5月25日(水) 17日目 39番延光寺への移動日

天気 雨

今日は一昨日に引き続き約40kmの移動だけの日。
一日中雨が降り続いた。
特に昼頃にかけて雨脚が強まる時間帯が多く、午前中には防水レインウェア、防水靴、レインカバーをかけたザックのいずれも防水が機能せず、内部まで水浸しとなった。

ザックの方は室戸岬到達の日に一度内部浸水を経験していたので、朝の出発時に寝袋カバーやレジ袋を利用し2重3重に防水したつもりだったが、それでも浸水を完全に防ぎきれなかった。
レインウェアの下のズボンのポケットには不用意に紙類を入れていたが完全に濡れてボロボロになった。紙幣でなくて良かった。
靴内部も靴下がはっきり濡れているのが分かる状態になった。
昼食休憩に立ち寄った道の駅で靴を脱いで靴下を絞ると体温で温められた生温い水が滴り落ちた。
室戸岬の雨の時はここまで酷い状態にはならなかった。雨脚の強さと降水時間の長さが影響したのだろう。

歩きながら靴の中が濡れる理由を考えてみた。
歩く時には後ろから前に足を運ぶ際、靴の指先と靴の甲の部分に特に大きな圧力がかかる。
この時靴にまとわりついた水分が靴にかかった圧力の影響で外部から内部に少しずつ染み込んでいくのではないか。
防水機能の表示で耐水圧という数値があるが、あくまで製品を静止した状態で計った数値だと思う。身体を動かすことで製品にかかる圧力は考慮されていないと思う。
レインウェアの耐水圧が台風並みの暴風雨に耐えるというのもじっと立っているだけの状態での数値なのだろう。
実際にレインウェアでも、上着の方に比べズボンの方の浸水度合いが大きいのは、足を動かす動作がレインウェアに圧力を加えレインウェア表面にあった水分を少しずつ内部に染み込ませているのだろう。

靴の甲にかかる圧力は今まであまり意識したことがなかった。
今日の雨での浸水や、足の甲の痛みの経験から、靴の甲は意外に圧力の高い要注意ポイントだと思った。
毎日重労働に耐えてくれている足をもっと労わらないと。

雨が続く中カメラやスマホも極力濡らさないよう、雨脚が弱い時に使うようにして、ひたすら我慢の歩行を続け、雨のことを考え続けた一日だった。

今日出会ったお遍路さんはたった一人。
逆打ち遍路さんで、トンネルですれ違い時に会釈を交わしたのみ。
トンネルに入った時だけは雨を避けることができ、トンネルのありがたさを噛み締めた一日。


ホテルから眺める朝の足摺


雨脚が強い中をひたすら歩く


アコウの木?前を通過。
昨日の地元テレビでアコウの木は台風に負けないため根が異常に発達したと言っていた


国重要文化財吉福家住宅?前を通過


松尾トンネルでホッと一息


土佐清水市街地が見えてきた


昼食に立ち寄った道の駅めじかの里
土佐清水


雨で人影のまばらな竜串海岸。
夫婦からカメラ撮影を依頼された


竜串海岸の大竹小竹


口を開けたエイリアンの様な竜串の浸食岩


本日唯一のお遍路さんとのすれ違い


本日の野宿地、大月町小才角の休憩所

07時20分 ホテル椿荘を出発
12時10分 道の駅めじかの里で休憩
17時10分 小才角の休憩所に着

歩行時間 8時間40分
歩行距離40km

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