疑問解消に取り組む-part4- ~原発と科学~

東日本大震災から10年。
福島原発事故からも10年。
昨年「Fukushima 50」という映画を観た。
原発事故現場で対応にあたった男達の話。
明日日本テレビ系列夜9時から放映される。
映画を観た時は決死の覚悟で挑む人々に感動した。
指揮に当たった吉田所長は事故から2年後に死去。
吉田所長はある意味で英雄と思われた。

その後「フェイクニュースの見分け方」を読んだ。
(烏賀陽弘道著、2017年新潮新書刊)
その本で吉田所長の経歴を知る。
事故前に吉田所長は東電本社の原発施設部長だった。
そして彼は「大津波はあり得ない」と述べていた。
吉田所長は過去に誤った判断を主張していたのだ。
自分の過ちのケジメのため命懸けで事故対応した?

また同書には事故当時の原子力専門家の話もある。
施設の爆発を「意図的な爆破弁の作動」と解説。
原子力専門家2人がそろって断言していた。
原子力専門家のレベルが知れた出来事。

未来を知る事はできない。
分らない未来を想定して計画を作る。
しかし想定を超えた場合はどうなるのか?
また「想定外」と言う言葉が繰り返されるのか?
原子力規制委員会の審査を受け原子力施設は稼働。
どれだけ未来予測をして審査しているのか?
専門家と言われる人に間違いはないのか?

以前「医療問題」を記事にした。
製薬会社が薬データを改竄した事件。
『生活習慣病診断や治療に関する疑問』
最近BSで見たのは製薬会社のビジネス化。
製薬会社が儲けのため薬価を高くする。

原発も医療も自分に不利な行動を避ける。
時としてそれは情報の不正操作にも及ぶ。
私たちが情報を手に入れる手段は限られる。
そんな時に
「フェイクニュースの見分け方」
を心に留め疑いの眼で物事を見る事も必要。

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