みちのく潮風トレイル旅(9日目)

令和1年10月6日(日)

天気 雨のち曇のち雨
気温 朝12℃~昼16℃

05:45 石浜漁港・発
07:00 川代
09:15 大沢漁港
09:25 業務スーパー山田店(30分買物)
  (龍泉寺ルートを省略し国道45直進)
12:35 秀全堂
14:17 霞露ヶ岳山頂(5分)
15:20 漉磯海岸
16:10 漉磯口
17:32 大釜崎自然歩道の木橋・着(野宿)

1.ルート

[石浜漁港~大沢漁港~秀全堂~霞露ヶ岳~漉磯~大釜崎手前]
歩行距離40km 歩行時間11:00
上り標高累計 1612m
下り標高累計 1443m

本日ルートは山田湾沿いを歩き「船越半島」巡り。
先ず重茂半島巡りの残り道を歩いて山田漁港に向かう。
この区間は大小2つのアップダウン起伏を通過する。
石浜~川代の高度差170m起伏と川代~大沢の高度差420m起伏。
石浜港から大沢港までは総距離12km、歩行時間は3時間30分。
大沢港から山田町中心街を経由し大浦漁港まではほぼ平坦路。
本来ルートは龍泉寺へ山道を経由するが省略し国道45号直進。
距離は13km、歩行時間は2時間35分。(スーパー買物時間除く)
大浦漁港から霞露ヶ岳までは少し起伏を含むが単調登り道。
高度差500m上り、距離4.5km、歩行時間1時間50分。
霞露ヶ岳から漉磯海岸までは後半急下りの続くルート。
特別に危険ではないが注意して下る必要がある。
高度差500m下り、距離3km、歩行時間1時間。
漉磯海岸からは少しアップダウンのある大釜崎自然歩道を歩く。
この日は漉磯海岸から大釜崎の少し手前で時間切れで山中野宿。
最終区間の距離7.7km、歩行時間2時間5分。

この日は東北百名山の1つ霞露ヶ岳登山がメインのルート。
6日目と同規模の最もアップダウンのきついルート。
6日目は上・下共1500m以上、今日は上1600m台、下1400m台。
上りでは今日の方が上回るが、うち3割は霞露ヶ岳登山の500m。
個人的にはアップダウンより登山の上りの方が少し楽に感じる。
それでも最終的には相当の疲労を感じて一日歩行を終えた。
本日で環境省地図「海のアルプス編」ルートは終了する。
次の環境省地図「大槌町」以後には特に副題は無い。

2.出来事

深夜から雨が降り続いている。
テント設置場所は漁港屋根下の外だったためテントに雨音。
朝4時前に起きて直ぐに身の回りの物を整理する。
未だ夜明け前で空は暗いが漁港の照明があり一部は明るい。
ヘッドランプを点灯してテントの外に出る。未だ誰もいない。
一旦テントと荷物類を漁港の屋根下に移動し雨を避ける。
屋根下でテントと荷物をザックに収納中に軽トラ漁業者が到着。
時々こちらに視線を送る中でザック収納を終えて出発。

出発して間もなく歩道ルートから山道を上るルートになる。
山道を歩いている途中から雨は弱まりやがて止んだ。
大沢漁港の手前ではまた迂回ルートの標識が現れる。
旅が進むにつれて迂回ルートが多くなり不安も大きくなる。
迂回見落としや情報不足で道迷いや通行止めには遭遇したくない。

無事山田町の中心部に着き業務スーパーに立ち寄る。
コンビニ食が多く似た様な食事が続いたため違う物を食べたい。
弁当の他に少し重くなるがパックに入った漬け物を買い足す。
店を出た後は時間節約のため龍泉寺経由を省略し国道45を直進。
道の駅やまだ手前から船越半島巡りのルートに入る。
この周辺も工事のためかトレイル標識が全く見当たらない。
新しい道が通っている所を不安を感じながら歩いて行く。

無事大浦漁港前を通過して秀全堂に着く。
秀全という旅の僧がこの地で食事を控え座禅し入定した場所。
参拝し旅の無事をお願いして霞露ヶ岳の登山道に進む。
いつも通り小股歩行でスロー歩きを続け1時間40分で山頂着。
山頂直下には御神体の巨岩があり結構な迫力。
山頂は霧で眺望なし。5分ほど滞在して下山道へ向かう。

下山を終えて漉磯海岸に着いたのは15時20分。
少し霧雨の中、釣人が丁度釣りを終えて駐車場から発車。
この後に長時間歩行があるが目的地まで達するのは厳しい。
沢水が砂浜に流れていたので野宿用飲み水を確保する。
明日は宿を予約済みのため今日はできるだけ長く歩きたい。
ただ昨日から足濡れが続き足裏のジンジン痛が止まない。
漉磯海岸から1時間ほど歩き続けると樹林帯の中は暗くなる。
ヘッドランプを頼りにテントが張れそうな所を求め歩き続ける。
幸いにも?霞露ヶ岳以降は海岸で車を見た以外に人と会わない。
どこで野宿しても他人の迷惑になる事はないだろう。
暗闇の林の中で雨脚が徐々に強さを増してきている。
17時半、沢に架かる橋の所でテントを張る事を決断。
雨の中急ぎテントを張って入り夕食を食べ身体ケアして就寝。
この日は今までの野宿経験の中で最も深い眠りに落ちた。

3.食事と体調

朝・昼食はソイジョイ、ナッツ。
夕食は中華丼、ベーコンパン、鶏唐揚げ、白菜漬、厚焼玉子。
この日は少し疲労(空腹?)感が増したため夕食を多めにした。

体調は不良。
この日も雨模様だったため昨日の足濡れが続き足裏痛も続く。
更に足裏痛と連動する様に足擦れ痛も前より痛く感じる。
この日の夜に今旅で初めて足擦れ箇所にカットバンを貼った。
痛みの他は、疲労感は相当あるが一晩寝ると回復する感覚。

4.写真記録

雨の中、崖のそばを通過する
旅人数カウンタを確認 (30人?)
危険は少ない鎖場を通過する
迂回路情報を頼りに進む
業務スーパーで夕食料を多め調達
霞露ヶ岳を遠望(右端から続く船越半島の左奥の雲隠れの山)
船越半島入口
左手「かき小屋」を眺めつつ通過
秀全堂で参拝した後に山に向かう
霞露ヶ岳入口の標柱地点を通過
山頂直下の巨岩の御神体
霞露ヶ岳山頂
霞露ヶ岳山頂から下山途中の眺望
海岸の沢で野宿用の飲用水を補給
倒木が細い木に支えられる地点を通過
17時半に着いた橋の上でテント野宿


みちのく潮風トレイル旅9日目ルート図(ルートラボ版)


みちのく潮風トレイル旅9日目ルート図(Google版)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする