遍路旅19日目・土佐佐賀~須崎の宿

5月27日(月)・遍路19日目
天気 曇(最高気温25℃)

05:15 土佐佐賀温泉・発
08:15 37番岩本寺
09:45 道の駅窪川(40分)
16:00 ローソン須崎安和(5分)
17:30 須崎の宿・着

昨夜20時過ぎ土佐佐賀温泉の東屋にはもう一人来客があった。
私は既に寝袋に包まっているため外の様子は音だけで判断。

40歳代ぐらいの男性が携帯電話で話している。
話している中身は学校関係の話の様で5分ほど続く。
一旦電話は切られ、その後に家族?と携帯で話していた。
その後、東屋内でゴソゴソ音がする。暫くゴソゴソが続く。
夜に東屋で何をしているか気になったが私は好奇心を抑え寝続けた。

翌朝3時過ぎに起床。テント内で軽食後、荷物整理し外に出る。
東屋にはブルーシートをグルグル巻した人が横たわっていた。
昨夜の男性と思われるが頭からブルーシートを被っていて人の判別不能。
私は音を立てずそっと東屋の外にテントと荷物を運び出し撤収作業する。

5時15分に土佐佐賀温泉を出発して間もなく山道のほうに入る。
遍路道の標識につられて入ったが違う道だった。
スマホのマップで再確認し引き返した後1分ほど先の山道へ入り直す。
8時15分に37番・岩本寺に着く。
38番・金剛福寺から37番・岩本寺までの距離は85km。
四国お遍路の中で寺と寺の間が最長距離。
岩本寺の天井画が有名だという事は後日知る事になる。

昼過ぎに七子峠と表示された場所に到着する。
これから峠越えの上り道になると覚悟する。
ところが先に進むと下り道がずっと続く。
標識を見た場所は国道56号そばの七子峠の最高標高地点。
逆打ちだとなだらかな舗装道路の峠から急坂を下る山道になる。

七子峠から土佐久礼まで標高差290mを3年前とは異なる道で歩く。
3年前は土佐久礼から七子峠まで国道56号の緩登道7.5kmを1時間40分。
今回は七子峠から急下り後は川沿い平坦路を歩き6.5kmを1時間半。
今回の方が急坂以外は車の少ない川沿い歩行を楽しめる道だと思う。

今日は午後になった時点で予定より遅れ気味。
このため七子峠を過ぎてからは余り休憩せずに歩く。
今日は4日振りに宿に泊まるため予定より遅れたくない。
すると午後3時頃にスマホに電話の着信がある。
電話は予約した宿からで予定どおり到着できるか確認に電話だった。

予定どおり到着できる旨を宿に伝えた後は少し歩行速度を上げる。
時速4.5km位で歩き続け17時半に予定通り宿に着く。
宿に到着後はいつも通り、機器充電、洗濯、入浴、洗濯物干し、夕食。

夕食時には宿の主人と話しをする。
電話で到着確認した件についてお詫びの言葉をもらう。
私は全然気にしていないし私も確認できて良かったと伝える。
宿の主人からお遍路さんの中には様々な人がいる話を聞く。

宿を予約しながら歩けずに到着できないと直前で宿泊キャンセルする人。
当日の夕方急に宿泊を申し込む人を素泊まりで受け入れる事もある。
素泊まり了解で宿に着いた後で家庭料理で良いから夕食を食べたいと言う人。
主人は「お遍路さんは苦労が多いからなるべく要望を叶えたい」と話す。
須崎の宿は昔はどこも夕食提供していたが今は10軒のうち2軒ほど。
主人は夕食を希望する客がいる限り今後も続けたいと話す。
一方で様々な客の無理難題に全て対応する事はできないと話す。

私も主人の意見に賛同すると伝える。
夕食を提供してもらえる事はすごく有り難い。
一方で宿を利用する立場として宿泊ルールは守らないといけないと思う。
主人の話では、最近はお遍路さんの宿泊が激減したらしい。
先日の大型ゴールデンウィークの時はお遍路さんが多少増えた程度。
最近は工事関係者の宿泊が大半を占めているとの事。
夕食時に主人の話を聞きながら「お遍路事情」の変化を実感した。
主人はとても気さくな人で夕食も大いに満足した。

食事【朝昼】お握り、卯の花、卵焼、レタス、人参、ソイジョイ 【夕】民宿の食事

歩行時間 10:30
歩行距離 48km
末尾には(旧)ルートラボと(新)Ridesのルート図を併載しました。

土佐佐賀温泉東屋の外でテント収納作業
5時半の拳ノ川の景色
橘川・お遍路接待所の無人サービス (カップ麺も有り)
7時半・「金上野」遍路道にて自撮り
37番・岩本寺
岩本寺の本堂と天井画
七子峠直下の梯子段と遍路道
七子峠から下りの竹藪遍路道
土佐久礼の港町の街並み
焼坂トンネルの出口
旅館にしむらに到着
旅館にしむらの夕食


四国遍路19日目ルート図(ルートラボ版)


四国遍路19日目ルート図(Rides版)

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