遍路旅22日目・一宮墓地~道駅大山

5月30日(木)・遍路22日目
天気 晴(最高気温27℃)

05:25 一宮墓地公園・発
06:50 29番国分寺
09:30 28番大日寺
11:50 道の駅やす(65分)
16:45 寺尾鮮魚店(10分)
17:40 ローソン安芸伊尾木東店(10分)
18:30 道の駅大山・着

一宮墓地公園の東屋は道路や駐車場から離れている。
このため騒音はあまり酷くなく睡眠もある程度とれた。
一方で昨日高知入りしてからは市街地の歩行が多くなる。
3年前は歩道歩きで足痛に悩まされたが今回は足痛はほぼない。
しかし3年前に比べて晴れる割合が多く直射日光に悩まされる。
建物があれば日陰を歩く様にするが建物のない場所は日向歩きが続く。

今日も朝から直射日光が差すため日陰を求めながら歩く。
朝6時半に国道32号を横断する場所を通過する。
4車線道路で信号も横断歩道もない危険な交差点。
車の途切れを見計らって素早く横断する。
横断した後で「これは変だ」と思い周囲を見渡す。
よく見ると国道32号の下をくぐって渡る側道がある。
順打ちならば標識があり側道に誘導されるが逆打ちだと標識は無い。
こんな所にも順打ちと逆打ちのハンデがあった。

今日は午前中に2寺を打った後は長い海岸ロード歩き。
高知市から南国市に入り、6時50分に29番国分寺を打つ。
南国市から香南市に入り、9時半に28番大日寺を打つ。
どちらも市街地の郊外に位置する寺でほぼ平坦な場所にある。
因みに国分寺は境内全域が国史跡で「土佐の苔寺」美しい庭園がある。
大日寺は大きく立派な本堂と山門と国重要文化財の像が2体ある。

2寺を打った後は海岸沿いの平坦な道が続く。
もしかすると今日は遍路旅中最も起伏の少ないコースかもしれない。
海沿いを走る土佐くろしお鉄道の高架下を日差しを避けて歩く。
昼時に道の駅やすに立ち寄る。昼食と日陰休憩で1時間滞在。

午後は日陰を求めて自転車専用道を歩く。
途中には「善根宿・萩原」と「休憩所・栗山英子」がある。
善根宿萩原は連絡し了解をもらって泊まれる無料宿。
休憩所英子は常時扉が開放?され自由に休憩できる。
相当疲れがあり休憩したかったが目的地到達優先で歩みを進める。

17時前後に鮮魚店でブリあら煮、コンビニで夕食調達。
日没迫る18時半疲労ピーク状態で今日の野宿地「道の駅大山」に到着。
道の駅大山にはお遍路野宿の先客がいた。
67歳の京都の男性でお遍路旅は3回目。
予定を決めずその日の気分次第で歩く距離を決め全てテント野宿。

山歩きもするが日本の山はそれほど多く登っていない。
海外登山には仲間と年1回ぐらい行くらしい。
昨年はネパールに行き標高4200m付近をトレッキングした。
日本酒等のお酒が好きで朝や昼から飲むらしい。
京都では朝から酒を提供する飲み屋が開店しているとの事。
お遍路旅でも昼に美味しそうな店に立ち寄り酒と肴を注文するとの事。

互いの遍路旅での思い出話も語り合う。
私が「ザックを隠し寺を参拝後にザックが盗まれたと焦った」話をする。
彼は「実際にザックの盗難もある」と人から聞いたとの事。
私は彼に「高い所の寺参拝時、下にザックを置く」事はないか尋ねる。
彼もザックを下に置いて高い寺に登る事はある、と言う。
最終的には自己責任でザックを盗まれない様気をつければいいのだ。

私が「寺に着き杖を置いて納経した後、杖を忘れ取りに戻る」経験を話す。
彼は杖を忘れる経験は一度も無いと言う。
私は信じられなかったが、人によって注意力に大きな差があると感じた。
寺の杖置き場に多くの杖が放置されているのは忘れる人が多いからだろう。
しかし自分とは正反対に全く忘れ物をしない人もきっと多いのだろう。
彼は私よりも高齢で昼間から酒を飲んでいるのに忘れ物をしない。
最近年齢を経ると共に物忘れが激増する我が身には彼が羨ましい。

食事【朝昼】お握り、田舎煮、卵焼、玉子豆腐、ソイジョイ 【夕】のり弁、ブリあら煮、キャベツ、レタス

歩行時間 11:30
歩行距離 48km
末尾には(旧)ルートラボと(新)Ridesのルート図を併載しました。

朝日を眺めて歩く
29番・国分寺の山門
29番・国分寺の本堂
28番・大日寺の山門
28番・大日寺の本堂
くろしお鉄道下の道を行く
道の駅夜須でひとヤスみ
善根宿・萩森
海沿いの自転車道を行く
遍路休憩所・英子
自転車道案内図の道を行く
御殿ノ鼻の海岸道路を行く
道の駅大山に到着
道の駅大山から見る夕陽


四国遍路22日目ルート図(ルートラボ版)


四国遍路22日目ルート図(Rides版)

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