7月14日(火) 空木岳
天気 晴れ(山頂は霧)、暑い(全国で猛暑日)
百名山63番目は空木岳。
深田は「私は日本百名山に木曽山脈南半分から一つだけ選ぼうとして、空木にしようか南駒にしようか迷った。(中略)わずかに背が高いことと、その名前の美しさから空木岳を採ることにした」と本の中で述べている。
名前もうつくしい「うつぎ」、山肌も花崗岩の白く輝く砂礫と大岩がゴロゴロする山。
この美しい山から続く縦走路で一昨年の7月、韓国人登山客4人が命を落としている。
昨日は当初予定の山中泊を、天候不順で急遽予定変更して菅の台Pで車中泊。
ちなみに駐車場に泊まった車は20台ほどあったが、車中泊組は多くない印象。
5時前に菅の台Pを出て空木岳登山口Pに向かうが、道路工事のため目的の駐車場は使用不可。
このため相当手前の路肩に何とか駐車し、登山出発。
始めは樹林帯のなだらかな道が続き、冷えて美味しい水場もある。
その後に大地獄、小地獄という鎖場や鉄梯子のある危険地帯が現れるが、注意深く進めば問題ない。
樹林帯を抜けると見晴らしの良い稜線に出て、空木岳山頂方面を望むことができる。
駒石と言う大岩のある場所で初老男性から写真撮影を頼まれ、パチリ。
若い頃日本アルプス登山に熱中し、濃霧で一寸先も見えない中這いつくばり下山したことや、雷が横から襲って来る等の話を聞いた。
山頂で出会ったもう1人の男性からは、一昨年の韓国人登山客の遭難事故の話を聞いた。
事故の概要は、韓国の登山客20人が1泊2日登山計画の2日目、空木岳から宝剣岳に向かう途中の檜尾岳周辺で悪天候のため道迷いし低体温症等で4人が死亡したというもの。
原因のひとつに韓国では3000m級の山がないため悪天候への備えが不十分だったことがあるようだが、遭難場所のすぐ近くには避難小屋もあったが見つけられなかったことは、高山での気象の厳しさを如実に物語っている。
昼前に着いた空木岳山頂はガスがかかり眺望はなし。40分ほど食事休憩したが晴れる様子がなく下山した。
200mほど下の空木岳駒峰フュッテまで降りると見晴らしが良くなり山頂部だけが雲に覆われていた。
【空木岳駒峰ヒュッテから山頂を眺望】
この時だけ山頂方面のガスが晴れた。
04時50分 菅の台Pを出発
05時35分 登山口を出発
10時30分 山頂に着
15時10分 登山口に着
15時42分 コマクサの湯に着
19時43分 恵那山広河原臨時Pに着
登山時間 9:00 登山距離 21km 高低差 1700m
運転時間 0:30+2:40 運転距離 6+73km 車中泊
空木岳登山ルート (ルートラボ地図利用)
※ ルートラボ画面の左上には「拡大縮小」、右下には「ルート再生」、右上には「再生速度調整」の機能があります。