四国遍路旅 20日目
令和4年6月3日(金) 明神~松山市・和気
天気 晴 気温 16~28℃
1.旅の時間経過・距離
02時30分 起床
04時45分 レストパーク明神・発
05時20分 三坂峠
07時12分 46番・浄瑠璃寺 (18分)
07時42分 47番・八坂寺 (16分)
09時00分 48番・西林寺 (18分)
10時03分 49番・浄土寺 (50分)
11時15分 50番・繁多寺 (15分)
12時10分 51番・石手寺 (30分)
15時16分 52番・太山寺 (18分)
16時15分 53番・圓明寺 (25分)
16時45分 民宿 上松・着
歩行距離 38km
歩行時間 8時間50分(休190分除く)
[上り標高計470m/下り標高計1080m]
2.遍路道の概要
出発後三坂峠まで100m登った後は下りが続く。
三坂峠最高標高720mから浄瑠璃寺まで630m下る。
その後は平坦か少し下り気味の道歩きが続く。
太山寺で標高70mの登り坂道がある。
それ以外はほとんどが平坦路。
寺間の距離も一部を除き短距離区間が多い。
最長区間は石手寺-太山寺で11km、155分。
最短は浄瑠璃寺-八坂寺が1km、15分。
若干長い八坂寺-西林寺が4.5km、65分。
3.出来事や感想
今日は5日振りで予約の宿に泊まる日。
大峰奥駈縦走旅の4日野宿以来の4日連続野宿。
身体は汗臭い上に痒みもあり宿が恋しい。
ただ昨日は予定した距離を歩けなかった。
今日は昨日の遅れを挽回するため早朝出発。
2時半に起床し未だ薄暗い5時前に野宿地出発。
歩いているうちに徐々に明るくなってくる。
5時45分に昨日野宿予定だった東屋を通過。
6時に「坂本屋」前を通過する。
お接待処なのだが今日は早朝で未だ開店前。
更に現在はコロナで日曜日毎のお接待との事。
更に先に進んだ時私の前に突然犬が現れ吠える。
直ぐに「済みません」と言う声で飼い主が現れる。
どうやら犬を放し飼い散歩させていた様子。
こんな早朝に人が通ると思ってなかったのだろう。
更に少し先でゲージの中の飼い犬2匹が吠え出す。
早朝に吠える犬の声は遠くまで響き閉口する。
昔は犬好きだったが今は犬の吠える声が嫌い。
7時12分に最初の寺、46番・浄瑠璃寺に到着する。
本堂と大師堂に参拝納経した後に納経所に入る。
受付に人は居らず「不在時は呼び鈴」の掲示がある。
奥からは女性の読経の声が聞こえてくる。
そして呼び鈴を鳴らす前に奥から女性が現れる。
女「お待たせしました。今日はどちらからですか」
私「久万高原の方から来ました」
女「早朝から歩いて来て寒かったでしょう」
とても気配りある優しい声掛けをもらい恐縮する。
最後「お気を付けて」の声を頂き寺を後にする。
女性の住職かと思ったが少しググると違う様だ。
次の八坂寺、西林寺、浄土寺と休まずに寺を回る。
浄土寺の納経を終え今日の目標達成の見通しが立つ。
3時の朝食から7時間経ち腹も空いて大休憩をとる。
50分の足ケア体力回復や食と水の補給を終え出発。
繁多寺から石手寺になると都会の雰囲気が増す。
石手寺は四国遍路中でも特に有名な寺。
悪行を詫びた衛門三郎の生まれ変わりが起源。
「衛門三郎再来」石を手にして誕生したとの事。
寺には様々な御利益を授かる物が並べられている。
石手寺の納経所の年配女性もとても腰の低い人。
奥で相談事に対応した後に納経所の受付に来た。
女「大変お待たせして申し訳ありませんでした」
私「いえいえ、納経よろしくお願いします」
待ち時間は20~30秒ほどで全く気にならない。
女性は納経帳に心を込め丁寧に筆を進める。
今日は2つの寺の納経所女性の対応に癒やされた。
石手寺の後の寺巡りで私はミスした。
石手寺では特に水を補充せず次の太山寺に向かう。
約2時間半で太山寺の登坂道手前に到着する。
ここに集会所があり空地に水飲場が見えた。
太山寺へは集会所を起点に登坂道を往復する。
そのため建物裏の隠れた場所にザックをデポる。
ここから太山寺本堂まで20分の登坂道を歩く。
太山寺で納経を済ませ集会所に戻り水飲場に向かう。
水を補充しようとしたら水飲場の水は出ない。
喉渇きの身体でマサカこんな事態になるとは!
実は太山寺の途中にトイレがあり水は補充できた。
しかし水飲場で補充しようとトイレに寄らなかった。
この時点で水筒の水の残量は50cc程度。
次の寺までは3km弱、40分ほどなので我慢しよう。
そして本日最後の圓明寺到着後直ぐトイレに向かう。
するとトイレの水は飲水不可になっている!
またまたガッカリ!
ただこの日の宿は寺から2分ほど歩いた場所。
気持ちを切り替え寺で納経を済ませ宿に向かう。
私は経費節約もあるが自販機はほぼ利用しない。
以前の徒歩旅でジュースを飲み足痛を経験している。
それ以来糖質の多い飲料は足痛の原因と考えている。
無事民宿上松に到着後、水を心から味わった。
4.写真記録
皿ケ嶺登山口休憩所
ここから1km先の三坂峠で右の遍路道へ
遍路道に入ると梯子で支えられた廃屋
当初の野宿予定地・一ノ王子社跡休憩所を通過
出発後1時間経過
丹波の里接待所前を通過
早朝のためか施錠され中には入れず
46番・浄瑠璃寺の本堂
ミニチュアお城と遍路道の立て札
47番・八坂寺山門の天井画
47番・八坂寺の本堂(右)と大師堂(左)
本堂地下の阿弥陀尊約8000祀
全国の信者から奉納(青森県も信者多数?)
別格9番札所 徳盛寺文殊院
四国遍路元祖「衛門三郎」邸宅跡(伝承)
別格9番札所 文殊院・札始大師堂
衛門三郎が初めて札を納めた地(伝承)
一級河川・重信川に架かる久谷大橋を渡る
48番・西林寺の本堂(左)と大師堂(右)
町のあちらこちらに遍路案内石柱
49番・浄土寺の山門
仁王像がクッキリ写真撮影できた
49番・浄土寺の本堂(中央)と大師堂(右)
舗装路上に可愛い遍路道案内
遍路道は細い路地にも入る
50番・繁多寺の本堂(左)と大師堂(右)
正面の鬱蒼とした木々の奥に石手寺
51番・石手寺の山門(国宝)
51番・石手寺の本堂と三鈷杵(さんこしょ)
密教の仏具(T先輩からご指南)
51番・石手寺の門前市場は休業が多い
道後温泉近くのアーケードを通る
道後温泉飛鳥乃湯の中庭アート
蜷川実花撮影の花写真
松山英樹ゴルフガーデン左脇を通り抜ける
52番・太山寺の二王門(国重要文化財)
後光の西日が光輝く
52番・太山寺の中門『瀧雲山』
西日を浴びて神々しい
52番・太山寺の本堂(国宝)
53番・圓明寺の山門が木々の下に見える
手前の横断歩道を右に曲がれば民宿は直ぐ
53番・圓明寺の本堂
民宿 上松
民宿の夕食(ボリューム満点)
部屋食でユックリ頂戴した
5.ルート図
四国遍路旅 20日目ルート図(Google Map)