血糖値の不思議

私は50歳過ぎから自分の血糖値を気にし始めた。
50歳頃から昼食を食べた後の眠気が強まった。
人は食事後に眠気があるのが普通だと思う。
ただその度合が50歳頃から急激に強まった。
他にも車運転中の眠気も強まり出した。

職場で午後にウトウトするのは高齢者が多い。
高齢化すると眠気が増す事は仕方ないのか?
半分諦めつつも情報を探し始めた。
悩んでいた頃にある本に出会った。
「炭水化物が人類を滅ぼす」(夏井睦著、2013年、光文社新書)
本の中に次の記述があった。(77頁、24頁)
・主食を食べると1時間弱で確実に強烈な眠気が襲う
・糖質制限して気がついたのは昼食後に眠らなくなった

食後に眠くなる原因が糖質食という説を初見聞。
糖質摂取は他にも様々な悪影響を及ぼすらしい。
自分に照らすと確かに自分は麺類大好き人間。
昼食ではラーメンを摂る事がとても多い。
ラーメンとお握りのセットもよく食べる。
ラーメンを食べない時も白米は食べている。

それから10年以上経た今は白米摂取が相当減った。
代わりにサツマイモを摂る量が多くなった。
白米もサツマイモも同じ様なものではないか?
一応自分では違いがある物と考えている。
この件は現時点では深く掘り下げない。

当ブログ内でも血糖値の事は何度か取り上げた。
自分は血糖値が正常と異常の境目ぐらいと自覚。
毎月の献血では年に1度程度で異常に近い時がある。
ただ大半は正常範囲内のため食事は現状維持。

一方で眠気に関しては最近も頻繁に感じる事が多い。
特に昼食後が多いが午前中も時々眠気に襲われる。
年齢で仕方ないか? 未だ糖質摂取が多いのか?
眠気について悩む中で最近新しい事実に気付いた。

3日前に母親と1泊2日の下北旅行に行った。
丁度WBCの準決勝と決勝が行われた日。
午前にテレビ放送があり前半を見てからドライブ。
初日は軽い昼食後11時半に家を出発し16時に宿着。
2日目は9時半に宿を出て脇野沢の母実家に寄る。
その後昼食を摂らず運転し16時過ぎに自宅に到着。

この2日間の間に不可解な経験をした。
1日目の運転時は全く眠気を感じずに運転した。
所が2日目の運転時は昼過ぎに猛烈な眠気を感じた。
1日目は食事後で2日目は食事無なのに眠気は逆。
1日目眠気無で2日目眠気有では相関が真逆。

眠気が食事だけに起因する訳で無い事は理解する。
1日目は合計運転時間が休憩を含め約4時間。
一方2日目は合計が7時間を超えている。
前日の運転の疲労等も含め2日目の疲労度は高い。
だが2日目の13時過に感じた強烈な眠気は疑問。

様々思案していた中である事実に気付いた。
以前スマートウォッチ(SW)の事を記事にした。
私は現在2種類のSWを常時腕に付けている。
内1つは24時間血糖値を測定する機能がある。
ただ中国製のSWなので信頼性を疑っていた。
私の血糖値を測定すると毎回同じ傾向になる。
10時と14時と20時の前後で血糖値が高値になる。
これが食事時間に関わらず毎回ほぼ同じ傾向。

食事後の時間経過と血糖値変化が連動せず不可解。
当初は計測がいい加減なのではないかと疑った。
下北旅行2日目も全く同様の血糖値の傾向だった。
そこで改めて考え直してみた。
もしかして私の身体には長年の癖が染み着いている?
何十年も朝、昼、夜の食事を定時に摂取してきた。
このため体内血糖値が定時に変動する体質になった?

体質が変化した事で14時前後に強い眠気を生じた。
ただし14時になれば毎回強い眠気が起こる訳でない。
睡眠不足や疲労や退屈等が加わる事で眠気が起こる。
以上が今旅での眠気発生の要因と推理した。

仮にこの推理が正しいとしたら私だけの現象なのか?
もし他の人も似た症状があるとすれば厄介と思う。
長年の習慣で血糖値が時間で変動するとしたら?
血糖値変化は食事以外に時間にも気配りが必要。
何れにしても私自身は今後も観察し続けようと思う。

ところで私が母と下北旅行したのには訳があった。
母の2人の兄は太平洋戦争で戦死している。
そして戦死者の遺族には国から弔慰金が支給される。
弔慰金は戦死した人との繋がり度合いで支給順位決定。
兄弟ならば結婚後改姓した人の方が順位が低くなる。
9人兄弟の中で最終生存者の母に今回順番が回った。
国に弔慰金請求手続きして最近決定通知が届いた。
このため戦死者の墓参と弔慰金報告で下北を訪ねた。
間もなく94歳を迎える母は今後も旅ができるかどうか。
その意味でも下北の墓参りと実家訪問は有意義だった。

今回改めて近親者の運命を振り返る時間を持った。
私の母方の男性兄弟(私の叔父)は短命の傾向が強い。
長男と次男は20代に戦死。三男は出生1年後に死亡。
他の3人の男性は67歳、73歳、76歳で死亡。
ちなみに2人の女姉妹は70歳と88歳で死亡。
そして私の父方は祖父が36歳、父が67歳で死亡。

近親者の中で特に男性が余り長生きできていない。
更に父や叔父は糖尿病や腎臓病や卒中等の血管疾患。
必然的に自分も同様の傾向がある事を怖れる。
ある意味で運命は受け入れるしかないと思う。
そして努力で改善できるなら頑張ってみようと思う。

下北・下風呂温泉に宿泊した朝景色

3月23日昼食無し日の私の血糖値グラフ

昼食を摂らなくても14時前後で血糖値上昇

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