水に関するよもやま話(その1)

水に関して調べた中で印象に残った話を本やネットを引用しながら紹介します。

【汗のこと】
登山中に疑問に思ったのは、汗の成分と飲み水の成分の違いに伴う影響。
汗は運動での体温上昇を抑え身体を最適状態に保つための生体維持反応。
体温維持を優先し、貴重なミネラルを含む体内水分を犠牲にして体外に放出。
汗の成分は、水分が99.0~99.8%で、その他溶液が1.0~0.2%。
溶液の内訳は、ミネラルや乳酸や尿素や微量元素。
ミネラルの内訳は、塩素:ナトリウム:カリウム:カルシウムが、130:100:7:3の割合。
微量元素には、亜鉛、銅、鉄、クロム、ニッケル、鉛がある。
汗の水分が100%に近いほど良い汗で、体内で必要なミネラル等は再吸収される。
一方水分が99%に近づくほど悪い汗で、体内の微量成分が汗と共に失われる。
大量に汗をかくほど体内の再吸収が追いつかないため、悪い汗になってしまう。
このため水分補給する際は、水だけでなく塩分(ナトリウム)の補給を心がけたい。
塩分をとらず水だけ補給すると体液のミネラル濃度維持に不要な水を尿として排出してしまう。
私自身は登山中に飲水を控えめにして、喉の渇きを癒やすのに汗を舐めながら歩いた。
一応、体液の成分維持の点では理に叶った方法かな?
(各種数値は上平恒著「水とはなにか」や大塚製薬のサイト等を参考にした)

【気体の水と液体の水の違い】
透湿防水のことを調べていたら、気体の水や液体の水の世界に驚いた。
水蒸気は時速2100kmで動いている!(秒速590m)
ジェット機(800km/h)の2.5倍!
だから透湿衣類を着用すると、服の内外の湿度差で湿気が外に逃げ出してくれる。
一方液体の時速は気体の約10の1。それでも十分早い。
ところが水の構造(分子)の世界は非常に謎が多いらしい。
氷は固まっているため水分子は動かないと思ったら速度は遅いが絶えず分子活動している。
水の構造は10のマイナス12乗秒という非常に短い間隔で絶えず変化している。
物質が水に溶けるメカニズム、生物の体内での水の働き、化学反応における水の役割など未解明がことはとても多いらしい。
ちなみに、透湿防水シートは、気体の水を通し液体の水は通さない。(下図参照)
沸騰したヤカンから発生する白い煙は水蒸気でなく液体で、白い煙の先の透明な蒸気が気体になる。雲や霧なども気体ではなくて液体。
先週ブログで「湿気が透湿膜を通過したのではないか」と書いたが、霧等の液体の湿気は理論的には通過しない。だが湿気も分子の動きの中で液体から気体に変化しないのだろうか?

(日本透湿防水シート協会ウェブサイトから引用)

【身体の中の水の流れと種類】
先週ブログで「飲んだ水は1分以内に脳組織と生殖器、10分後に皮膚組織、10~20分後に心臓や肝臓等の臓器に達する。飲んだ水が最終的に完全に体外に排出されるには1か月かかる」と書いた。
その前段には「飲んだ水は30秒で血液に達する」が加わる。
こんなことが分かるのは、水には軽水(H2O)と重水(D2O)の違う種類があることを利用して実験できたからだ。
これは「水の新常識」著者松下和弘氏と加藤賢三博士が共同で動物実験して確認された。
ちなみに水は水素と酸素でできているが、水素には重水素など3種類、酸素にも3種類で、組み合わせると合計18種類の水が存在する。
「私達が日常飲んだり使用している水は、これらのいろいろな水の混合物」(「水とはなにか」より)なのだそうだ。

【雪どけ水や氷の神秘のパワー】
雪どけ水は生物に対して生理能力を高める働きをもっている。ソビエト極地探検隊の報告によると、氷がとける時にプランクトンが突然に増え、海面がプランクトンでおおわれてしまう。
また別の報告によると、雪どけ水によって、若木が急に生長し、雌鳥がよく卵を産むようになり、また牝牛の乳量も増す。
カザンの生物研究所で行われた研究によると、秋まきコムギの葉の中にある脱水素酵素の活性が雪どけ水によって増加した。
年とったネズミを氷づけにし、体温が22~25度に下がるまでそのままにし、それから外に出して体温が27度になるまで待ち、再び氷づけにするという操作を3~4回繰り返した。一回の低温状態の時間は約4時間。この操作の後でネズミは活発になり、食欲も増し、毛並みもつやつやとして一新し、すっかり若返った。(スィソエフとアンドリヤツェンコの実験)
このように、冷たい水は生物の生理活性を高める作用をもっているが、その理由はまだ十分には明らかにされていない。(「水とはなにか」より引用)

私達に最も身近で欠かせない水は、不思議なことがいっぱいだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする