四国遍路旅 16日目
令和4年5月30日(月) 高知・宿毛~愛媛・宇和島
天気 雨時々曇り 気温 17~22℃
1.旅の時間経過・距離
05時00分 起床
07時10分 米屋旅館・発
09時20分 松尾峠(高知愛媛県境)(5分)
12時20分 40番・観自在寺 (食事45分)
15時20分 愛南町内海支所 (5分)
19時20分 ファミマ津島高田 (買い物15分)
19時40分 道の駅津島やすらぎ里・着
歩行距離 50km
歩行時間 11時間20分(休70分除く)
[上り標高計1260m/下り標高計1250m]
2.遍路道の概要
宿毛市内から先ず松尾峠の遍路道を進む。
松尾峠の最高地点が高知と愛媛の県境になる。
両県の道は土佐遍路道、伊予遍路道として国史跡。
土佐遍路道は大深浦から2km、登り標高300m。
伊予遍路道は小山まで1.5km、下り標高200m。
伊予道を下った後も軽い登り下りを繰り返し進む。
松尾峠から約17km歩くと観自在寺に着く。
観自在寺は愛南町内の平地にある寺。
その後は海沿いと山沿い交互の登り下り歩行が続く。
御荘港、柏崎漁港、須ノ川海岸、針木で海沿い4回。
4回の海沿い歩行後は嵐坂から内陸道で津島に至る。
3.出来事や感想
今日の天気予報は雨。
数日前から降雨量の程度が気になっていた。
一時は大雨予報もあり心配したが小雨で済みそう。
6時半にお願いした朝食を女将が持参し私に話し掛ける。
女将「宿帳見たけど青森からお遍路で来たのね」
「私も約20年前に東北一周旅したけど大変良かった」
「紅葉の時期で十和田湖の紅葉はとても綺麗だった」
「青森はねぶたの里にも行って沢山楽しんで来た」
「本当に想い出に残る旅でまた行ってみたい」
女将は懐かしそうに嬉しそうに私に思い出を語った。
7時過ぎに米屋旅館を出発した時点では小雨。
その後は霧雨、曇り、やや強い雨と変化の多い天気。
最初は松尾峠(国史跡)越えの遍路道。
四国遍路道で旧道の多くは国史跡になっている。
松尾峠道は舗装道、砂利道、草ヤブ道が混在している。
2日前の土佐清水手前のシダ藪よりは少ない藪の道。
登山道管理と同様に遍路道管理も大変と思う。
松尾峠展望所で休憩中の青年男性お遍路と出会う。
少し話をしたら私と同じで今回が3度目の遍路。
ただ彼は1回目が車遍路だったので歩き遍路は2回目。
また前回の歩き遍路では峠歩き等は少なかったとの事。
そのため松尾峠も今回初めて歩いたとの事。
仕事の都合で区切り打ちで遍路しているとの事。
今日は偶々出会った人に推薦された場所に向かうとの事。
少しお話したいとの誘いを丁重に断り私は先に進んだ。
実は今日の歩行計画では心配事を抱えていた。
当初は時間短縮のため初ルートを歩く予定だった。
ところが旅出発前に様々な雑事を抱えてしまった。
そのため初ルート情報を持たずに旅に来てしまった。
初ルートの情報が一切無いまま歩く事はほぼ不可能。
そのため前回通ったルートで今回も歩く事にした。
結果的に時間短縮のアテが外れ予定以上に時間が必要。
当初計画で野宿地到着19時予定が更に遅れる見通し。
昨日以上に気合いを入れ歩き続ける事が大事だ。
幸い弱雨と20℃前後の涼しい中を黙々と歩き続ける。
一端止んだ雨が昼頃少し強まった頃に観自在寺到着。
雨の中でお遍路さんはおらず私一人が納経する。
そして観自在寺では本堂の中に納経所がある。
お坊さんに納経帳を差し出す。
お坊さんから「納経に来て下さり有難うございます」
丁寧なお礼の言葉を頂戴した私の方がビックリ。
過去3回のお遍路を通じて最高に丁重な扱い。
未だ雨が続いていたため本堂脇の軒下で昼食休憩。
納経と併せて40分ほど滞在した後に徒歩再開。
今日の寺はここだけ。歩行距離は後半の方が長い。
時計を確認し到着時刻を予想すると20時前後。
とにかく極力休まずに歩き続ける事にする。
途中内海の仮設トイレで小休憩した以外は無休憩。
栄養補給は歩きながらのナッツや人参等の摂取。
幸い夕方頃になると雨はほぼあがった。
また夕方頃からは下り道が多くなり身体が楽。
19時過ぎに目的地手前のコンビニに到着。
食料調達し目的の野宿地到着は19時40分。
最後は夕闇の中の歩行だったが道の駅に無事着。
道の駅からは太鼓の音が聞こえ照明が点灯中。
温泉施設もあるが長期休業中らしい。
道の駅の端にある東屋にテントを張る。
エンジン稼働中の大型トラックが直ぐ脇に停車中。
そのうち出発するだろうと思いテント内で食事。
寝袋に入ってもエンジン稼働トラックは出発せず。
結局大型トラックは一晩中エンジン稼働し車中泊した。
4.写真記録
小雨の中旅館を出発する。
少し登った高台から宿毛市内を振り返る
トラ! 出現?
松尾峠の土佐遍路道側の登り口
宿毛市立咸陽小児童の激励掛け札
松尾峠から宿毛湾を眺望
薄モヤの中に湾の景色が浮かぶ
松尾峠の茶屋跡(休憩所)
松尾峠の下り伊予遍路道からの眺望
霧で見通し不良
愛南町小山の春日神社前公衆トイレ
水を補充
愛南町の五段地橋を通過
40番・観自在寺の山門
40番・観自在寺の参道
雨に濡れた参道
40番・観自在寺の本堂・納経所
本堂内に納経所がある寺は珍しい
山道から海が見えた柏崎漁港手前
愛南町内海支所の休憩所でトイレ借用
内海トンネルは自転車・歩行者専用トンネルがある
右が車用トンネルで左が歩行者用トンネル
トンネル内には壁画と距離表示
須ノ川海岸
右手の建物は潮風呂「ゆらり内海」
津島町針木の休憩所
トイレ&個室があり野宿できるらしい
津島町針木の真珠養殖場
嵐坂ポケットパーク
トイレがあり野宿できそう?
津島町岩松の自転車道の遍路道
車と分離されて安心歩行
道の駅手前交差点のコンビニで買い物
19時20分に着き無事食料を調達
道の駅津島やすらぎの里
19時40分到着時には太鼓の音が出迎え(祭りの練習?)
5.ルート図
四国遍路旅 16日目ルート図(Google Map)