5月27日(金) 19日目 40番観自在寺

天気 曇りのち時々晴

2日間降り続いた雨は上がり、出発時は曇り。
宿に泊まれたので、靴とザック以外は洗濯して乾燥できた。
今日は高知と愛媛の県境の松尾峠を越えて愛媛の最初の寺・観自在寺を目指す。

松尾峠へは古い遍路道を進むため、あぜ道や登山道のような道を通る。
途中で逆打ち遍路者に出会った。
丁度道が2方向に分岐している地点。
私とすれ違った後に彼は分岐点にあった標識を数秒確認して、本来と違う方向への道を進んだ。
私は彼に道が違うことを教え、彼は正しい道に戻った。

道を間違えずに進むのは大変な作業だ。
私も今朝出発後、早速15分後には道間違えしている。
スマホで道の方向を確認しながら歩いている時に右折標識を見落としそのまま直進してしまった。
同時に2つのことをしようとすると間違える。
スマホで確認する時は歩きを止める。
簡単なことなのについやってしまうケアレスミス。

一方、標識がありきちんと確認しても間違えるのは様々な問題がある。
今日の逆打ち遍路者の場合は、標識の分かり難さと思い込みが重なったと思われる。
標識は縦横2次元の平面の板に表示されるが、現実には3次元の空間を動くので標識の読み間違いが発生してしまう。
更に今回の場合は、正しい道の方が下草の茂った細い道で、歩きやすい道の方が間違った道だった。
以前ブログで紹介した台湾女性と一緒に歩いた時にも、標識をきちんと確認していながら違っていた。
この時は、確認した標識が車用の標識で歩き遍路には別道があるというケースだったが、近所の親切なご婦人に教えていただいた。
しかし標識が車用か歩行者用かまで丁寧に説明している標識は(滅多に)ない。
(以前自転車旅行した時に稀に見たような気がする)
台湾女性も標識には手こずっていると話していた。
更には、明らかに標識にミスがあるケースも遍路旅で数回あった。

次に紹介するのは標識ミスかどうか?
松尾峠への登り道で見かけた「山頂まで何メートル」という標識。
正しくは「峠まで何メートル」だと思う。
峠と山頂が同じということはある?
不思議に思いながら松尾峠に到着すると
「ここは松尾峠頂上」とあった。

松尾峠を越えて3時間半後に40番観自在寺に到着。
36番青龍寺以降、次に向かう41番龍光寺までが寺と寺の距離が離れた区間が続く。
観自在寺を打ち本日の寝床・須ノ川公園キャンプ場までもまた長い。
須ノ川公園に近づくと車用トンネルと別に歩行者自転車専用トンネルが現われた。
長く歩き続けていると変化がほしくなり、トンネル内で即興の替え歌を歌う。

真っ白なトンネルを
ながめては飽きもせず
かといって触れもせず
そんなふうに僕のまわりで
トンネルを涼風が
吹き抜ける
(小椋佳作詞作曲・白い一日の替え歌)


出発後間もなく高台から宿毛市内を望む


逆打ち遍路者は間違え後に正しい道に戻った


(松尾峠)山頂まで400m?


松尾峠の山頂


松尾峠は広い休憩所


国道56号は割と空いてる道


観自在寺に向かう途中にあった自在園。
花文字でも自在園


観自在寺に到着


須ノ川公園に向かう途中の漁港。
赤・青コントラスト屋根の彼方に風車


歩行者自転車用の白いトンネル内に壁画。
飽きもせず眺め、触れもせず


須ノ川公園にテント設営。
17:00受付終了にギリギリ間に合う

07時20分 ホテルを出発
09時15分 松尾峠(高知・愛媛県境)
12時40分 観自在寺に到着
17時00分 須ノ川公園キャンプ場に着

歩行時間 8時間20分
歩行距離 37km

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