5月28日(土) 20日目 41番龍光寺への移動日

天気 雨時々曇り

昨日確認した時点での天気予報は曇りだったが、夜中からずっと小雨が降り続いている。
天気予報をあてにして屋外にテントを張ったため、テント収納に雨拭き作業が加わり予定より遅れて出発する。

テント泊した須ノ川公園は直ぐ近くにゆらり内海の湯という風呂があり、温泉ではないが海洋深層水やマイクロバブルを利用した特色ある風呂で、キャンプ地としてとても良い環境だと思う。

今日もまた次の寺に向かう移動日。
時間的に余裕はあるが、小雨の中なので行動面で余裕はない。なるべく安全なルートを進むことにする。
昨日まで道中で出会った遍路者は毎日1人のみの日が続いていたが、今日は朝に早速私と同じ順打ちの人を見かけた。
ところが彼は途中の風園という公園に休憩で入っていったため、挨拶は交わさずじまい。
その後逆打ち遍路者2人とすれ違い挨拶する。

昼食時間に偶々ランチバイキングをやっている店の前を通りかかり、今日は時間に余裕があるので今旅行中初めて食堂で食事する。
山道や田舎道を通ることも多いお遍路では昼時に気に入った店の前を通ること自体が奇跡的だ。
データ入力作業などもしながら食事したため1時間半も店にいてしまった。さすがに遅れ過ぎたので先を急ぐ。

全長1700mある松尾トンネル前まで来ると、遍路道は峠越えのルートに分かれる。
時間も遅れ雨に濡れて道も悪そうな遍路道は回避してトンネルを進む。
トンネルの半ばを過ぎた所で女性の逆打ち遍路者と出会った。女性は優しい笑顔で挨拶して通り過ぎて行った。

これまで女性の歩き遍路者とは3人出会ったが1人目は宿で2人目は明るい道で会っている。
今回トンネルの中で、しかも逆打ちの一人女お遍路さんということで、さすがに勇気を感じた。
男性よりも更にハードルは高いだろう。
例えばトイレ一つにしても男性の方の自由度は圧倒的に高い。
それでも笑顔で挨拶して行った女性を見て、その陰にある意志の強さを感じる。

これまでの旅で会話したお遍路さんの人数自体が少ないので確かなことは言えないが、話した男性お遍路さんは他者との関係でお遍路する印象があるのに対して、女性お遍路さんは自分のためにお遍路する印象がある。
もしかすると、男性は仕事中心で生きてきた反省からお遍路するタイプが多く、女性はこれまで他者のために多くの時間を割いてきたのでこれからは自分のために時間を使うという気持ちでお遍路するタイプが多いのかもしれない。
まあ人それぞれの生き方なのだ。

今日の目的地「道の駅みま」には、予定より1時間遅れの18時に到着。
とても広い道の駅で野宿はしやすそうだが、他人の迷惑にならずしかも自分に都合の良い場所は限られる。


須ノ川公園から20分ほどの漁港では養殖中。
どうやら真珠らしい


また自転車歩行者用トンネル


ジュテームという店でランチバイキング


全長1700mのトンネル内では女性の逆打ち遍路者とすれ違い


大きなハクモクレンの花


大村益次郎が住んでいた地を通る


宇和島城に寄り道


今夜の寝床・道の駅みまに着

07時45分 須ノ川公園キャンプ場を出発
11時05分 昼食(ジュテーム)
18時00分 道の駅みまに着

歩行時間 8時間20分
歩行距離 40km

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