9月5日(火)
天気 晴のち曇
昨夜は身体中が痒い様に感じて暫く掻きむしり、そして眠った。
朝に目が覚めた時、痒みが完全に消失していた。
手やお尻など痒くて掻いた場所を触ってみても何も感じない。
超不思議?。昨夜あれ程痒いと思っていたのは幻覚だったのだろうか?
何れにしても痒みは無いに越したことはない。
昨日スーパーで買ったパンで朝食を済ませた後にテントを収納して出発。
東の山から上る朝日を眺めながら海岸沿いの道を進む。
最初に「杉沢の沢スギ」という名所が出現。行ってみたが名所の由来が不明。
ネットで調べると国天然記念物で海沿いの平地にある湧水の杉林が貴重とある。
更に3km、40分ほど歩くと今度は国史跡「じょうべのま遺跡」が出現。
これほど近くに国指定の名所旧跡が隣接している場所も珍しい。
海沿いの静かな道から国道8号に出ると車音が騒々しく直射日光もキツい。
朝日ヒスイ海岸に立ち寄り、その後海岸沿いの堤防道路を進む。
しばらく歩くとグーグルマップが国道8号への進路変更を案内。
まだ海岸沿いに堤防道路が続きそうだが先が行止りで引き返すのでは困る。
偶々海岸沿いの環境を調査している民間会社の女性職員がいたので尋ねる。
行止りではないが道が狭くなり線路下を道路がくぐり抜けることを教わる。
女性の簡潔で的確な説明に安心して進むと説明通りの道を上手く通過できた。
その先間もなく富山県から新潟県に越県。直ぐ道の駅・市振の関が出現。
11時前で少し早いが昼食。食堂に入らず荷物軽減優先で手持ち食料を食す。
この時にすっかり忘れていた痒みを再び感じ出す。
昨夜のとても痒かった記憶は幻覚ではなかった。
何が一時的に痒みを完全消去し、何が再度痒みを復活させたのか?
以前のブログでアレルギーと腸内細菌の事を書いたことがある。
何となくアレルギーと痒みは共通しているところがある様に思う。
もしかすると何かの食べ物が痒みを抑えたり増幅したりするのかもしれない。
あるいは「園家山の名水」が痒みの抑制に効果を発揮したのかもしれない。
そして食品添加物入りの朝食・昼食が再び痒みを誘発した可能性があるのか?
市振の先からいよいよ断崖絶壁「親不知」のトンネル道路が始まる。
4年前の自転車旅行でとても緊張して駆け抜けた思い出が蘇る。
トンネルで道幅が狭くなる上に結構なアップダウンがある。
自転車に荷物を積んで上り坂になると極端にスピードダウン。
交通量の多い時は大型車は自転車の追い越しが困難で渋滞気味になる。
今回は徒歩での通過なので自転車より気楽だがトラック接近時は多少緊張。
親不知連続トンレル終盤の「天険トンネル」前で歩行者・自転車用分岐路がある。
この道を進むと更に「煉瓦トンネル」への分岐がある。
急な階段を下るため自転車は無理。こんな機会は滅多にないので階段を下りる。
高度にして50m近く下ると煉瓦トンネルが現れる。
明治天皇御巡幸をきっかけに作られた昔のトンネル。
トンネルの先で波打際まで下ることが出来て登り返すと親不知観光ホテル前に出る。
ということは徒歩旅行でなくても観光客は煉瓦トンネルを観光できる。
トンネル内には随分立派な観光案内や暗闇用ライトがあることも納得。
寄り道を繰り返してこの日の最終地・糸魚川市への到着は夕方。
市内のスーパーで買物をし夕食も済ませスーパーを出ると18時。既に夕暮れ。
今日のテント泊地は糸魚川市大町の「駅前海望公園」を候補地にしていた。
公園に向かって進むと昨年12月に発生した「糸魚川大火」の火災現場が出現。
大火のことは知っているが土地感覚が全くなかったため自分がその場を通るとは…
夕闇で良く分からないが、まだ更地のままになっている所が随分多いと感じる。
今夜の寝床「駅前海望公園」はその火災エリアに相当近くの場所。
公園は中心街に近いためか夜までポケモンGO遊びで若者の足音や話し声がした。
05:40 園家山キャンプ場・発
06:20 杉沢の沢スギ
07:00 じょうべのま遺跡
10:45 道の駅「越後市振の関」(40分昼食休憩)
12:45 親不知「煉瓦トンネル」
16:55 イチコ糸魚川店(65分買物夕食休憩)
18:20 糸魚川市・駅前海望公園・着
歩行時間 10時間40分
歩行距離 48km