6月10日(金) 33日目 83番一宮寺~85番八栗寺

天気 晴

今日は野宿地の関係から今回の遍路旅で最も短い歩行距離の日。
できれば道の駅源平の里むれまで行きたかったが野宿禁止となっており、その先の野宿地だと遠過ぎるため、少し手前に野宿地を予定した。

朝から暑い一日。
昨夜の野宿地から2kmの所に本日最初の寺があるため朝の出発はのんびり。
丁度通学時間と重なり小学生らが行き交う中、一宮寺に行き納経を済ます。

次の屋島寺までは少し長い道のり。
一宮寺から歩き出す前に改めてルート確認すると途中に栗林公園がある。
当初予定を組んだ時は、今回の旅はあくまで遍路が主目的なので遍路以外には余り時間をかけないようにした。
栗林公園も予定には入れていなかったが今日のスケジュールに余裕があるため急遽寄り道することにした。

栗林公園は3年前の自転車旅行時に立ち寄った場所で、個人的に日本3名園よりも自分の好みに合う。
今回はそれを再確認したいと思った。
そして最高の青空の下で大満足した。
ミシュラン3つ星に選ばれたのも納得。
登山旅行でもそうだがどんな名山でも天気が悪い日に登れば良い印象が残らないのは仕方ないこと。
残念なのは時間がないことで次は一日じっくり鑑賞したいものだ。

栗林公園は樹々が日差しを遮ってくれ、何よりも背中に荷物がないため快適に過ごしたが、次の屋島寺に向かうためザックを背負った時から格闘が始まる。
栗林公園を出た後、少しの間ビル街の通過で日差しが遮られビル風も吹き良かったが、進路が東に変わった時から直射日光をまともに浴び汗が滴り落ちる。
とにかく暑い。
午前中だが体感的には30度はある。
汗で体外に放出される塩分を再吸収するため汗を舐めながら歩くのは私の定番になっている。
長い町中の道を抜けるといよいよ屋島寺への登り道が始まる。
いきなり勾配21度の急坂が現れた。
斜度がキツくなるほど歩幅を狭めて登るのも私の定番。
その後もツヅラ折の石畳の道が延々と続くように感じた。
屋島寺は船をひっくり返した様な形の山のほぼ山頂に位置し標高は284m。
低山だが暑さとザックの負担に苦しみ抜いてやっと山頂に到着。
納経前に休憩を兼ねて軽い昼食をとる。

屋島寺を打ち終え次の八栗寺もまた似た様な山の中にある寺。
寺がある位置の標高は屋島寺より若干低い220m。
最初は何と勾配27度の急坂。
途中に現れたケーブルカーの誘惑を断ち切り何とか八栗寺も打ち終えた。
八栗寺からの下山時には、イノシシの子供達にも遭遇できた。

八栗寺までに流した大量の汗をさっぱりしたいと思い、予てから候補に組み込んでいた近場の銭湯に入る。
今日一日の疲れが身体の中からドンドンお湯に流れ出ていくような心地良さに思わず長風呂をした。
銭湯の後はスーパーで夕食と朝食の買い出しをして野宿候補地に向かう。
この野宿候補地が非常に道の入り組んだ住宅街のはずれにある公園で、場所が分からず諦めかけたとき、犬を散歩させていたおじさんに助けられて無事に公園に到着できた。


野宿した香東川運動公園を橋の上から遠望


通学時間帯に一宮寺に向かう


一宮寺に到着


一宮寺からの県道172号の狭い直線道路


栗林公園に到着


今が見頃の花しょうぶ園


船遊びに憩う女性方


園内一の絶景ポイント飛来峰からの眺め


栗林公園を出てビル街を歩く


ビル街を過ぎ強い日差しの歩道を行く


勾配21度の屋島寺への登り坂


何とかたどり着いた屋島寺の本堂


本堂隣の夫婦たぬきのオスたぬきにご婦人方がナデナデ


八栗寺を左手に眺めながら遍路道を行く


八栗寺へのケーブルカーの誘惑に負けず左手の遍路道を行く


八栗寺の山門に到着


八栗寺の下り道で子供イノシシに遭遇!
目が悪いようで、向こうから私に近づき、音をたてたら一目散に逃げた


クア温泉屋島で無精ヒゲを落とす


野宿した牟礼町二ツ池親水公園

07時00分 香東川運動公園を出発
07時30分 一宮寺に着
09時20分 栗林公園に着(50分)
12時35分 屋島寺に着
15時20分 八栗寺に着
16時25分 クア温泉屋島に着(75分)
18時00分 牟礼町二ツ池親水公園に着

歩行時間 9時間00分
歩行距離 35km

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