々なルールや規制が蔓延する。
話は脱線するが日本は人口減少で空き家が増大中。
私は遍路旅や徒歩旅で空き家の廃屋化を沢山見た。
一方で空き家も個人財産のため手をつけられない。
そのため徐々に危険化し周囲の環境悪化に繋がる。
これはルールが多くの人に迷惑を及ぼす典型例。
管理者不明の個人財産まで保護する必要は有りか?
個人権利の尊重が肥大化し逆に個人に害を及ぼす。
コロナ禍での行動制限やワクチンでも同じだった。
皆に一律に制限や同調を強要し個々意思を疎んじた。
人々の多様な考え方をルールで縛ろうとする。
試行錯誤して何がより良い方向か探る事をしない。
世の中には未だ分からない事が沢山溢れている。
その課題に取り組むには様々な試行錯誤が必要。
最初からルールで縛っていては試行錯誤できない。
もう少し人々の自由な考えを許容できないのか?
様々な試行錯誤をしながら良い方向を見出していく。
日頃から失敗の多い私が現時点の思いを書きました。