岩手山・三ツ石山・八幡平縦走(2)~体調観察登山3

H30.10.4(木) 三ツ石山荘~八幡平~焼走り

今回の登山計画は天気の良い日を狙った。
10月1日は雨、2日は曇り、3~5日は晴、6日は曇り。
2日まで雨模様だったため登山道は少し泥濘が多い状態。
一方で昨年同時期に水涸れていた三ツ石山荘の水場は今年は水有。
そして今日の当初の計画は八幡平の茶臼山荘まで縦走予定。
明日が茶臼から焼走りまで、明後日が焼山を周回登山の予定。
しかし好天予定の5日を車道歩行に充てるのが勿体ない。
三ツ石から乳頭山、大白森、八幡平、焼走りと進む方法も魅力的。
色々考えていたら余り熟睡せずに朝を迎えた。

12人の宿泊者の中で早い人は朝4時過ぎに山荘を出発。
私は4番目ぐらいで朝5時に山荘を出発。
取り敢えず当初予定通り三ツ石山経由で八幡平を目指す。
三ツ石山頂まで2度便意を感じて草むらで試みるが解消できず。
三ツ石山頂を通過後に3度目で解消。最近は腸不調の傾向。

三ツ石山頂手前で御来光を迎える。この時点では晴。
三ツ石山頂では日の出前から写真撮影を続けている男性と出会う。
その後山頂を過ぎると雲が出現しては流れ徐々に青空に変わる。
7時に小畚山に到着。
写真を撮っていると今朝大深山荘を出発してきた女性と出会う。
私より少し年上と思われ山慣れした様子の単独登山者。
話をすると昨年も同じ時期に来てとても寒い体験をしたとの事。
もしかすると私と同時期に近い山域を登山していたのかも。
今日は岩手山8合目を目指すとの事。
お互いに山を満喫し楽しい旅になる事を祈り互いの道に分かれる。

小畚山の急坂の中腹ではトレラン姿の男性と出会う。
今日は松川温泉~三ツ石山~岩手山~松川温泉を1日で回る予定。
年齢を尋ねると私より1つ年上の62歳。私より若い様に感じる。
出身地は青森県三沢市で私と同県。
今日明日と晴天なので急遽仕事を休んで来たとの事。
「気をつけて」とエールを送ると山頂に向かい軽やかに登り始めた。

私より(多分)年上の単独女性やトレラン男性に触発される。
私も負けてはいられない。
今日の茶臼山荘宿泊予定を止めて今日中に焼走りまで歩こう。
そして天気の良い明日までに焼山を登山し終えようと決意。
幸い昨日から今日にかけて体調は良さそうに感じている。
登山日和で丁度良い気温が体調良好の大きい要因だと思う。

またここの登山道はとても歩き易い。
全体の約7割は平坦路に感じられる。残りの3割が登り下り道。
但し登り道も長くは続かない。100mも登ると一旦終了。
更に道の手入れ状態も良く刈払いがしっかりされている。
晴天ということで見晴らしも良い。
小畚山の後は大深岳、嶮岨森、前諸桧、諸桧岳と順調に進む。

前諸桧では中年男性3人組と出会う。
今日の私のルートを尋ねられ焼走り迄の予定と言うと驚かれた。
3人組は今日が登山初日らしい。紅葉が良かったと伝える。
昨日も天気は良かったが今日の方が更に良いとも話す。
良い山旅になる事を互いにエール交換して分かれる。

更に畚岳までの間に5人ほどと会った後に畚岳に登る。
縦走路から分岐するが目立つ山なので思わず登りたくなる。
八幡平から近距離で手軽に360度の大展望が楽しめる。
縦走路から畚岳へ約200m往復した後は八幡平駐車場に向かう。
当初は休憩所でゆっくり昼食休憩した後茶臼山荘宿泊予定だった。
しかし予定変更のため空地で約10分飲水軽食し先を急ぐ。

八幡平周辺は紅葉が綺麗だが山頂周辺は湿原と針葉樹が多い。
山頂周辺に限定すると色とりどりの紅葉イメージは少ない。
八幡沼から黒谷地、茶臼と進むに従い少しずつカラフル度が増す。
茶臼岳から下り道に入ると眼下にカラフルな紅葉が広がり始める。
一方で午前中の青空が徐々に曇り出し岩手山山頂は雲隠れする。
秋の天気は本当に変わり易い。ただし雨の心配はない。

八幡平アスピーテライン(県道23号)に出た後は長いロード歩き。
青森から八幡平に向かう場合通常秋田県側の方が近い。
今回八幡平から岩手県側を通るのは初体験かもしれない。
秋田県側の紅葉も綺麗だが岩手県側の紅葉の広がりは素晴らしい。
途中ではアイスクリームの屋台販売を3箇所ほど見かけた。
少し話を聞くと紅葉時期の期間限定販売との事。
この日に関しては、人出、売り上げ共に少な目との事。
確かに素晴らしい紅葉景色の割には通行車両台数は多くはない。
それでも道端に駐車して景色撮影する人をチラホラ見かける。

紅葉景色の後は八幡平温泉郷そばを通り岩手山麓に向かう。
岩手山パノラマライン道路に入ったのが17時45分。
すっかり陽が落ち街灯の無い道路は相当暗くヘッドランプ着用。
ここから焼走りまで約6kmを1時間15分で歩く。
焼走り登山口到着はちょうど19時。
長丁場のロード歩きを無事終えて漸く安堵。
急いで車中泊の支度を整えた後即席ラーメンを作って頬張る。
翌日の天気予報等を確認して就寝は21時。

三ツ石山9合目から岩手山に登る朝日眺望

三ツ石山9.5合目から薄雲を纏う秋田駒・乳頭山を眺望

右端の尖がり烏帽子が乳頭山、その左隣が秋田駒

三ツ石山山頂から岩手山と朝日を眺望

三ツ石山山頂で撮影を楽しむ人影

薄雲を纏う三ツ石山から先のルート景色

三ツ沼から小畚山手前の1448ピーク

湖面に映る山景色

中央ピークが小畚山、奥が大深岳(多分)

振り返り見る岩手山(左端)と三ツ石山(右端2番目)

昨日からの縦走ルートが見渡せる

小畚山頂に向かうトレラン男性

パワーのお裾分けを頂き長距離歩行を決断

大深岳への途中で小畚山(中央)と三ツ石山(左端)

大深山荘

嶮岨森への途中で鏡沼と茶臼岳(右端)

平坦ルートの先に畚岳が目立つ

八幡平途中から駐車場と畚岳を見下ろす

八幡沼と凌雲荘

八幡平は針葉樹と草紅葉が広がる

カラフルさに欠けるがこれもまた風情

黒谷地湿原手前の紅葉

茶臼岳の下り道からの紅葉景色

岩手山頂は雲隠れ

源太岩

色とりどりの紅葉が広がるロードからの眺め

右側の煙は松尾八幡平地熱発電所(仮称)工事現場

道路脇にも紅葉が広がる

途中でキツネを見かけた(16時45分)

ゆっくり逃げて行った

05:00 三ツ石山荘・発
05:55 三ツ石山 (途中トイレTime有)
07:00 小畚山
08:00 大深岳
10:05 諸桧岳
11:00 畚岳
11:35 八幡平駐車場 (休憩10分)
13:30 茶臼岳
17:00 松尾八幡平ビジターセンター(休憩15分)
19:00 焼走り登山口・着

歩行時間 13時間20分
歩行距離 46km

三ツ石~八幡平~焼走り縦走ルート

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする