みちのく潮風トレイル旅(最終13日目)

令和1年10月10日(木)

天気 晴
気温 朝11℃~昼21℃

05:58 石塚峠手前小ピーク・発
06:40 石塚峠(5分休憩)
07:35 測量の碑・星座石(5分見学)
08:50 唐丹駅
10:58 鍬台峠(2分休憩)
12:00 県道250出合い
12:35 吉浜駅・着
  (徒歩旅終了)
13:42 吉浜・発 ~ 14:00 釜石・着(三陸鉄道リアス線)
14:19 釜石・発 ~ 16:40 盛岡・着(JR釜石線・快速はまゆり)
17:50 盛岡・発 ~ 20:30 青森・着(弘南バス・高速あすなろ号)
20:42 市役所前・発 ~ 21:00 自宅・着

1.ルート

[石塚峠手前小ピーク~石塚峠~唐丹駅~鍬台峠~吉浜駅]
歩行距離19km 歩行時間6:20
上り標高累計 720m
下り標高累計 893m

出発地点の小ピークから一旦沢へ下る。
その後ゲートを通り登り道を進み石塚峠に着く。
石塚峠の先のルートが分からず一旦右寄りに進む。
途中で引き返して正規ルートに進む。途中七里塚有り。
本郷地区に着くまでの距離3.6km、歩行時間1時間半。
本郷地区では測量碑、星座石、三時代の津波石碑を見学。
その先には桜並木もあり春の桜に思いを馳せる。
本郷から唐丹駅を経由し鍬台峠登り口までは舗装道歩き。
林道や県道250号を進むルートで距離7km、1時間50分。
鍬台峠登り口から自然歩道を歩き鍬台峠を目指す。
途中に2箇所ほど沢が流れ、私は水を補給し飲水。
大きな岩に導かれ進む様にして鍬台峠に着く。
鍬台峠から先は開放的な場所で進路に少し迷う。
目印テープを頼りに浜街道を完歩して吉浜駅まで進む。
鍬台峠登り口から吉浜駅まで8.5km、3時間で歩行。

出発時点では今日が旅の最終日と決めて出発。
終了地点の案は唐丹駅か吉浜駅の2案と考えた。
最終日をゆっくりしたくてスローペースで歩行した。
また道迷いや石道・砂利道も足痛に響きスロー要因になった。

2.出来事

昨日に続いて今日も晴天。
今日は夜までには青森の自宅に帰る予定。
そのためには遅くとも昼頃までに徒歩旅を終える計画。
先ず唐丹駅まで歩き時間次第で吉浜駅まで行く予定。

石塚峠まで向かう途中でピューという鳴き声が聞こえる。
昨日から山歩き中に時々ニホンジカを見かける。
短いピュと長いピューがあって使い分けている様に感じる。
歩行道は浜街道と呼ばれ昔から利用されてきた道らしい。
道の一部は石ころ道の所もあり足痛には辛い。
出発から40分で石塚峠に到着し少し休憩。

その先のルートが分かり難い。目印が見当たらない。
地図と照らし合わせた方向にはっきりした踏み跡がない。
右寄りに林道が通っていたため先ずそちらに向かう。
しかしスマホルートから段々乖離するため引き返す。
改めてスマホルートに沿っておぼろげなルートを進む。
少し歩くと目印テープが現れて正しいルートだと安堵する。
今の時期は落葉などで踏み跡の判別に迷う時がある。
七里塚を通過して浜街道を一旦抜け出す。

浜街道を抜けると本郷地区に入り名所に着く。
測量の碑、星座石、津波石碑、桜並木が連続する。
測量の碑や星座石は伊能忠敬の測量に由来して建立。
津波石碑は明治、昭和、平成の三時代の石碑が並列する。

8時50分に唐丹駅前に着く。
時間は未だ早い。吉浜駅に向かっても昼頃には着くだろう。
先に進む事にして県道250を進むと浜街道鍬台峠登り口に着く。
ここから本日二度目の浜街道の自然歩道歩き。
間もなくすると道が網ネット柵で塞がれた地点に着く。
ネットの向こう側に目印テープが有り道は続いている。
しかしネットを通過できる場所は見当たらない。
仕方がないので身体を這いつくばり網下を潜り抜ける。

ネット柵を通過後にニホンジカを2度見かける。
広い山中で人間と野生動物の知恵比べの戦いが続いている。
その後大石の間を通ったり枯れ枝で分かり難い所も通る。
11時に鍬台峠に着く。丘陵の様になだらかな場所。
木々の間隔が疎らで下草も少なくどこも歩ける様な場所。
と言う事は進路が分かり難い。
眼を凝らし目印テープを探しながら慎重に進路を探す。
慎重に歩を進めると徐々に道も明確になり歩行速度も上がる。

本日2度目の浜街道歩きを無事終えて県道250に出る。
吉浜駅に向かう途中では道に落ちていた柿を拾う。
熟し具合を見極め食べてみると熟した所は甘いが他は渋い。
それでも今年初めて食べた柿は旅終了のご褒美と思う。
12時35分に吉浜駅に着き電車運行時刻を調べる。
釜石行き13時42分まで約1時間の待ち時間がある。
後の乗継ぎも調べた後、ホームで軽食し足のケアをする。

トレイル全区間の完歩は出来なかったが割とサバサバする。
久々の足痛のため旅継続が苦しく丁度良い潮時だった。
直近2度の徒歩旅(青森一周、四国遍路)では足痛は余りなかった。
今回久々に足痛を感じてまた新たな経験を積めた事は良かった。
ただ今後の長期徒歩旅行のハードルが高まった事も確か。
今後の身の振り方は? どうしようか?
先ずは帰宅して体調回復に努めた後で悩む事にしよう。

3.食事と体調

朝・昼食は人参、ソイジョイ、柿。
夕食は盛岡駅前で炒飯と餃子セット。
足痛は続いていたがこの日の歩行時間が短い事で救われた。

4.写真記録

石塚峠への登り道 (石ころ道は足痛に辛い)
石塚峠に到着
石塚峠下り道の七里塚
浜街道石塚峠登り口
本郷地区に着く
本郷の測量碑と星座石
本郷の津波記念碑
本郷の桜並木
唐丹湾を見ながら草むら道を進む
木の根の逞しさ
防護柵ネット下を這いつくばり潜る
鍬台峠手前の大石で囲われた道
鍬台峠に到着
鍬台一里塚
石畳道入口
吉浜駅に到着。徒歩旅終了!


みちのく潮風トレイル旅13日目ルート図(ルートラボ版)


みちのく潮風トレイル旅13日目ルート図(Google版)

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コメント

  1. との より:

    ご苦労様でした。みちのく潮風トレイルと設定?指定?されていても、まだまだ未整備なところがあり、十分な準備、調査が必要なことが良く分かりました。設定する行政側の準備不足が遭難や事故につながらなければよいのですが、ちょっと心配です。

  2. takenamik1 より:

    いつも応援ありがとうございます。
    当初「みちのく潮風トレイル」は震災後2~3年を目標にルートを決める予定だったと思います。
    それが復旧工事の遅れ等々様々な事情で震災後8年経過してしまいました。
    あくまで推測ですがこれ以上ルート決定を遅らせられない状況になり見切り発車的に「全ルート開通」発表になったのではないかと思います。
    環境省サイトには今後も工事等に伴う迂回ルート情報等は随時お知らせで掲載する旨注意書きがあり、無料配布されている地図情報には逐次は反映されない様です。
    また岩手県を南下すると共に工事中が多くなり標識が減少(激減)しました。
    人里から遠くの海岸沿いルートがとても多く沢の徒渉や高潮等による迂回は「判断は自己責任」との表記も多くあり相当のトレイル経験者でないと厳しいと感じました。
    ご指摘のとおり安易に旅を計画すると遭難や事故に繋がりかねないと思います。