6月5日(日) 28日目 61番香園寺~64番前神寺

天気 雨のち曇り

今日は4つの寺を打った後に、次の目的地に向かう長いロードの移動。
昨日はお大師さんに導かれるように香園寺奥之院まで来たため、今日は朝7時前に香園寺に到着。
香園寺の立派過ぎる本堂に参拝後、納経所に一番乗り。
納経所で立派過ぎる本堂の由来を尋ねると、こちらの寺は子安大師が祀られているため、古い本堂では安産祈願の多くの信者を収め切れなくなり昭和51年に今の大聖堂を建立したとのこと。
親切な納経所の人(尼さん?)は、次の寺の納経受付時間は8時からと教えてくれた。

次の宝寿寺には少し道迷いし7時45分到着。参拝を済ませて納経所に向かうと8時前だが、丁度納経所の受付を開始してくれた。
次の吉祥寺の納経所の人は、丁度鳴っていたサイレンの音を聞きながら「救急車の次は寺だな」と一言。
一瞬意味がわからなかったが、「できれば余り早くお世話になりたくないです。」と応じた。
最後の寺の納経所の人はあまりお坊さんらしくない言い方をする人で、4寺4様の納経所だった。

そして長いロードの移動が始まった。
前にブログで紹介した「だいたい四国88か所」の著者は、最も退屈な町歩きの区間の様な言い方をしていたが、私は取り留めのない事を考えながら歩く。
朝飯が昨日スーパーで買ったおにぎり1個だけでそれも朝5時に食べたので、昼飯は満足に食べたい。
昨日からずっと雨続きで暖かいラーメンが恋しい。
ということでラーメン屋を探し歩く。
ファミレス、コンビニ、スーパーなどは出てくるがラーメン屋は出てこない。
徐々に寂しい町景色になり、ラーメンにこだわり過ぎたことを失敗したと後悔し始めた時ラーメン屋が出現した。

3日前の午後にはスマホで付近のコンビニの有無を確認し唯一のコンビニだと思って夕食の買い物したら、その後幾つもコンビニやスーパーが現われた。
人生も似たようなもの。
この先まだ良いことがあると決断を先送りすればだんだん尻すぼみになったり、この辺が潮時と決断すれば先に更に良いものに出会い前の決断を後悔したりする。

まるで自分の小さな決断をからかわれているのではないかと感じるのが、道路の右側を歩くか左側を歩くか選択した時だ。
一番腹立たしいのは、歩いている側道の幅が狭くて自分のすぐ横を車が通り過ぎるのが気分が良くない時に反対側に幅広い歩道があり、車の通過が少ないことを見計らいやっと反対側に渡ると間も無く、今度は渡った側の幅広の歩道がなくなり、反対側に幅広の歩道が現われたりすること。
一体、誰の意地悪なのかと思う。

今日は雨降りの中、昨日から靴の中が濡れたままで歩いているため足の裏がふやけた様に感じ着地の衝撃で足裏の皮が切れたりしないように普段より気をつけて歩いていた。
すると車道側より歩道側が一段高くなった段差のある道が現われた。
歩道側が高くなった道は、 各家の門前では車の出入りのために道路側と同じ高さになる。
結果、家が建ち並ぶ道では歩道が波打った様な道になる。
こんな道をふやけた足で歩くと足裏に衝撃がかかり足の皮が負けそうだ。
車の通行が少ない時を見計らって反対側の歩道と車道の段差がない方に移動した。
すると何ということか!
間も無く移動した側の方に波打つ段差歩道が現われ、反対側の歩道は段差がなくなった。
一体誰がこんな歩道にしたのだ!
歩道と車道の段差は必要なのか?
今迄、車椅子の人の立場を余り考える事もなかったが、こんな歩道では車椅子では絶対通れない。
車道と歩道を区別したければ段差を作らなくても、縁石だけ設置すれば良いことだ。
現にそんな歩道も一杯ある。
だいたい右に左にと歩道を変更させているのは何の意味があるのだ?
今日は道路行政に対する憤りを感じながらの長いロードの一日となった。


奥之院の軒下に雨宿りテント。
お大師さんのお導きに感謝


雨に煙る香園寺奥之院
(というか、カメラ撮影が下手)


奥之院の先にあった小松大谷池農村公園。
ここを含め奥之院よりも雨濡れを防げる東屋が2か所あった。


下り道から西条市を眺望


香園寺の本堂・大師堂が入る大聖堂


香園寺大聖堂の内部(本堂)


宝寿寺納経所の受付は8時だが5分前に開いた


独特の寺構えの前神寺


昼飯にありついたラーメン屋。
この後ラーメンは沢山現われた


私が行くのは狭い側道。
反対側は段差が波打つ歩道!


町中にあった平行感覚を失う喫茶店

05時50分 奥之院を出発
06時45分 香園寺に着
07時45分 宝寿寺に着
08時25分 吉祥寺に着
09時25分 前神寺に着
17時00分 四国中央市内の旅館に着

歩行時間 9時間00分
歩行距離 41km

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする