5月11日(水) 11番藤井寺~12番焼山寺

天気 曇り後晴れ

朝方は曇り空のスタートだったが、焼山寺への道の途中から少しずつ好転した。

鴨の湯温泉を出発する時、お遍路熟練の方から話を聞いた。
昔は野宿場所・宿が沢山あったが、ゴミの後始末に悩まされて廃止した所が多いのだそうだ。

11番藤井寺は相当高齢のお和尚さん?が納経帳に墨書。
寺それぞれに色々な人が納経所におり、最も多いのは女性。次に若いお坊さん。
無口な人もいれば、優しく労をねぎらう言葉をかけてくれる人もいる。

藤井寺の本堂脇から12番焼山寺への道が始まる。
焼山寺までの登り道では3人の高齢男性に追い越された。
自分の歩き遍路スタイルは登山と同様にゆっくりだがあまり休憩を取らずに歩き続けるタイプ。
それでも登山時は人よりも早い方。
この日は、焼山寺までの約13kmの登りで歩きお遍路さんと出会ったのは3人のみ。つまり自分が追い越した人は一人もいない。
お遍路さんには普通の登山者以上に健脚な人が多いのかもしれない。
焼山寺への道は一旦標高700mほど登った後に250mほど下りまた登り返すという心が挫けそうになるコース。
「遍路ころがし」と言われている。
しかし登山道として見た場合は、とても良く整備された登山コースと言える。急登の箇所は少ないが、コース距離が長いことと大下り後にまた大登りが待っているということで結構身体には堪える。

約5時間かけて山頂に、いや焼山寺に到着。追い抜かれた3人の人もどうやら着いたばかりのよう。
追い越された3人のうちの1人は昨日も会った横浜から来た人。またお話して互いにエール交換した。
焼山寺山頂では、私達の後に間も無く到着した私より少し年上の男性とも話をした。
愛媛県の40番目の寺から歩き遍路をスタートして今日で20日ぐらい。
88番大窪寺から1番霊山寺まではバス移動し、昨日は1番から10番まで打ったとのこと。凄い健脚と驚いたが、本人いわく「そんなに早くないし追い越されることも多い」とのこと。
その人とは山頂から下山道の途中にあるすだち館まで約1時間ご一緒して色々な話しをした。特に節約して旅する方法をお互い語り合った。

すだち館で分かれ、私は更に先の神山温泉まで来て野宿地を選定した。
結局近くのコットンフィールドというキャンプ場に1000円で泊まることにしたが、すだち館で分かれた男性と神山温泉で再会。驚いてどうしたのか訳を尋ねるとすだち館では風呂がないため神山温泉に送迎してくれたとの事。
すだち館は安い善根宿なので多少の不便は仕方ない。


鴨の湯にある善根宿


藤井寺本堂脇から焼山寺への道


焼山寺への道途中の下界景色


高野山高校宗教科というのがあることを知った


尾根道。昔はこんなに良い道ではなかっただろう


大木の前に立つ空海。自然に比べ人間の小ささを感じる


標高700m超の場所にある立派な焼山寺


善根宿すだち館


神山温泉

7時10分 鴨の湯を出発
7時40分 11番藤井寺に着
13時00分 12番焼山寺に着
16時30分 キャンプ場に到着

歩行時間 8時間30分
歩行距離 28km

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