6月7日(火) 30日目 66番雲辺寺~70番本山寺

天気 雨のち曇り

雲辺寺の通夜堂の先客は、私より10歳年上の男性。
兵庫県出身で私同様、野宿遍路の順打ちで全部回る予定。
ただ私は有料宿に既に9泊しているが彼は5泊とのことで私より野宿率が高い。
野宿する場所は道の駅や通夜堂などが多いとのこと。

驚いたことに彼もコール君と出会っている。
6月2日に仙遊寺の通夜堂で一緒に野宿したとのこと。
コール君は私と別れた2日後には既に私より1日分先に進んでいた!
昨日は無事6月6日の誕生日を66番雲辺寺で迎えたことだろう。

仙遊寺は宿坊の他に通夜堂もあり、翌朝のお勤めに参加することを条件に、無料で通夜堂に泊まった上に、無料で温泉も利用できる。
彼は昔登山やロッククライミングもやっていたとのことで、東尋坊でロッククライミングをしたことやネパール方面?の5000m級の山にも行ったことがある話などをしてくれた。
また彼が出会ったお遍路さんの中に、野宿遍路している70歳代の女性お遍路さんがいて、彼がテント泊している脇でテント無しの露天で寝ていたという話には驚いた。
自分は怖くてとても出来ない。
その豪傑女性に是非お目にかかりたい。

彼は昨日既に雲辺寺を打ち終わっているため朝5時50分には雲辺寺を出発したが私はまだ納経所の受付待ちがあり、ブログを整理して7時30分に雲辺寺の納経を行う。
夜明け前は曇りだったが、納経時にはしっかり雨が降っている。
既に西日本の一部が梅雨入りし、天気予報は曇りと雨の境目で頻繁に変化して余り当てにならない。
昨日は雨の予報が一日曇りで、今日は曇り気味のはずが、午後にかけてずっと雨になり、その後雨が徐々に上がって曇りから夕暮れ時には青空も見えた。

昨日の雲辺寺到着でパワーを使い果たしたか、朝から続く雨のせいか、今日は終日足が重い遍路の旅路になった。
昨日は良い天気で涅槃道場日和になったと思ったら、今日はまた雨が靴の中まで濡らし修行道場に逆戻り。
雲辺寺からの下り坂道の途中で「おうなぎさんの伝説」という地元に伝わる伝承を紹介する看板があった。
昔この地方に大干ばつがあった時、祈りの力と鰻パワーで雨を降らせた話。
42番仏木寺に向かう遍路道では、400年前に地域農業のため私財を投じて生涯をかけてため池を造った話があり、雨水にまつわる苦労話は数多い。
自分も雨の日は雨水を手の平に受け、口の渇き対策に利用。雨が強い時は結構な飲み水にもなる。
雨はなくてはならないものだが、できればほどほどならば助かる。

今日の最後の寺、本山寺の後に歩いたコースは遍路道から大きく外れている。
実は明日、是非この機会に金刀比羅宮にも参拝したいと思い、事前に下調べして計画に組み込んでいた。
野宿地は朝日山森林公園キャンプ場。
夕暮れ時に到着した朝日山森林公園は予想に反し快適とは言えない場所だった。


雲辺寺通夜堂で同宿した男性


通夜堂の中には樹が生えている!?


雨の雲辺寺本堂に参拝


雲辺寺からの道に続く様々な態様の石仏


雲辺寺下り坂の途中で見たお鰻さんの伝説


雨の大興寺大師堂


琴弾八幡宮から琴弾公園の眺望地に行けると思い参拝を兼ねて登ってみた


眺望は良かったが琴弾公園の眺望は叶わず


一時雨が弱まった琴弾八幡で道草後、神恵院・観音寺に着いたらまた雨が強まる


神恵院の変わった門を潜れば本堂。
神恵院は観音寺より先に出来た先輩に当たるが今は住職は一緒。
一体で運営されているらしい


ようやく雨が上がり本山寺に向け歩く


本山寺の本堂は国宝


本山寺は五重塔が平成の大修理


行く先に見える今日のキャンプ地の朝日山森林公園のある山


夕暮れのキャンプ地への登り道。
灯籠がお出迎え

07時30分 雲辺寺で納経
10時30分 大興寺に着
14時00分 琴弾八幡宮に寄る
14時30分 神恵院・観音寺に着
16時00分 本山寺に着
19時30分 朝日山森林公園に着

歩行時間 9時間40分
歩行距離 39km

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