1 腎臓機能
亡父を含め親類縁者に人工透析者が多く腎臓関係はとても身近な心配事。
以前ブログでも書いたが私自身の腎臓機能の数値も決して良くはない。
前々回の健康診断では腎機能のクレアチニン値が高くなり軽度異常と診断。
このクレアチニン値とは腎臓の中の糸球体が老廃物を濾過する性能を示す。
腎臓は100万個の糸球体で構成され濾過作業を担うが一旦壊れたら再生しない。
クレアチニン値が高いほど濾過性能の低下を示し基本的に年齢と共に高くなる。
2年前の健康診断結果からそのうち自分も人工透析者になるのかとビビった。
しかし前回僅かながらクレアチニン値が下がり今回更にまた少し下がった。
(前々回1.01軽度異常→前回0.96正常→今回0.93正常)
腎臓機能は年々低下するとばかり思っていたのでこの検査結果は意外だった。
もしかすると検査誤差の範囲かもしれないがそれでも嬉しい。
激しい運動は腎臓に良くないと言われるが登山や四国遍路は激しく無いのか?
また腎臓病患者には水分の欠乏や過剰摂取は共に良くないと言われる。
一方で腎臓病でない場合に水分量変動がどの程度影響するかの検証データは無い。
3年間の経過からは適度の運動や節水行為は良い影響の可能性も有りそう。
今後も暫く推移を見守ろうと思う。
2 血糖関係の検査
自分は体型はやせ気味で甘い物を食べる量も普通並みで血糖は異常ないと信じていた。
ところが先日偶然「糖尿病は足先がしびれる・キズが治りにくい」の記事を見た。
アレ?自分はこれに当てはまるかもしれない?
実は四国遍路と百名山登山旅行で足を傷つけたが傷跡の治りが遅いと感じていた。
更に旅行後2か月が経過しても足先のシビレが残り相当歩いた影響だと思っていた。
少し心配になり健康診断結果を改めて見直した。
血糖値の値は正常範囲100未満に対して90以下と異常までは未だ少し余裕がある。
しかしHbA1cは正常範囲5.5以下に対して今年はギリギリ正常の5.5。
更にHbA1cは年々増加してきている。
心配度が更に増してきたため古本屋でお手軽な新書を購入して糖尿病の勉強。
「糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい」(糖尿病専門医・牧田善二著)
この本によると牧田医師はヘモグロビンA1c値は5.2未満を正常としている。
牧田医師は5.2を超えていたら糖尿病専門医に見てもらうことを勧めるとしている。
とんでもない!医者に診てもらう前に自分で何とかしなくては!
「インスリン注射も食事制限もいらない糖尿病最新療法」(岡本卓著)
という角川SSC新書も同時購入し勉強して得た結論は「糖質制限食に取り組む」。
糖質制限については数年前「炭水化物が人類を滅ぼす」(夏井睦著)、「ケトン体が人類を救う」(宗田哲男著)(2冊共光文社新書)を読んで知っていた。
特に夏井氏の本は「昼食後に眠くなるのは炭水化物を摂ることの影響」を述べていて、年齢と共に食後に眠くなる度合が高まった自分にとって非常に示唆を受けた。
しかし私は「ごはん党」で「麺好き党」。炭水化物中心主義を止められずにいた。
今改めて読み返すと宗田医師は正真正銘の糖尿病から糖質制限だけで見事脱却。
以上の4冊とも医師自ら自身の実体験や患者の糖尿病治療の成果を基に書いている。
これほど信用できる話はない。
更に付言すれば、未だ多くの医師が「糖尿病はカロリー制限が必要」という誤った知識により肉類はカロリーが高いため控えさせごはんや麺などの質素な治療食を強要し糖尿病から脱却できない患者にインスリン注射をしているらしい。
これだけ一部の医師が成果を上げている「カロリー制限は不要で糖質制限だけで糖尿病は治る」へと方針転換できない医療とは一体何なのだろうかと思う。
だいぶ話が脇道に逸れた。
私の亡父も糖尿病がキッカケで腎臓病に進行したと思われる。
牧田医師によれば日本人は大多数は西洋人よりも糖尿病になりやすい体質らしい。
「特に日本人などアジア人には、やせている人の中に食後血糖値が高くなる人がかなりいる」とのことだ。
私も遺伝的・体質的に糖尿病になりやすい可能性が高いということか?
「体質的に糖尿病になりやすい」とは「年齢と共に膵臓からの糖を分解するインスリン分泌が弱くなる」等の体質が考えられるが、糖分摂取を控えればインスリン分泌が弱くても血糖の上昇を抑え糖尿病の進行を防ぐことができる。
糖尿病は自己管理で十分に改善できる病気だと思う。
※【血糖値とヘモグロビンA1c値の違い】
血糖値は採血時点の血糖の値を示す。
ヘモグロビン(Hb)A1c値は過去1~2か月程度の血糖の平均値を示す。
通常血液検査は空腹時の血糖の低い状態で行うため、血糖値が高い人は空腹時も血糖が高いということで「糖尿病が相当進行している」と考えられる。一方血糖値が低くHbA1cが高い場合は空腹時は血糖が低くても食後は血糖が相当高い等で平均的に血糖が高めという「糖尿病へ進行しつつある状態」と考えられる。