四国遍路旅 17日目 R4.5.31 (愛媛 41~43)

四国遍路旅 17日目

令和4年5月31日(火) 津島~肱川
天気 曇り後晴 気温 18~26℃

1.旅の時間経過・距離

04時00分 起床
06時00分 道の駅津島やすらぎ里・発
06時05分 ファミマ津島高田  (10分)
08時10分 エースワン宇和島  (10分)
11時20分 41番・龍光寺  (20分)
12時20分 42番・佛木寺  (食事50分)
14時10分 歯長峠
16時05分 43番・明石寺  (20分)
17時20分 ドラッグストアモリ宇和(30分)
19時20分 肱川源流の里ヘンロ小屋49・着

歩行距離 48km
歩行時間 11時間00分(休140分除く)
[上り標高計1250m/下り標高計980m]

2.遍路道の概要

この日の道は一部以外はほぼ舗装道の歩行。
龍光寺から佛木寺への途中で短区間の山道歩き。
歯長峠は標高200mから500mまで登り下りの山道。
明石寺でも短区間山道を通る。
全体を通して下りより登りの多い区間となる。
出発時標高15mから最終地標高280mまで登る。

3.出来事や感想

昨日の夕方から膝に微妙な違和感を感じていた。
膝痛というほどでないが少し膝を動かし辛い。
3年前の大峰奥駈縦走旅を思い出す。
膝痛を発症して縦走2日目で登山継続を断念した。
山を下りる途中の水場で水をガブ飲みしたら回復した。
その時は前日が雨天で縦走途中の飲水が少なめだった。
今回も雨の中の道歩きで飲水が少し少なめ。
雨の日は喉渇きが感じ難く飲水量が少なくなり易い。

一方で最近の徒歩旅では小便回数が増え気味になる。
一つには精神的要因での過活動膀胱が疑われる。
もう一つは水分補給の不均衡で一時的水分摂取過多。
私は歩行中の水分摂取はなるべく控え目する。
歩行中の水分摂取は多量発汗に繋がり易いと考える。
歩行中の水分不足は休憩中に水分を多くとり補充する。
一方で休憩中の多量の水分摂取も良策とは言えない。
一度に多量の水が体内に溜まると尿で排出され易い。

徒歩旅での水の摂取はいつも悩みの種になる。
今回は徒歩中も水分は小刻み摂取を心掛けている。
しかし昨日は雨天で水分摂取が幾分少なかったと思う。
その影響が膝の違和感に繋がったのではと推測する。
このため夜間から朝にかけてできるだけ水を飲む。
水以外にも牛乳も夕朝で1L飲んだ(旅時のパターン)。
このため夜間と早朝の二度トイレに起きた。
結果的に膝の具合は少し良くなった様だが微妙。

早朝は少し寝過ごして4時に起床する。
今日も長距離歩行予定のため遅れは後に響く。
それでも朝の身体ケアと良く噛む朝食は厳守する。
片付けを終えて朝の出発は6時。
食品パックゴミを昨日のコンビニに立寄り処分する。

早朝の天気は曇りで少し涼しい。
徒歩開始から30分ほどで松尾トンネル手前に着く。
古い遍路道はトンネルを通らず峠越えする道。
今日は朝寝坊し更に長距離歩行のため時間が貴重。
峠越えの古遍路道は回避しトンネルを通る事にする。
松尾トンネルは全長1700mあり遍路旅中の最長級。

トンネル通過後は宇和島中心部に向かう道。
市中心部に近づくと共に一時的に僅少ポツリ雨。
8時に通りかかったスーパーでトイレを借りる。
この日はコンビニとスーパーで2回トイレ。
食事量と水分摂取量の増量が影響した?
市内歩行中の10時頃に曇り空が一転青空になる。
直射日光が突然強まり体感気温も急上昇する。

更に暑さを感じながら歩く道がダラダラ登り坂。
舗装道の登り坂は日陰が少なく太陽が照りつける。
暑さに何とか耐えてこの日最初の龍光寺に納経。
龍光寺から佛木寺へのルートが分かり難い。
墓地を通り裏山の山道を経由して県道に出る。
県道31号に抜けたら後は佛木寺まで一本道。

佛木寺で納経後には食事休憩する。
3年前に野宿した東屋で少し長い休憩。
県道沿いの東屋だが車通行量が少なく落ち着く。
50分ほど休んだ後は県道から歯長峠道に向かう。
標高500mの峠越え道だが日陰道歩きは嬉しい。

歯長峠の終点は3年前は水害で倒木が散乱していた。
今回終点に着いたら工事で倒木痕跡は完全霧消。
一方で道が変わっていて進む方向に迷った。
以前の遍路道矢印方向に進むと川が行く手阻止。
新たに設置された設備脇を通り川を越え道に出た。
明石寺の手前で高度差100mを登り明石寺に到着。
計画より30分遅れの到着で出発遅れがそのまま響く。

明石寺の納経後は食料調達の店を目指す。
コンビニの予定だが昨日と同じファミマの店。
同じファミマでの食料調達は今日は気乗りしない。
別の店を探して通りかかったのがドラッグスーパー。
弁当類は無いがその他の物で代用できるだろう。
偶々目にした格安の卵10個パックを購入する。
2年前の北海道旅でパック卵を買った事がある。
その時はスーパーの電子レンジでゆで卵にした。
今回は生卵のまま持ち歩こうと考える。
野宿地まで1時間以上持ち歩いたが割れなかった。

道を歩いている時に小学生が私に声をかけた。
「身体に気をつけて頑張っで下さい」
未だ10歳未満と思われる子供の声掛けに驚く。
「ありがとう」と返事したが何となく心が和む。
野宿地・肱川源流の里遍路小屋到着は19時過ぎ。
既に周囲は薄暗く街灯などの照明も少ない。
車の通行量は多くはないが少なくもない。
急いでテントを張り食事し就寝した。
膝の具合は万全ではないがほぼ回復した。

4.写真記録

道の駅での野宿の朝景色

中央の東屋でテント野宿

松尾トンネルの中間地点

トンネルを抜けるのに22分

宇和島市内の「元結掛」

弘法大師に由来する地名が残る

正面に宇和島城を眺めて進む

遍路小屋21号・しんきん庵「光満」

龍光寺へのダラダラ登り坂

日陰がなく太陽が照りつける道

龍光寺への参道を登る

菅直人氏が遍路した際の写真が食事処「長命水」に掲示

41番・龍光寺の本堂

龍光寺本堂(右)奥の稲荷社から下界眺望

龍光寺境内に旧本堂が稲荷社として残る(廃仏毀釈)

龍光寺から次寺に向かう途中で振り返る

通過してきた龍光寺墓地や食事処長命水が見える

龍光寺裏山を越え県道31号に出る

中央に見える細い道を通ってきた

県道31号を直進した突き当たりに佛木寺

県道沿いに佛木寺の山門

42番・佛木寺の本堂(中央参道奥)と大師堂(左)

県道31号を左折し歯長峠へ向かう

歯長峠の一部に危険箇所がある旨の立て看板

歯長峠の危険箇所(土砂崩落跡)の通過

登山道ならば珍しくない景色

歯長峠の最高標高点手前からの眺望

3年前遍路時は倒木が散乱していたが現在は改修

右に行っても川を渡れず左の設備脇を通り対岸の道に出た

下宇和駅近くの交通安全見守大師前の水場

43番・明石寺の本堂(左)と大師堂(右)

午後4時過ぎの強烈な夕日

19時過ぎの宇和町信里の遍路道

野宿地まで後10分

19時20分に肱川源流の里ヘンロ小屋49に到着

実際は写真より更に薄暗い

遍路小屋の屋根下にテント設営

屋根下からテントの一部がはみ出る

5.ルート図

四国遍路旅 17日目ルート図(Google Map)

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