令和1年10月7日(月)
天気 雨のち曇
気温 朝12℃~昼17℃
05:18 大釜崎自然歩道の橋・発
06:32 小谷鳥海岸
09:40 船越漁港
(鯨山ルート回避短縮)
12:20 吉里吉里海岸
12:52 崎山展望台(3分)
13:38 筋山(2分)
16:10 城山公園(5分見学)
16:57 小川旅館絆館・着(宿泊)
1.ルート
[大釜崎手前~船越漁港~崎山展望台~城山公園~大槌町・小川旅館]
歩行距離43km 歩行時間11:20
上り標高累計 0942m
下り標高累計 1103m
昨日までで大起伏道歩きは終了し本日から小規模アップダウン道。
出発地点から小谷鳥海岸までは下り高度差200m、距離4.5kmの下り。
その後一旦「305高地・標識」まで登って荒神海岸へ下る。
この区間は300mのアップダウンで距離8.7km。
出発から合計13.2kmを4時間10分ほどで進む。
荒神海岸からは舗装道歩きで平坦の多い道を吉里吉里海岸まで進む。
本来は陸中海岸青年の家から鯨山経由しホテルはまぎくと進むルート。
この日も宿到着が遅れそうなためルート短縮で国道45号を直進。
この区間の距離は約12kmで歩行時間は約3時間(未記録区間あり概算)
吉里吉里から崎山展望台(標高130m)と筋山(標高200m)を経由し大石橋へ。
途中蓬莱島(ひょっこりひょうたん島)が眺望できる。
大石橋を渡り西進後、山道に進むルートに左折し標高130mの城山公園へ。
城山公園の標高は低いが大槌町中心街から大槌湾の眺望が素晴らしい。
公園からは東ルートで体育館・図書館区域まで下り県道280経由で宿に着。
吉里吉里から宿までは距離18km、歩行時間4時間半。
この日は鯨山を経由しなかったため山道歩きは前半の4時間。
後半の7時間は一部を除き舗装道や林道歩きが続いた。
鯨山を経由せず国道45号を歩いた区間は距離2.7kmで歩行時間25分。
鯨山は東北百名山として1、2回目に選出されているが3回目で外れた。
仮に鯨山を経由した場合は概算で距離8km、歩行時間3時間程度(見込)。
(改訂版「岩手県の山」参考)
2.出来事
昨夜から朝まで一晩中雨は降り続いた。(多分)
これだけ人里を離れ人の気配のほぼ無い山奥での野宿は初めて。
ところが自分が驚くほど熟睡し夜中一度も目覚め無く朝を迎えた。
自分でも不思議だったが夕食を大食した事で消化のため安眠できたか?
安眠は良かったのだが朝の天気は雨が強弱しながら降り続く。
少し雨が弱まった頃を見計らいテント収納を始めたら雨脚が強まる。
テントの雨水拭き取りは諦めて急いで濡れたままザックにテント収納。
今回ほど濡れたままテント収納するのも初体験。
今までは屋根付き場所や雨の一時休みを見計らい偶々上手くいっていた。
今回はザックの中身を全てビニールに分別収納していた事で救われた。
未だ山中が暗い5時過ぎにヘッドランプを点けて出発する。
徐々に明るくなり30分でヘッドランプを消し6時半に小谷鳥海岸着。
雨脚は弱まったが未だ霧雨気味の中、舗装道から林道、登山道と進む。
「305高地」表示されたピークを通過し更に進むと荒神海岸への下り道。
一旦海岸に下りて海岸沿いの歩道を進む時に高波地点を通過する。
5秒間隔ほどで高波が打ち寄せる合間を見計らい通過しようと試みる。
ところが高さ4mほどになる高波をモロに頭からかぶり全身ビショ濡れ。
海岸地点通過後の標高100mの峠越え地点では仮設団地が出現した。
荒神海水浴場を通過して漸く大きな道路になって雨も上がる。
荒神から10分ほどの船越漁港へ進むと「工事中通行止」標識がある。
通行止の海沿いを進めれば時間短縮できるが迂回すると時間をとられる。
車は通行できないが歩行者は無理なのだろうか、と少し悩む。
偶々車で通りかかった若者が私に「何か困っているか」と尋ねる。
「通行止は歩行も無理か?」尋ねると残念そうに「無理」と教えられる。
若者は力になれず申し訳なさそうにし私は好意に感謝し元気をもらい迂回路へ進む。
毎度同じ様に今日もまた予定時間に遅れていて鯨山経由を諦める。
時間短縮のため国道45号を進むと歩道がなく路側帯の狭い所も歩く。
ホテルはまぎくまで来ると鯨山ルートと合流して歩道もあり安全になる。
吉里吉里海岸に近づくと道路が新設されトレイルルート標識は見当たらない。
また不安を感じながらできるだけ地図に近いルートを選びながら歩く。
崎山展望台では昨日から今日にかけて歩いた船越半島を眺望する。
吉里吉里から崎山、筋山と林道歩きを続け蓬莱島眺望地点で舗装道路になる。
蓬莱島は「ひょっこりひょうたん島」の形をしている。
昔大人気のNHK人形劇で日本SF大賞「吉里吉里人」と共に井上ひさし原作。
井上ひさしは山形県出身の人だが岩手県の大槌町に深い縁があったようだ。
大槌町の中心街を抜けて山手に進み標高130mの城山公園に登る。
城山公園では大槌に入って多分初めてトレイルルートの標識を見た。
(大槌は復興途中箇所が多く標識を設置できないのかもしれない。)
まだ復興整備の続く大槌の街並みや大槌湾を眺めた後は山を下り宿に向かう。
城山公園から自然歩道、県道を経由して約50分で予約した小川旅館に着く。
玄関ホールには多くの有名人等の色紙が飾ってある。
夕食時は私の他に、地元学校関係者と県外客の8人の懇談会があった。
旅館の配慮で懇談会料理と私の夕食を合わせたのかと思われる様な豪華夕食。
豪華な上に量も多かったためご飯を少量にして料理は残さず食べる。
部屋に戻り明日以降の天気予報を確認する。
明日は雨で、その後2日晴れた後、台風19号が接近する。
足裏が痛い状態は徐々にひどくなりつつある。
この3日間は雨模様の天気が続き靴は濡れたままで足裏のふやけが続く。
天気予報が明日雨のため今日で旅を終え明日帰宅しようかと真剣に思う。
相当悩み抜いた末、明日は出発を遅くして天気次第で対応を決める事にした。
3.食事と体調
朝・昼食はソイジョイ、ナッツ。
夕食は宿の豪華夕食。
体調は不良。
雨模様が続き足裏のふやけが解消せず足裏のジンジン痛が徐々に増す。
また同様に足擦れにも水濡れが悪影響するのか痛みが少し強まる。
足擦れ箇所に5箇所ほどにカットバンを貼る。
4.写真記録
みちのく潮風トレイル旅10日目ルート図(ルートラボ版)
みちのく潮風トレイル旅10日目ルート図(Google版)