登山中に悩んだ水に関する3つの問題(その3)水と電子機器の関係

登山旅行と自転車旅行では、スマホやデジカメ等の電子機器を雨に濡らした。
電子機器は、どの程度雨天利用に耐えられるのだろうか?

自転車旅行の前半は、スマホを防水カバーに入れ自転車に取り付け進路表示に利用。
しかし防水カバー入りは視認や操作が不満で、後半はカバーの無いタイプに替えた。
雨天時はポケットに収納したが、小雨時などはそのまま付けていた時もあった。
少々雑な使い方だったが、スマホは耐え忍んでくれて、雨による誤動作は少なかった。
昨年からの登山旅行時でも、雨天時はレインウェアのポケットに入れて使った。
通算3年の旅行中、スマホの機器本体(iPhone5)が故障することは幸いなかった。
ただしGPS記録では、今年2度、GPSの現在地把握に大幅な誤差が発生した。
1度目は木曽駒ヶ岳のバス移動時、もう一度は悪沢岳山頂付近で誤認識が発生。
どちらも霧気味の天気だったため、GPSが雨に弱いのか少しググってみた。
GPSの弱点は以下のとおり。(ガーミン正規代理店サイトより)
・ビルなどの近くや谷間
・トンネルや森の中
・高圧電線や1.5GHz 帯の携帯電話などの近く
・長い距離を移動したとき
・周囲の環境が異なる場所へ移動したとき
上記5項目の他、「曇や雨の日は晴れた日より精度が落ちるよう」とあった。
1度目のバス移動時の記録は谷間(森)のバス移動の悪条件に該当した可能性がある。
2度目の悪沢岳では5項目には該当しない。曇りなので精度が落ちたのか?
これ以外で推測されたのはiPhoneのiOSとGPS機能の不具合。
再度ネットでググると不具合の報告が多くはないが見受けられる。
悪沢岳山頂では、何度試しても数十キロ離れた同一地点と誤認識していたので、環境の影響よりは機器の誤動作の可能性が高いかもしれない。
なお、悪沢岳では電源を再起動させるとGPSが正常に復活した。
iPhoneとFieldAccessアプリのコンビならば、今回のような誤動作時、電源を再起動させてもFieldAccessでは途中までの記録が保存されており消去されることはない。
3年間の旅行を通してGPSは雨天時でも誤動作は少ないと感じた。
また、iPhone自体も雨天時にも割に誤動作は少なく機能してくれた。
ただし、妙高山ではバッテリーの消費が早いように感じられて、もしかすれば雨天の影響があったかもしれない。また、機器が濡れていた場合のバッテリー充電では充電ケーブルの接続時に濡れを拭き取らないと充電が上手くいかない状況があった。

デジカメ(Sony DSC-WX200)も相当雨に濡らした。
雨天でも割と撮影したため、濡らした程度はスマホと同等かそれ以上かもしれない。
自転車旅行中は、雨天時に使用して撮影不能になる誤動作を3~4回経験した。
しかしその都度、乾燥やバッテリーの抜き差しをしたら、幸いにも回復した。
こんな経験があって、登山旅行時に油断したかもしれない。
飯豊山登山時にザックのウェストホルダーに入れたまま1時間ほど小雨歩行した。
その後の下山中に撮影してみたが、デジカメは全く無反応。
登山終了後は宿に着いてから乾燥とバッテリーの抜き差しをしてみた。
しかし電源は回復するも、誤動作は収まらなかった。
デジカメは霧雨時に撮影はできても、直ぐ濡れない場所に収納することを肝に銘じた。

腕時計についてはコンパスマスターⅡという気圧・高度計のついた時計を使った。
一応防水タイプで、4年ほど前に購入し、登山や自転車旅行でも利用。
腕時計は最も雨に濡らしたと思うが、過酷な利用にも耐えてくれていた。
しかし、今年前半の登山旅行時に、デジカメとほぼ同時期に誤動作が発生しご臨終。
実は今年前半の旅行前に、電池切れのため裏蓋を外しボタン電池を交換していた。
もしかすると、裏蓋を一度外したことで防水性に欠陥が生じたかもしれない。

3年間の自転車・登山旅行で、機器類は使用者の無頓着にそれなりに我慢強く堪えてくれたが、最後は愛情を持って大事に接することの大切さを教えられた。

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