大峰奥駈道 4泊5日縦走旅 2日目 (R4.5.8)

大峰奥駈縦走旅 2日目

令和4年5月8日(日) 小笹宿~揚子宿
天気 小雨(未明)のち晴 気温 10~25℃

1.縦走旅の時間・距離・ルート

06:10 小笹ノ宿
06:58 明王ヶ岳
08:02 大普賢岳 (1分)
08:20 弥勒岳
08:41 国見岳
08:55 稚児泊 (休7分)
09:30 七曜岳 (休10分)
10:23 行者還岳分岐 (1分)
10:32 行者還岳 (1分)
10:55 行者還小屋 (1分)
12:29 奥駈道出合
12:50 弁天ノ森
13:15 聖宝ノ宿跡
14:09 弥山小屋 (休15分)
14:27 弥山
14:59 大峰山 (休4分)
15:18 明星ヶ岳 (2分)
15:42 禅師ノ森
17:18 楊枝ノ森
17:35 揚子ノ宿 (小屋泊)
[上り標高計1600m/下り標高計1600m/歩時間10:40]

2.出来事

真夜中から未明にかけ小(霧)雨の音がした。
暫くしてテント内に水滴が滴り出した。
過去に雨でテント内が湿気た事はあった。
しかしテント内に水滴発生の経験はない。
一体何が起こっているのか訳が分からない。
ただテント内の水滴は多くないので寝続けた。
朝起床後テント床を確認すると少量の水溜り。
私のテントはダブルウォールのエアライズ1。
最初はテントフライの裏返し張りを疑った。
しかしテントを見てあり得ない事と確認した。

テント内の水拭き等で手間取り出発は6時過。
雨はないが朝寒でレインウエアを着用し出発。
出発時は薄モヤだが徐々に消え青空が現れる。
水滴原因を考えながら歩きやっと思い当たる。
昨年の徒歩旅後テント汚れの除去で洗濯した。
そしてそのまま放ったらかし今回旅に出た。
高性能テントなら洗濯していいと安易に判断。
多分テント洗濯で防水機能を失ったのだろう。

大失敗に落ち込み今後の旅に暗雲が立ちこめる。
今後の旅でテント泊時に雨が降れば水害必至。
こんな状態ではとても旅を続けられない。
旅の中断を真剣に悩んだ。
今日の天気は良いが明日午後から雨予報。
それでも明日は山小屋に泊まる事ができる。
しかし明後日は野宿の予定。
取りあえず天気予報を確認し今後考えよう。

七曜岳山頂に着くと快晴の絶景が広がる。
七曜岳では単独男性2人と出会った。
その1人から話を聞く。
この先の道はゴールデンルートと言われる。
好天の気持ち良い道が堪能できるとの事。
暫しテントの事を忘れ今の時間を楽しむ。

修験道的な緊張感とその後の絶景の充実感。
また平坦で身体と心が安らぐ区間もある。
各種バリエーションを楽しみ弥山に到達。
14時に到着した弥山で暫し軽食休憩する。
好天の日曜昼前後10人以上の登山者と会う。
弥山で休憩中の男女が最後の出会い。
大半は日帰り登山らしく14時が下山リミット?

弥山以後は静かな山旅を堪能する。
15時に今旅最高峰の大峰山(八経ヶ岳)登頂。
その後は一路南進し揚子宿を目指す。
揚子宿に着く手前で崩落地点に出会った。
完全に崩落していて先に進めない。
周りを見渡すと迂回路らしき道がある。
不安を感じつつ歩くと無事揚子宿に到着。

そして最重要使命である水場探しに向かう。
大峰奥駈道中では水場が絶対的に少ない。
そして水場が涸れている可能性がある。
ここ揚子宿の水場も時により涸れる。
今日も朝から無給水で最終地まで歩いた。
祈る思いで水場探しに向かう。
5分ほど歩き無事水場を見た時は心底安堵。
水場のホースから流れる水量は約1分で1L。
日照りが続けば数週間で涸れそうな水量。
約2Lほど給水して揚子宿に戻った。

この日の宿利用者は私1人。
小屋は結構小綺麗で割と広く快適空間。
夕食を食べ早めに就寝し明日に備えた。

3.写真記録

雨朝露でビショ濡れた!テントフライに驚く

ジブリ風の幻想的な薄モヤ風景

樹間から朝日が差し込む

女人結界門を脱出する

雲霧の中に現れる山塊の威圧感

大普賢岳山頂から縦走路を展望

中央奥から少し右に八経ヶ岳?

修験道を感じる道を進む

切れ落ちた岩肌の道を進む

稚児泊で軽食休憩

七曜岳

行者還岳山頂の眺望

行者還小屋

小屋内に水蛇口が有るが水は出ず

1458地点の風景

弥山へ続く急な木段道

弥山小屋

弥山山頂

八経ヶ岳を眺望

八経ヶ岳山頂

八経ヶ岳から南へ向かう縦走路展望

巨岩塊脇の細い登山道を進む

「この先崩落」表示に出くわす

本当に崩落していた

崩落地を迂回し揚子ヶ宿へ下る

水場の水(1分で約1L給水)

揚子宿に宿泊

4.ルート図

大峰奥駈道 4泊5日縦走旅 2日目ルート図(ヤマレコ)

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