5月12日(木) 4日目 13番大日寺~17番井戸寺

天気 晴れ

朝から好天の1日となった。
明け方放射冷却のためテントの中は冷え込んだ。
今日は最初の寺までの移動に約4時間かかるが、その後は寺の移動時間は短い。

今日はお接待を受けた一日。
昨日まではお接待を受けることがなかった。
解説本で色々な場所でお接待の提供があることを知り身構えていたが、3日間何もなくて、最近お接待は少なくなったのかなと思っていた。

最初は13番大日寺に向かう道路脇に無人の水飲み場があった。
丁度喉が渇いていたのでありがたく頂いた。これもひとつのお接待かしら?

次に13番大日寺の納経所の前に「はっさく」を詰めた箱が置かれてあり「ご自由にどうぞ」と貼り紙があった。日差しが強い中とても有り難かった。

本日最後の17番井戸寺では、年配女性から手渡しのお接待。
最初は申し訳なさそうに「熱いコーヒーでもお接待しますが如何ですか」と声掛けされた。解説本ではお接待は断わってはいけないとあったため、「お任せします」と答えたら「たった今冷たいコーヒーがなくなってしまったの。もし其れ程欲しくないならお菓子でもどう?」と言われ、それではご馳走になりますとありがたく頂いた。
以下、女性から聞いた話。
50歳代半ばで身体が弱く仕事を辞めた。
その後身体を鍛えるためスポーツジムに通う。医者や家族などから猛反対されたがお遍路を始めた。
身体は徐々に丈夫になりお遍路も病み付きになっていった。
お遍路中にお接待を受けた暑い日のキュウリの有り難さに感激し自分もお接待を始めた。
お接待は気が向いた時に自宅から1~2時間の寺に出向き半日ほど行っている。
最近は歳もとったので、以前ほどお遍路には行ってないが、まだ元気なうちにもう一度88か所全部周りたい。
凄い女性だと思った。
若い頃から身体が弱かったらしいが、自分の意思で体質改善に努め、周囲の反対も押し切りお遍路も始め、更に時間をかけてお接待までしている。
自分の人生だから自分で決めようという強い意思が感じられた。
「勇気」というお接待も頂いた。
どうぞ、末永くお元気で頑張ってください。

本日最後の井戸寺を打ち終わり、今日は4日振りに布団で寝られる。


キャンプ場の朝、出発前


13番移動中の道端にて


道端にて水のお接待?


13番大日寺納経所前の「はっさく」


母、息子、娘?が、流暢に納経する


道端で遍路標識の補修作業をする人。
お陰様で無事旅できます。感謝


国分寺跡は県重要文化財


お接待を受けた井戸寺

6時10分 キャンプ場を出発
10時00分 13番大日寺
10時55分 14番常楽寺
11時30分 15番国分寺
12時30分 16番観音寺
13時20分 17番井戸寺
16時00分 徳島県庁前ホテルに到着

歩行時間 8時間00分
歩行距離 36km

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