天気 曇り時々晴
昨日の登山で服や雨合羽や靴が結構濡れた。
小屋内で干してみたが朝も変わらず濡れたまま。
晴天の高気温も身体に悪いが、濡れた服や靴を使い続けるのも気持ち悪い。
それでも登山服は速乾性なので天気が良ければ1時間ほどで乾く。
しかし靴は一旦内部が濡れると天気が良くても乾くまでに丸一日はかかる。
できるだけ靴内部の水分を乾いたタオルに吸収させた後に靴を履く。
今日も予定時間の超過が心配で5時出発予定を早め4時10分スタート。
最初の1時間程は足裏痛が少なく快調に歩く。
しかしその後、やはり足裏痛を感じ始める。
小屋出発から15分ほどで吾妻神社・天狗岩に着く。
参拝すると「吾妻神社参拝登山の証」が沢山あったので1枚頂く。
そこから10分ほど歩くと梵天岩。梵天岩から先は絶景眺望コース。
30分ほど歩くと大凹の水場。コース上数少ない冷水美味の水場。
更に30分ほど見晴らしの良い湿原台地を進むと人形石に着く。
(ここの石は昔人間が配置したらしいと何かで読んだ曖昧な記憶)
藤十郎、弥兵衛平、東大巓となだらかで眺望良好コースを進む。
東大巓を過ぎると、一転して樹林帯を進む時間帯が増加する。
昭元山までは昨日の西大巓と同様、ヤブ道の後に大石の登り道。
昭元山で一時眺望があるが直ぐに樹林帯に入り所々でヤブ道もある。
東大巓から昭元山過ぎまで多少歩きにくい道が続く。
その後も樹林帯は続くが道は比較的歩き易くなり烏帽子、家形山と進む。
家形山を過ぎると徐々に開放的になり五色沼・一切経山の展望地が出現。
早朝の出発から展望地点到着まで7時間、一人とも出会わず。
展望地点からは一切経山頂に団体の人影が米粒ぐらいの大きさで見える。
展望地点から一切経山頂まで約45分で登頂。ここで昼食休憩。
山頂には20人前後の登山客がいて今までの静けさとは対照的。
この日は足裏の痛みが辛く直ぐに靴を脱ぎ濡れた足を乾かす。
人目も憚らず山頂の片隅で足を投げ出した姿で昼食を食べる。
昼食終了後は東吾妻山に向かう。
一切経山頂の賑わいは消えて東吾妻山方面は登山者がチラホラいるだけ。
今日も予定時間を少し超過しているため出来れば時間短縮したい。
また昼過ぎから黒い雲が現れてゴロゴロと音がしてポツポツと雨気配。
このため東吾妻山への登頂は麓にザックを置きピストンで山頂を往復。
足裏の痛みを忘れ、身軽な身体で山頂まで超特急で登る。
ザック置場から山頂まで約30分。山頂はガスで眺望は余り無し。
ガスの切れ間から少し写真撮影後は直ぐに下山。
下山の方がむしろ時間がかかり合計1時間20分で山頂を往復。
ザックを再度背負い浄土平の登山基地を経由して今日の宿に向かう。
宿は「ぬる湯温泉・旅館二階堂」という所。
宿までは古くからあるらしい登山道を下ってゆく。
宿に電話確認した際は整備が十分でない登山道でお薦めでない雰囲気。
ただ登山地図にもあるルートなので何とかなるだろうと考えた。
実際に歩くと前半3割がガレ場道、中盤3割がヤブ道、後半4割が歩き易い山道。
中盤のヤブ道で少しヤブがキツく多少手こずるが歩けないことはない。
県道70を分れた登山道4kmを1時間40分で下山し温泉に到着。
旅館の人の話では午後に雨が降ったらしく私が雨に会わなかったのは幸運だった。
ここの温泉は日本秘湯を守る会の会員宿。
100年以上の古い建物らしく周囲に民家や他の温泉も無い本当の秘湯。
泉質は「含アルミニウム泉」温度32度。(旧泉質名「含緑ばん、酸性明ばん泉」)
古来より眼病、皮膚病、化膿症に効く名湯と評判。日本ぬる湯番付で東の横綱。
足裏痛に苦しむ私にとっては持ってこいの温泉。
夕食前と夕食後と翌朝の3回、各30分ほど入浴、湯治。
更に最近は白内障の兆候がある気がして、眼も湯に浸す。
気分的には足裏痛は軽減、眼も見え方が改善した気がする。
建物は古くて様々に音鳴りし、室内には虫が入り放題。
料理は山菜が豊富で山魚や肉も有る私好みの料理。
虫嫌いの人にはお薦めできないが、古い建物やぬるい湯に抵抗がなければお薦め。
04:10 西吾妻小屋・発
05:10 大凹の水場 (10分休憩)
07:20 東大巓
08:15 昭元山 (10分休憩)
10:40 家形山
11:45 一切経山 (35分休憩)
13:40 東吾妻山 (5分休憩)
15:20 浄土平
17:20 ぬる湯温泉・着
歩行時間 12時間00分
歩行距離 27km