目の手術と身体反応と健康私見

1 目の手術
11月下旬に眼科手術で2泊3日の入院をした。
以前記したが私は右眼黄斑部に膜が張り付いた。
眼の焦点部に膜が張り付き視界が歪んで見える。
歪み具合は余り酷く無く日常生活に支障は無い。
だが放置すると膜の歪みが拡大し悪化可能性大。
対策をするなら早めに手術すれば回復効果は大。
対策が遅れるほど回復の度合いも減るらしい。
もし手術するなら白内障悪化対策も必要との事。

このため黄斑前膜除去+白内障手術をした。
2泊3日手術日程概要は以下(数字は概算時刻)
1日目 8:入院-9:説明-11:昼食-13:手術-17:夕食
2日目 7:朝食-8:術後状況調-11:昼食-17:診・夕食
3日目 6:点眼-7:朝食-8:状態調-9:支払・退院

2 手術中の目の状態
手術前には腕に点滴針が取り付けられる。
(後日ネットで調べて)抗菌目的の点滴と思われる。
また麻酔のため首と顔の2箇所に注射をされる。
先生は「相当痛い注射」と言ったが私は並に感じた。
「我慢できる痛さ」と言ったら先生は笑い返した。
「我慢できる」レベルは人により感覚差が大きい。
私的には「とても痛い」の半分程度のレベル。

麻酔が効いて手術が始まると眼に液が注がれる。
手術を円滑に行うための染色剤等の液らしい。
目に液が入ると多少沁み感はあるがほぼ無感覚。
手術中は眼球が開き放しになって視界は限定的。
眼前だけが少し見えて眼前以外は全く見えない。
眼前視覚も眼球内部をフィルター越しに見る感覚。
眼球にピンセット(針?)様器具が入るのは見える。
そして眼の中の膜が器具で剥がされるのが分かる。
ただし麻酔が効いているため触感は全くない。
眼の中に液が入ると万華鏡風の景色が現れる。
まるで空想世界にいる様で不思議な思いになる。

手術は準備10分+黄斑手術30分+白内障20分で終了。
手術開始から約1時間で手術は無事終了した。
そして次患者に手際よく交代し手術が引き続いた。
当日は私の後に4人の手術が次々に行われた。
※[参考]眼黄斑手術に関するネット解説情報
黄斑前膜-診断と治療~日本眼科医会サイト

上記サイト中の黄斑前膜手術のイラスト

3 入院中の経過(目の状態)
手術後は眼帯(但し帯で無くガーゼ布)が貼られる。
手術台を下りたら直ぐ自力歩行で入院室に戻る。
片目動作は多少不安だが注意すれば問題はない。
時間経過と共に沁みる様な感覚の微痛が起こる。
瞼を手で擦りたくなるが眼周辺への接触は厳禁。

手術の翌日に眼帯を外したが視力はぼんやり気味。
ただ徐々にぼんやりは減少し夕方頃は相当改善。
だが視力自体は未だ以前の状態に達していない。
その後日を追う毎に少しずつ見え方は改善する。
眼帯を外した後は保護メガネの着用が義務になる。
手術した眼を細菌や外圧から保護する必要がある。

手術翌日以後は就寝中も保護メガネを就けて寝る。
保護メガネ着用での就寝初日は安眠できなかった。
やはりメガネ着用就寝が気になり意識してしまう。
それでも2日目以降は徐々に就寝に慣れ始めた。
またメガネ着用就寝では寝返りにも不自由する。
手術眼を下向きで眠る事も絶対禁止と言われた。
だが私は右目を下に寝る癖を結構長く続けていた。
このため手術前から寝相に気を遣い癖を修正した。
寝相矯正についても何とか対応する事ができた。

眼には点眼薬3種類を毎日4回点眼し続ける。
点眼薬は3種類共に眼内炎症を抑える効果がある。
点眼効果が減ると炎症が増して微痛が増幅する。
点眼薬を差すと炎症が静まり微痛は収まる。
ただし点眼時に液を落とし損なうと微痛が残る。
点眼液を瞼の縁等に落とし眼に入る失敗を2度した。

人間の身体の表面には常在菌や雑菌が溢れている。
顔や眼の周囲にもブドウ球菌等の常在菌が沢山いる。
それが液を伝い眼に入る事で菌も一緒に眼に入る。
菌が眼内部の手術跡に作用して痛みが発する(推測)。

4 退院後の経過・状況
手術の1週間後に術後の検査に行った。
視力測定の結果は裸眼は0.1未満で矯正後は0.9。
現時点でほぼ手術前の状態に戻った程度の個人感覚。
視界改善などの効果は1週間では余り感じられない。
手術前の事前説明で回復は半年程度かかるとされた。
また回復は症状進行度合いや個人差もあるとされる。
更に人によっては回復効果が少ない事もあるらしい。

手術から2週間経過した段階でも目立つ回復は無し。
むしろ手術した眼の違和感が未だ続いている。
痛みとは異なり眼が腫れぼったい様な重い様な感覚。
この違和感が少し強い時は眼を開けているのが辛い。
1~2分ほど眼を瞑っていると違和感が幾分薄れる。
白内障手術では眼球内に直径6mm厚さ1mmレンズ挿入。
重量は0.02gだが違和感の一因なのかもしれない。

