東日本徒歩旅9日目(H30年4月18日)

天気 小雨

道の駅に野宿した時は早朝から誰が来るか分からない。
特に雨宿りのため軒下を借りた時は邪魔にならないよう早めの撤収が肝心。
4時30分にテントを畳み終えた時、丁度地元の初老男性が来た。
道の駅南相馬はアーケードの様に建物の間に屋根を渡し雨避けできるようにしている。
明け方から小雨のため初老男性はこの広い空間をグルグル回り歩きし始めた。

話を聞くと、毎日早朝ここにウォーキングに来るが雨の日にはこのアーケード下で歩くのだそうだ。
病気で心臓が悪いため余り負担にならない程度で毎日30分以上歩くという。
健康維持のために続けている。
ここには毎朝仲間も来るらしいが今日は雨のため来るかは分からない。

7年前の震災の時にはここが大勢の避難場所になったそうだ。
建物の中も避難者で溢れた。
しかし原発事故で当初は周囲20kmの範囲に避難指示が出ていたがその後30kmに範囲が拡大され24kmのこの場所も対象になり多くの人がまた移動した。
近くの総合病院でも患者達が移動させられたがその対応の中で多くの患者が亡くなった。
正に地獄の様だった。

初老男性は避難せずにこの地に残った。
病院でも数名の医師が責任を感じて残った。
しかし看護師はほとんどが家族と共に避難先に移動した。
このため病院に残った医師にできることは非常に限られたことだった。
例えば薬一つの事でも医師は保管場所が分からず満足な治療ができなかったらしい。

色々な話を聞いていたところにウォーキング仲間の男性がやって来た。
仲間男性と立ち去ろうとする初老男性に「お身体大切に」と伝えて私も今日の目的地へ歩き出す。

この日も昨日同様に肌寒い気温でしかも雨。
昨日から感じる寒気が続く。
風邪の一歩手間の様な感覚。
風邪の原因は医学的に解明されておらず、もし解明できればノーベル賞級らしい。
私の風邪の原因の推測。
自己の体内細菌と外的環境のバランスが悪い方に傾いた時風邪を引き易くなると思う。
自分の体内細菌とは腸内菌や口腔菌。
外的環境要因は今回の場合、気温の低下、旅館で暖房に守られ抵抗力を怠けさせた点、大盛り飯(旅館が私の旅を気遣い特に多かった)を完食し悪玉菌の増殖にも力を貸してしまった事などが要因では推測。
これらの事が重なり自己保有菌が悪い方に傾いた時、悪い菌の更なる増殖を防ぐために身体自体が熱を発生させるため風邪の症状を引き起こす。

この日はほぼ一日中小雨だが、亘理町到着時には雨は止んだ。
道の駅相馬で早めの休憩を取った以外はほぼ歩き通しの一日。

道の駅南相馬の朝

浜街道桜プロジェクトの桜が咲いた

綺麗な花壇が続く

仮設団地がまだまだ多い

道の脇には大量の汚染土

目立たないように板で遮蔽

道の駅相馬で青のりソフトをまた食べた

前に食べ損ねたホッキコロッケ、青のりコロッケも食べた

なぜ屋根型トンネル?

ゴルフボールがトンネル脇に沢山落ちていた

大規模な太陽光発電

海沿いの空き地?に整備

復旧の遅れる海沿い

新設の山元町駅

亘理町立中学校は海岸沿いに高床で新設

亘理町鳥の海ふれあい広場

4:50 道の駅南相馬・発
8:10 道の駅相馬(40分食事休憩)
17:30 セブンイレブン荒浜店(10分買物)
18:10 亘理町鳥の海ふれあい広場・着

歩行時間 12時間20分
歩行距離 54km

【追伸】
現在「東日本徒歩旅」は終盤の岩手県まで来ましたが旅日記の方はだいぶ時差?が生じています。
毎日ヘトヘトでテントを張り食事して直ぐ寝ることが多く遅れの回復は見込めない状況です。
後は旅行終了後にまとめて報告する予定です。

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