5月17日(火) 9日目 25番津照寺~26番金剛頂寺

天気 曇りのち晴れ

昨日から今日は道で歩き遍路とあまり出会わなかった。
代わりに寺で団体遍路に出会った。
金剛頂寺で遍路ツアー2組と遭遇した。
私が寺での納経を終えて納経所に行くとお坊さんが1人で団体の大量の納経帳にスタンプを押していた。
待つこと5分ほどでやっと納経帳に記帳していただいた。

今日は2回も道間違えをしてしまった。
1度目は津照寺。
寺の標識を見落として通り過ぎ5分ほどで進み過ぎに気付き引き返した。
2度目は金剛頂寺。
寺への登り道で車道から遍路道への分岐点を見落とし車道をそのまま進んだ。
10分ほどの時間ロス。

道間違えではなく敢えて遍路道を進まなかった場所もある。
奈半利町に入り行き先を地図で確認すると国道55号から山側へ登っていく方向に遍路道が向かっている。
どう見ても国道55号を進んだ方が景色は良いし平坦で楽に思えたのでそのまま国道55号を進む。
羽根岬など海岸沿いの景色はとても良く正規の遍路道を通らずよかった。
山側に遍路道が設定されているのは、そちらが昔から人々の使った道だからだろう。
ということは海岸沿いは昔断崖か何かで通れなかったのを人々が岩や砂利を敷き詰めて苦労して通行できるようにしていったということだろう。
今は綺麗に整備されていて、昔の人々の苦労を垣間見るのは難しい。

今日通ってきた場所には国の重要伝統的建造物群に指定された地域があった。
昔の街並みを大切に守り続けてきた地域でとても趣きがあってよかった。
一方で一部には後を継ぐ人がいなくなって廃墟となった古い建物もあった。
昨日から室戸市に入り感じたのは、廃墟となった建物が目立つことだ。
遍路道や伝統的建造物のように人々が地道に努力して守る歴史がある一方で、人口減少など解決の困難な課題が町の死活問題になっていることをまざまざと感じさせられた。


最御崎寺の下山道路から眺めるパノラマ


昭和9年にあった風水害を伝える石碑


金剛頂寺ではお遍路ツアー団体と遭遇


金剛頂寺の下山道路からもパノラマ


遍路道は南国景色


室戸市吉良川町の伝統的建造物群


海岸沿いに散らばる岩礁が印象的な羽根岬


本日の寝所「二十三士公園」
(中央奥に見えるマイテント)

08時00分 最御崎寺を出発
09時40分 津照寺に着
11時00分 金剛頂寺に着
17時10分 二十三士公園に着

歩行時間8時間00分
歩行距離 36km

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