また朝起床後に視界がボヤケるのも少し気になる。
飲水などで10分ほど経過するとボヤケは収まる。
私は50歳前頃から夜就寝時の喉渇きが特に増えた。
喉渇きが体内水分不足や眼球にも影響あるのかも。
或いは術後の後遺症的な要因なのかもしれない。

5 疑問と失敗
点眼薬は3種類あり5分以上間隔を空け点眼する。
しかし看護婦の点眼時は連続して点眼している。
看護婦は「自分でする時は5分以上空けて下さい」
私が「看護婦は連続して点眼して問題ないですか?」
看護婦は「忙しいので続けて点眼投与する」と返答。
何となく理屈が合わないと感じてしまう。
多分薬同士の相互干渉を避ける意味合いと思う。
相互干渉発生割合は低いなら余り気遣いも不要か?

手術後当分の間は眼を保護し続ける必要がある。
手術キズに菌は大敵のため菌の侵入防止が重要。
また術後のキズ回復のため不要な刺激を減らす。
だから眼周辺の異変発生防止で保護メガネを着用。
保護メガネは就寝中も含め24時間着用し続ける。
入浴も顔を洗う事も眼を触る事も全て禁止。

だが私は入院最終日に顔を濡れタオルで拭いた。
洗面所の鏡で眼を見たら眼に目脂が溢れていた。
先生の診察前に眼を綺麗にしておきたいと考えた。
濡れタオルで拭く程度なら良いと甘く考えた。
結果は眼の軽い痛みが2時間ほど続く事になった。
3種類の点眼薬を差したら痛みはある程度引いた。

6 雑記・手術費用の事
マイナンバー保険証だと高額療養の恩恵が即貰える。
今回の手術に要した経費(概算)
手術+入院の全費用(保険無し) 約50万円
上記の経費の3割(保険適用)   約15万円
高額療養制度利用 収入で異なるが3割前後に軽減
通常は病院の退院時には保険適用後金額を払う。
その後別途手続きして高額療養分の還付を受ける。
マイナンバーなら退院支払いは高額療養軽減額でOK。
今回私はマイナンバーで数万円の支払いで済んだ。

7 眼球手術後に感じた事(私見)
手術では手術器具により眼球にキズ(手術痕)が生じる。
キズは相当期間をかけて自己治癒して最終的に治る。
ただキズが治るまでは菌等の外敵がキズを攻撃する。
キズが攻撃を受けると炎症が起こり攻撃を関知する。
炎症が起こる事で眼に痒みや痛み等が起こる。
その炎症の不快感抑制のために点眼薬が使われる。
だから点眼薬自体が眼を治癒している訳ではない。

手術で受けたダメージ回復は自己治癒力に依存する。
人間を含め全ての動物はケガしても自己治癒で治る。
ただ自己治癒中は体内で様々細胞活動が活発化する。
細胞活動の活発化が痒みや痛み等を引き起こす。
人は自己治癒中の不快感を少しでも緩和したい。
そのため炎症抑制の薬を利用している。

これは風邪薬などの効果と共通する。
風邪薬も薬が風邪の菌やウイルスを退治はしない。
風邪で体内免疫が活動すると発熱や咳が生じる。
発熱や咳は本来は風邪ウイルスと格闘している証拠だ。
その発熱や咳が辛い時に風邪薬で症状を緩和する。
あくまで風邪の強敵と戦うのは体内免疫の作用。
同様に今回の目薬も眼の違和感症状緩和が目的。
眼の手術跡の回復には自己治癒力に期待するだけ。

朝の起床後に視界がぼやける事を前段で記した。
高齢化と共に喉渇きが増した事が一因と疑っている。
私は50歳台から就寝中の喉渇きが急激に増えた。
それに伴い枕元には常時コップ水を置く様になった。
夜中に喉渇きで眼覚ました時はコップの水を飲む。

人は老化すると皮膚や喉が渇き易くなると言われる。
体内水分量が体内随所で不足気味になると思われる。
そして眼の眼球も相当に水分を含んでいる。
就寝中の水分不足は眼球にも影響を及ぼす可能性大。
眼球内の水分変化は眼圧や眼球形状に影響を及ぼす。
結果として今回の黄斑前膜を引き起こしたかも?
体内水不足が眼球内の水質変化で膜剥離に繋がった?
更に朝の起床時の焦点ボヤケも水不足が一因かも?

年をとり老化と共に眼も衰えが進行する。
一体老化とは何だろうと最近考える事が多い。
身体は様々繋がり維持されており単独では機能しない。
その中で水だけは全ての細胞に共通して存在する。
体内の水分比率は50~70%と言われている。
幼少期は70%、成人は60%、高齢者は50%とされる。
私の不調の一因が水不足との考えは私の独断私見。
本当の要因の解明は多分今後もできないと思う。

でも身体の中で水は最も重要という事は確かと思う。
幼少期~成人~高齢者と水分が減るのも意味深と思う。
一方で成人女性の水分50%とされる事はどう考えるか?
(要因の一つは水分割合の多い筋肉量の違いと思うが)
女性は男性より平均寿命は長いが体内水分は少ない。
体内水分の多い方が良いと一概に言えないのか?
これもまた人間の身体の謎かもしれない…

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