人間の身体の反応と、社会の変化の反応は似ているのだろうか?
人間も社会も「我慢の限界」に達した時に、変化が生じるということかしら?
アメリカにトランプ大統領が誕生した。
アメリカは超格差社会で貧困や不満が「我慢の限界」に達しトランプを選択した。
そしてテロへの恐怖が「我慢の限界」に達し大統領が入国禁止令を出した。
人間の身体でも「我慢の限界」が発生している。
今年もまた花粉の季節が来る。花粉症になる人は年々増加しているらしい。
花粉症アレルギーも「我慢の限界」を越えることで発症する。
アレルギー反応を説明する際にバケツを例に語られるそうだ。
アレルギー物質を処理するバケツに余裕があるうちはアレルギーは表面化しない。
バケツが満杯になり更に原因物質が入ろうとすると、身体が「我慢の限界」を越える。
そしてアレルギーが表面化する。バケツの容量は百人百様。
食物アレルギーには即時型アレルギー、遅延型アレルギーがあるらしい。
(「隠れフードアレルギー」上符正志著IDP新書2015年刊より)
即時型は食事後1時間以内に蕁麻疹や呼吸器、消化器に異常が発現。
一方、遅延型は食事後半日程度で即時型より様々な症状が発現する。
アトピー、胃腸障害、口内炎、むくみ、うつ、不眠、疲労、その他多数。
私自身には超遅延型?のアレルギーがあるかもしれない。
以前ブログで自分はコーヒーが苦手と書いた。
30年以上前に職場でコーヒーを多飲していた時期、筆記に障害が現れた。
字を書いていると指先の感覚に徐々に異常が現れ、字を書き続けられなくなる。
最初はコーヒーが原因と分からず、整形外科で書痙と診断を受けマッサージ治療した。
しかし半年ほど治療しても症状が改善せず、原因不明のまま治療継続断念。
当時は徐々にワープロ・パソコンが普及しつつあり、運よく字を書く仕事が減った。
10年以上悩み続けた後、コーヒーを疑い飲用を控えたら徐々に改善していった。
また20年ほど前に仕事で残業した際に空腹を満たすためカップ麺を一度に2個食べた時に強烈な吐き気に襲われたことがあった。
それまではカップ麺大好き人間で1週間に5個ぐらい食べていたが、それ以来なるべくカップ麺は控えるようになった。
コーヒーの場合は症状が非常に遅く現れる超遅延型アレルギーだと自分は考えている。
つまり私のコーヒー飲用許容限度が普通の人より相当低いため、身体の神経かどこかに悪影響を及ぼし指先の細かな作業に支障を来したのではないか。
またカップ麺も食物アレルギーと言っていいかは分からないが、限度を超えると身体に悪影響が現れた事例だと思う。
このような体験から、食べ物と体調の関係については特別注意を払うようになった。
食物アレルギーの多くは食物成分のうちタンパク質に反応するらしい。
タンパク質は分子量が大きく身体が吸収するためには分解が必要だが、分解が不十分な時に体内で免疫が異物と判断し攻撃することでアレルギーが発生する。
タンパク質と一括りされるが実際は非常に多種類で、分子量は数千~数億。
タンパク質は20種類のアミノ酸があり、うち9種類の必須アミノ酸が特に重要。
多くの食品は必須アミノ酸が不揃いであるが卵だけは必須アミノ酸を完璧に満たす。
この卵を始め野菜、フルーツ、乳製品など有益な栄養源がアレルギー要因なのは問題。
私のような嗜好品のコーヒーが原因なら飲まなければ良いだけだが、小麦等多くの食品に含まれるような場合は、避けることが難しくなる。
私の場合のコーヒーやカップ麺はタンパク質以外の要因の気もするが、続きは次回ブログ。