H27年9月4日 水晶岳・鷲羽岳

9月4日(金) 水晶岳・鷲羽岳 (縦走3日目)
天気 強風霧雨のち晴

百名山94番目は水晶岳(黒岳)。
深田は、水晶岳(黒岳)の特徴を「一番奥深い山」「文字通り北アルプスのどまんなか」「黒岳はその名の如く黒々と男性的な強さ」と表現。
昔は黒岳と呼ばれていたが、この山で水晶が採掘されてからは水晶岳の呼び名の方が主流となった。しかし現在は水晶採掘はほぼ絶滅。
北アルプス百名山の中では、黒部五郎と共に山頂までの到達に最も時間を要する山。

百名山95番目は鷲羽岳。
深田によれば、鷲羽岳は元々「竜池ヶ岳」から「東鷲羽岳」を経て「鷲羽岳」になった。
名前変遷の過程で日本山岳会先輩のミスがあったらしいが、結果的には勇壮な山容にマッチした良い名前を得た。
鷲羽岳の山裾にある三俣山荘から眺める鷲羽岳は、左右に羽を伸ばした鷲の様。

夜間降り続いた雨でテント内の床は少々水分を含んだ状態になった。
明け方も雨模様。寒さで起床できず明るくなり始めた5時半過ぎ起床し軽朝食。
その後丁度良い具合に雨が弱まった頃を見計らいテントを畳む。
キャンプ場にはもう一人テント泊者がおり私より先に出発し、私は7時過ぎに出発。
霧で眺望不良だが、祖父岳からは運良く雲ノ平キャンプ場を眺望できた。
その後は霧雨と強風が続き水晶岳の登山路は道の険しさよりも強風に怯えた。
水晶岳山頂も強風で寒く、写真撮影を済ませて直ぐに登山路を引き返す。
ワリモ分岐付近で女性ソロ登山者と出会った時、水晶小屋までの距離を尋ねられた。
「もう少しだ」と答えたが、寒さで口が上手く開かないことに自分自身で驚いた。
女性と比べて自分の耐寒度が相当弱い。体質なのか?年齢のせいなのか?
その後も鷲羽岳まで霧雨と強風が続くが、稜線上のため風除けがなく休憩できない。
こんな状況が長く続いた時に寒さで遭難するのだろうと思いながら歩き続けた。
鷲羽岳山頂登頂後も休まず先に進む。やっと岩陰で風除けができ軽食にありつく。
その後の下山道で10人程の団体とすれ違った後、間もなく三俣山荘着。
風雨が収まりやっとホッとすることができたが、身体は冷え切った状態。
三俣山荘でテント泊手続きをする時は、山荘内の暖房が本当に恨めしかった。
山荘内に宿泊したかったが、所持金の都合で断念。
寒さが辛くて夕食後直ぐ寝袋入り。一旦眠れたが夜中に足指先の冷えで目覚める。
その後は足指先の冷えで眠れないまま夜明けを迎えた。

【夜明けの雲ノ平テント場】
夜明けのテント場
地面は水溜まりの状態

【霧雨の雲ノ平湿原】
霧雨の中の雲ノ平の湿原

【少しだけ青空が見えた祖父岳への道】
少しだけ青空が見えた祖父岳への道

【祖父岳登山道から雲ノ平を見下ろす】
祖父岳登山道から雲ノ平キャンプ場を見下ろす
中央にはキャンプ場がある

【水晶岳と鷲羽岳のワリモ北分岐点】
水晶と鷲羽のワリモ北分岐点

【水晶岳山頂】
水晶岳山頂
風が強過ぎて、直ぐに下山

【強風雨が叩きつける水晶小屋】
強風雨が叩きつける水晶小屋
休憩しようかとも思ったが結局先に進む

【真昼にワリモ岳に到着】
昼にワリモ岳に着、休憩不可能で先に進む
強風で休憩不可能で直ぐ先に進む

【鷲羽岳への道】
鷲羽岳への道、写真撮影も一苦労
カメラ濡れもイヤ、写真撮影も一苦労

【鷲羽岳山頂で記念撮影】
鷲羽岳山頂で記念撮影
良く無事ここまで来たと少しだけホッ

【鷲羽岳の下山途中に登山者を見上げる】
鷲羽岳の下山途中に、登山者を見上げる

【ようやく三俣山荘に到着】
ようやく三俣山荘に到着
無事に到着できて本当に良かった!

【徐々に天候回復し鷲羽岳が姿を見せる】
徐々に天候回復し鷲羽岳が姿を見せる
今頃青空が見えるのも複雑な気持ち…

07時10分 雲ノ平キャンプ場から出発
08時25分 祖父岳
09時20分 ワリモ北分岐
10時35分 水晶岳
11時40分 ワリモ北分岐
12時45分 鷲羽岳
13時45分 三俣山荘(キャンプ利用手続き)
14時00分 三俣キャンプ場に着

登山時間 6:40 登山距離 13km 高低差 700m

水晶岳・鷲羽岳登山ルート (ルートラボ地図利用)
※ ルートラボ画面の左上には「拡大縮小」、右下には「ルート再生」、右上には「再生速度調整」の機能があります。

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