望ましい医療とは

先週袴腰岳に登りタケノコを採ってきた。
近年は初夏の恒例行事になっている。
例年は6月上旬頃だが今年は早めた。
例年見かける伸びたタケノコが少ない。
出始め期と思われ80本ほど採った。
昨年も多かったが今年は更に多かった。
未だ人出が少なく運が良かったのかも…

袴腰岳登山途中で採ったタケノコ約80本

ルートは電力塔から袴腰岳までの往復路。
復路では久しぶりに膝に少し痛みが出た。
2年前の大峯奥駈旅以来かもしれない。
前の経験を頼りに飲水すると痛みは小軽減。
今回は大峯より軽い痛みで特別支障ない。
しかし膝痛が現れた要因が良く分らない。
登山口到着時には膝痛はほぼ消えた。
改めて身体の仕組みの難しさを感じる。

8年前の自転車旅では転んで膝を打った。
この時の膝痛回復には約3週間要した。
実家で2週間休養し再出発直後膝痛が増大。
途中で薬局に立ち寄り痛み止め薬を調達。
内服薬と塗り薬を併用し徐々に痛みは沈静化。
1週間後に痛みは9割方治まった。

この時は薬の有り難さを痛感した。
薬が無ければ自転車旅断念の可能性もあった。
一方で薬の怖さについても屡々見聞きする。
ディオバン事件やブロプレス事件。
いずれも高血圧薬データを改竄し効果を偽装。
※東洋経済記事H26.1.16 高血圧学会の頬被り』
※東洋経済記事H26.3.4 『ノバルティスに続き武田薬品も不正』

最近も薬に関する不正事件が続発した。
※プレジデント記事 『小林化工~ジェネリック薬の信頼を失墜』
※朝日デジタル記事 『日医工~薬剤試験で法令違反』

最近見たBS放送で衝撃を受けた事がある。
BS世界のドキュメンタリー「ビッグファーマ製薬ビジネスの裏側」。
チューリング製薬シュクレリCEOが薬を買い取る。
買い取った免疫不全感染症治療薬ダラプリムを値上げ。
何と13.5ドルを50倍以上!値上げし750ドルに。
製薬会社トップが金儲けは大切だと公言。
病気を治したい人は高い金も払うだろうとの思惑。
※関連記事 『元CEOと薬の生成をした高校生の話題』

薬効データ偽装、製薬工程違反、薬価の値上げ。
全ては「薬で儲ける」ために起こった事。
日本でも薬漬け医療が問題と言われる。
1. 日本には小病院が多過ぎ競争過多。
2. 病院経営の安定化のため患者が必要。
3. 定期の患者確保のため定期の薬を処方。
※参考記事 『薬漬けの背景には病院経営難』>

本来病院は人間の健康維持のための組織。
人間が不健康状態になったら健康回復を目指す。
それが何時の間にか人間の不健康を持続させている。
病院や製薬会社のため病人が必要となっている。
全ては資本主義社会による売買が元凶ではないか。
今の時代は健康をお金に換算して考えている。

ここから先は私の妄想の話です。
病院も製薬会社も本来は人の健康を祈る仕事。
そこに資本主義が介在するため儲けが絡む。
病院や製薬会社は資本主義から除くべきと思う。
病院も製薬も全て公的機関にすれば良い。
製薬は全て税金で研究開発し薬の売買も原価。
病院も全て税金で運営するようにする。
患者が多くても少なくても賃金は保障される。
そうなれば病院は患者が少ない事を心から喜べる。
病院の診療もなるべく健康指導に重点を置く。
例えば生活習慣病なら先ず健康的な生活を指導。
薬の処方は最低限に且つ薬を減らす努力を促す。
例えばガン治療でも患者と相談しながら決める。
但し緊急の外科手術等は例外とする。
医療費の多くを占める薬を減らし健康を図る。
これが多くの人が望む医療の姿と思うが…

資本主義による競争がなければ進歩もない。
そう考える人もいるかもしれない。
しかし資本主義の競争では極秘情報も多い。
情報を共有すれば薬や健康にも更に役立つと思う。
むしろ情報公開で技術や知識が更に進歩すると思う。
またコロナで経営に苦しむ病院も多くなった。
病院への通院を控える患者が増えているらしい。
こんな時こそ経営観点より患者目線で病院が運営されてほしい。

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