1年前に「ふくしま浜街道トレイル」旅をした。
旅のアトに記事掲載を予定したが機会を逸した。
旅の最大目的は桜を存分に観賞する事だった。
特に福島の夜ノ森桜は一度は観たいと思っていた。
今年もまた桜を愛でる時期が近づいてきた。
そこで遅ればせながら去年の旅を記事にしたい。
6日間の徒歩旅日記を3回に分けて掲載予定。
誰かの旅計画立案の参考になればとても嬉しい。
1 計画の経緯
「ふくしま浜街道トレイル」は前年知人に教わった。
TVで紹介される夜ノ森桜には前から関心があった。
福島を歩くなら暑くなる前の天気安定期が良さそう。
また福島の原発事故周辺地域の現状も見たいと思う。
自転車旅や東日本旅では原発事故区域を大迂回した。
今は以前より原発事故区域に近づけるらしい。
4月の桜季節の天気予報は割と安定した天気予想。
旅直前の1週間で5泊6日の徒歩旅計画を練った。
出発は4月中旬の桜満開後半になる頃。
2 旅の概要
1日目 4月10日(水)
6:30に自宅を出発し新幹線や常磐線で勿来駅まで移動。
14:13勿来駅に着き、気合い注入して徒歩開始する。
勿来駅から勿来海岸鳥居まで2.3kmを30分で歩く。
勿来海岸の鳥居から浜街道トレイルがスタート。
最初は勿来の関へ向かう。
林間を通る軽い山登りの道を進む。
一部で泥道や崩落しかけた道を通る。
山慣れしている人にとっては割に見かける景色。
山に慣れていない人は注意して歩きたい。
アップダウンや藪道もあり最初から息が荒くなる。
勿来関跡通過時は13年前の自転車旅を思い出す。
関跡で出会ったライダー男性からアイスを頂いた。
暑い時に頂く冷えた差し入れは本当に有り難かった。
勿来の関を過ぎるとアトは海沿いの平坦道が続く。
ヨークベニマル植田店で買い物。
カツ丼が税込600円余で少し高めの価格設定。
買い物に20分かけて店を出たのは17時20分。
勿来の関通過に時間を要し予定を超過している。
当初の野宿予定地到達はキツいので手前で探索する。
岩間防災緑地に18時に着きここにしようと決める。
トイレや水場を探すが残念ながら見当たらない。
買い物時に水は調達済みなので水場無しは許容。
初のシングルウォールテントを20分かけ設営。
様々な負担軽減策を試したいと考え購入した。
夕食を食べ寝支度をし就寝したのは21時。
今回は冷えを想定せず最も軽いシュラフを持参。
だが就寝中の夜間に冷えを感じ寝袋カバー追加。
カバーを追加した事で寝心地は僅かに改善した。
2日目 4月11日(木)
昨夜から早朝にかけ数人がテント前を通り過ぎた。
ただ騒音など気になる事はなかった。
朝は4時前に起床し朝飯を食べてから後片付け。
テントを撤収して5時50分に出発する。
徒歩15分約1km先の小浜漁港も野宿適地に感じる。
6時40分頃に当初の野宿予定地・大畑貝塚公園に寄る。
トイレ借用後に展望台に上がり暫し眺望休憩。
桜祭りの余韻が見られ昨夜の賑やかさが想像された。
昨夜野宿地にしなくて良かったと感じられた。
早朝は体が冷えていて体調は芳しくなかった。
日差しが増し体温の上昇と共に徐々に体調が整う。
9時に三崎公園まで歩き展望タワーに立ち寄る。
入場料330円で展望タワー最上階から絶景を堪能。
三崎公園の後は約10kmほど海沿い歩行が続く。
正午近くに塩屋岬に着くと観光客が20人ほどいる。
荷物を物陰に隠して塩屋岬灯台まで急ぎ登る。
灯台までの階段を駆け上がり5分余で登り終える。
入場料300円の灯台には入らず写真撮影だけする。
その後急いで階段を下り荷物を隠した所に戻る。
四国遍路でも時々寺まで長い登り階段に遭遇する。
そんな時はよく荷物を物陰に隠し階段を往復する。
重荷物を背負ったまま階段を登るのは相当辛い。
そのため危険承知の上で荷物を置いて往復する。
幸い荷物を盗まれた経験は一度もなかった。
それでも何時もハラハラドキドキし行動する。
自転車旅時から荷物の放置が一種習慣化した。
自転車四方に装着した荷物の常時監視は困難。
荷物を放置して買い物する事は止むを得ない。
重い荷物が盗まれる可能性は相当低いと思う。
盗難予防策は荷物放置を極力短時間にする事。
また人目多数の所か逆に極少の所に隠し置く事。
でも100回に1回(確率1%)は盗難遭遇もありそう。
塩屋岬出発時点で昼過ぎ(12時過ぎ)になっている。
小休憩したいが昨日の計画未達挽回のため先を急ぐ。
歩きながらナッツやソイジョイで栄養補給する。
四国遍路を3回経験し極力予定を守る事が身に付く。
寺納経終了時刻に遅れれば以後の予定が全破綻する。
宿の宿泊予約や野宿計画が全て狂ってしまう。
この日の歩行は海沿いの防潮堤歩行が結構長い。
平坦地歩行は肉体疲労は少ないが精神疲労が多い。
単調な景色が続くため気力の維持が結構難しい。
また防潮堤歩行が途切れ車道歩行になる所がある。
新舞子浜から磐城舞子橋の県道382・豊間四ツ倉線。
この区間の道幅が非常に狭く路側帯はほぼ無い。
また道脇に樹木が生い茂り所々で歩行を妨げる。
信号の少ない直線道路で高速通行の車が結構多い。
車が近づくと歩みを止め待避場所を探し身を守る。
午後は長い防潮堤歩行と少し危険な車道歩行のみ。
塩屋岬以後はトイレにも寄らず歩き続ける。
この区間はトイレ自体とても少なく1箇所程度?
塩屋岬から14kmを3時間半歩き道の駅よつくら港着。
この日はここが野宿予定地でコンビニで食料調達。
昼食、夕食、翌朝食分の弁当を買い一食にありつく。
その後適当な野宿場所選定のため周辺を探索する。
この日は少し風が強いためなるべく風を避けたい。
また道の駅周辺は結構開放的で人目を避け難い。
どうしても適当な野宿場所が見つからない。
結局1時間ほど道の駅滞在後に場所移動決断する。
道の駅から約40分、2kmほど移動し波立海岸で野宿。
防潮堤下で防風と人目回避可能地にテント設営する。
微傾斜地なのが多少不満だが臨機野宿なら良い方。
3 時間経過
【1日目】
14:15 勿来駅
14:43 勿来海岸 (3分)
15:10 勿来の関 (5分)
17:00 ヨークベニマル植田店 (20分)
18:05 岩間防災緑地
歩行時間3:20(休30分除) 歩行距離14km
【2日目】
05:50 岩間防災緑地
06:33 大畑貝塚公園 (10分)
09:10 三崎公園・いわきマリンタワー(10分)
11:50 塩屋埼 (10分)
15:30 道の駅よつくら港 (90分)
17:40 波立海岸・弁天島
歩行時間9:50(休120分除) 歩行距離40km
4 旅の写真
10日14:15 勿来駅から徒歩スタート!
10日14:44 勿来海岸からトレイル開始!
10日14:59 勿来の関(宗任涙石)への登り散策道
10日15:09 文学歴史館そばの東屋
10日15:16 勿来関跡
10日15:23 小崩落箇所を通過
10日16:23 菊多浦沿い堤防道
10日16:59 ヨークベニマル植田店
10日17:59 岩間防災緑地
10日18:29 岩間防災緑地でテント野宿
11日05:52 岩間防災緑地から出発
11日06:44 大畑貝塚公園(トイレ利用)展望台の眺望
11日07:37 臨港道路1号線
11日07:58 アクアマリンふくしま
11日08:10 臨港道路トンネル上に建つ住居
11日08:44 三崎公園内遊歩道
11日09:07 三崎公園のマリンタワー
11日09:15 マリンタワーから進行方向(北東)を眺望
11日11:39 塩屋埼灯台への道
11日11:53 塩屋埼灯台
11日13:36 舞子橋周辺で数少ないトイレ
11日13:43 車道・路側帯の狭い道
11日14:40 安心の堤防道路をひたすら歩く
11日16:00 道の駅よつくら港・ねぶた工房
11日18:21 波立海岸・弁天島で野宿
5 徒歩旅ルート図(全6日間)
コメント
ふくしま浜街道トレイルに行ってらっしゃったのですね。
2023年11月に行ってきたときのことが、takenamik1様のブログの記事により、懐かしく思い出されます。
私は、海無し県に住んでいるので、海岸歩きの多かったこのトレイルは、とても楽しかったです。
今後の皆様の野宿情報になれば
○三崎公園・・・野宿は見つかり次第、退去させられるそうです。
○江名港の江名公園・・・トイレ、水道あります。高台で、見晴らしがいいです。一泊目は、ここに泊まりました。道路から離れているので、とても静かに過ごせました。
appleberry さん、コメントありがとうございます。
野宿情報ありがとうございます。
「三崎公園」はとても広い公園で管理が大変そうですが、野宿禁止との事で逆に見回りする人の苦労に同情します。
「江名公園」は知りませんでしたが、地図から推測すると穴場の良い野宿地の様ですね。
海岸歩きを楽しめたとの事で、人それぞれに感じ方の違いを実感させられます。