今冬は身体検査で嬉しかった事と悲しかった事があった。
嬉しかった事は骨密度測定の結果。
骨密度は女性が気をつけるもので男には関係ないものと思っていた。
しかし今年1月NHK「人体~骨が出す!最高の若返り物質」を見て興味が沸いた。
偶然明治乳業が行う簡易骨密度測定の機会があったので母親と共に検査を受けた。
測定方法は「超音波骨密度測定装置CM200」で足踵の骨内の超音波伝播速度を測定。
結果は、自分が1551m/s(年齢比135%)で、母が1454m/s(年齢比89%)。
60歳の自分は20歳代の平均を上回る骨密度で、88歳の母は平均より多少下。
これを基に明治乳業は母に牛乳の宅配を強引に勧め、止むを得ず契約した。
しかし2週間続けた後、宅配契約は解約した。
私の長期旅行中以外は、母と私は同じ食事をしている。
私が母に比べて多い点は運動量とマルチビタミン系サプリと野菜ジュースの定期摂取。
20年以上前までは牛乳を欠かさず飲んでいたが今は殆ど飲んでいない。
牛乳を飲まなくても普段の食事で十分カルシウム摂取はできていると思われる。
私の妹も測定を受けたが普段から欠かさず牛乳を飲んでいても骨密度は平均以下。
妹は極端に悪い数値ではないらしかったが平均以下はショックだったようだ。
ネットで調べると「骨の強化」には以下の3要素が必要とある。
・カルシウム、ビタミンD、ビタミンKの摂取
・適度な運動
・日光浴
(ネットの参考情報:http://www.taishotoyama.co.jp/op/sp/q4.html、等々)
また「牛乳の摂り過ぎは骨粗鬆症を招く」との説を述べる医者もいる。
(新谷弘実「病気にならない生き方」73頁、H17年5月、サンマーク出版)
更に「カルシウムの摂り過ぎが骨を弱くする」と話す歯科医もいる。
(小峰一雄「名医は虫歯を削らない」153頁、H28年11月、竹書房)
少なくとも我が家系の測定結果からは牛乳摂取のメリットはない(私と妹の比較)。
そして屋外での運動が骨密度の形成に効果が大きいと感じた(私の結果)。
3要素を全て満たせば骨はとても強くなるが満たない時は悪化の可能性もあるようだ。
NHK「人体~骨」では山中伸弥教授が「骨は凄い」と力説していた。
自転車競技で世界トップ級の選手が転倒骨折し検査したら骨粗鬆症だと判明。
自転車は骨に加わる刺激が小さく、走ったり歩いたりするより骨粗鬆症発生率が高い。
骨は破骨細胞と骨芽細胞が連携し維持されるが刺激が少ないと破骨細胞が優位になる。
その結果スクレロスチンという物質が過剰となり骨密度が低下し骨折しやすくなる。
一方骨に刺激が加わるとオステオカルシンやオステオポンチン等の物質が産生される。
これらは、記憶力、筋力、生殖力、免疫力等を増強し、若さを保つ力を発揮する。
骨粗鬆症予備軍にジャンプ運動等で1年間骨に刺激を加え続けたら9割以上で骨量増加。
(NHKネット情報:http://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_5.html)
私の骨密度の高い訳が4年間の登山や徒歩旅の成果だと仮定するとNHK番組と整合。
更に骨は骨髄で造血を行っている。
赤色骨髄は1日に約30mLの血液を産生し1000億個のあたらしい血球細胞を作る。
(「人体の構造と機能」第3版336頁、エレインN・マリーブ著、H22年3月、医学書院刊)
骨は身体を支える単なる棒切れだと思っていたらとんでもない!
身体に重要な血液を作り、若さを保つために重要な役割を担っているのだ。
以上は今年最初に嬉しかった出来事。
一方で昨年12月から歯科治療と歯周病検査で通院したが悪い結果となった。
60歳になると青森市では歯周病の無料検査ができるとの案内をもらった。
たまたま昔治療した歯の詰め物が取れたこともあり歯周病検査と合わせて行った。
すると歯周病検査の結果は「歯周病(歯槽膿漏)」の判定。
生まれてから60歳になるまでの60年間の私の通院歴は多分人並より少ないと思う。
その中で人並より多いと思うのが歯科治療の回数と小学校時代までの風邪通院の回数。
中学生になる前まではほぼ毎月1回扁桃炎の高熱で3~4日寝込み病院通いしていた。
同じく中学生頃までに奥歯の大半を虫歯で治療した。
今振り返ると両親には病院の治療費で相当負担をかけてしまったと申し訳なく思う。
その後新聞配達アルバイトをした頃から風邪に罹る回数はめっきり減った。
一方で治療歯の増加と共に歯科通院回数は減ったがそれでも3年毎に歯科治療が発生。
最近10年間の通院経験は歯科治療が3回ぐらいで、他の疾病通院の記憶はない。
そして今回の「歯周疾患検診結果」は、
口腔清掃状態:悪、歯石付着:悪、歯肉出血:1か所、歯周ポケット:2か所
実は早期退職後の自転車旅行や登山旅や徒歩旅の期間中、歯のケアの手抜きは多かった。
一応歯ブラシは持参し、宿に宿泊できる時は歯磨きはしていた。
しかしテント泊時で疲労の大きい時や悪天候時等は歯磨きしない日も多かった。
旅行から帰宅後も旅行時の怠け癖が直らず、歯のケアが以前より疎かになっていた。
このため歯周検診で悪評価は覚悟していたが医者から想定以上に重症の診断を受けた。
重症の歯周病は歯茎が軟弱で歯がグラつく等、自分はそこまで悪くないと思っていた。
慌てて「歯周病・歯槽膿漏」関係本を買い求めて俄か勉強を始めた。
すると重大な問題が身近に迫っていることに気付かされた。
歯周病は私の心配な糖尿病、腎臓病を始め、ガン、心臓病、認知症等に深く関係する。
更に身近な人の死や、私の旅行中の不思議な体験にも関係すると気付いたことがある。
この続きは次回のブログで書きたい。