楢木森山周回~里山歩きと歩行記録の話

昨日(14日)天気が良かったので里山歩きに出かけて来ました。
ついでに前回話題にしたGPSによる歩行記録テストもしました。
今回は里山歩きと歩行記録テストの話です。

【里山歩きの話】
楢木森山は青森市の自宅から最も手軽に出かけられる里山。
今まで20回ぐらい登っている。
「あおもり110山」(村上義千代著、H11.10.東奥日報社刊)よると、
楢木森山は昔、山頂東側が国有林で西側が共用林だった。
昭和30年の市町村合併時に共用林の権利者達で個人分けした。
それから徐々に山の管理がバラバラになった、という事らしい。

5年程前までは年々登山道のヤブ化が進行していた。
数年前から誰か奇特な人が登山道の整備を始められた。
今では楢木森山周辺の登山道が整備され標識も設置された。
楢木森山だけならば片道約1時間、往復2時間で登山可能。
更にバリカン山~楢木森山の縦走路も整備され結構楽しめる。

今の紅葉時期の休日は多分八甲田方面が大渋滞だろう。
楢木森山周辺の紅葉はまだ早く登山者とは出会わない。
沢山部落の久須志神社の先の登山口には山菜採りらしい車がいた。
今日は先ず東北電力の送電用鉄塔道路を経由しバリカン山に向かう。
スタートして最初の送電鉄塔への保守管理道路は少々急坂だ。
途中で数か所青森市内の眺望が良い場所が現れる。
2箇所目の鉄塔地点で月見野霊園方面からの散策道と合流する。
ここで鉄塔管理道と分かれバリカン山に向かう稜線道を進む。
途中で背丈の高いササヤブを刈払いした場所を通過する。
今は刈払いされて歩けるが数年放置するとヤブ化が心配。
途中でバリカン山から楢木森山の稜線も見え結構眺望が楽しめる。

登山口から約1時間でバリカン山に着く。
「バリカン山」は多分バリカン刈りに見える林道が通るので命名?
ここからも青森市内の眺望が楽しめる。
つまりは青森市内からもバリカン山は目立つ山だとも言える。
バリカン山を過ぎた後は緩やかな稜線伝いを進む。
途中で八甲田山を眺望したり幅広い稜線道を楽しめる箇所もある。
バリカン山から約40分歩くと楢木森山分岐地点に着く。
ここからは30分ほど下山道を歩き登山口に戻ることも可能。
今回は楢木森山山頂へ右折し約15分急登を進み山頂に到着。

楢木森山山頂はこの周回ルート上の最高点で標高487m。
山頂からも青森市内の眺望が楽しめるが年々樹木で隠れつつある。
20年前の初登頂の頃と比べ今は山頂周辺の樹木が相当高くなった。
山頂で20分ほど昼食休憩後は北に見える電力鉄塔への道を進む。
この下り道も登り道と同様最初15分ほどは急坂を下る。
その後はなだらかな稜線道になり山頂から約30分で鉄塔地点に着く。

鉄塔地点からは北方向に鉄塔保守道路が続くが西の下山道へ進む。
こちらも鉄塔保守道路で広く刈払いされた歩き易い道が続く。
2機の送電鉄塔を経由した後に小沢を渡り3機目の鉄塔を通過する。
その後楢木森山からの直行下山路と合流し2度沢を渡り登山口に着く。
ルート後半は春にはカタクリやキクザキイチゲが群生して見応えがある。
今回は余り休憩をとらず3時間半ほどで一周した。
眺望や樹林帯、緩い道や急坂など変化に富んだ道をゆっくり満喫するのも良い。

【歩行記録テストの話】
今回もフィールドアクセス(FA)とジオグラフィカ(GG)を併用した。
①自宅~登山口、②登山口から周回登山、③登山口~自宅、3回記録。
GGの③の記録のみ50m単位記録からGG標準の自動記録に変更した。
自宅と登山口の往復は自転車を利用した。
結果は次のとおり。
             FA記録    GG記録
 移動   始~終時刻  記録点 距離計  記録点 距離計
①自転車 09:47~10:21 311点 07.0k  130点 06.8k
②徒 歩 10:27~14:02 918点 07.8k  110点 06.3k
③自転車 14:38~15:07 309点 07.0k  040点 06.1k

前回分析と同様、登山時はGGよりFAが詳細に記録され記録距離が長い。
GGの記録点(回数)が110点に対しFAの記録点が918点。
自宅と登山口の自転車往復は全く同じルートを採った。
このためFAは経過時間に差はあるが記録点と距離はほぼ同じだった。
一方GGは往路は50m単位記録で復路は自動記録に変更した。
その結果往路に比べ復路の記録点が半減以下に減り距離も減少した。
復路は記録点の減少のため道をトレースしない部分が多くなった。
以下の参考記事から読み取れるのはGGは高速移動の記録には不向き。
更にジグザグ道での細かな記録も難しいということが言える。

※参考:「ジオグラフィカ使い方講座」
(以下、ジオグラフィカ使い方講座の記事からの抜粋)
『自動』=時間と距離を組み合わせて適当に記録する
記録間隔=自動の場合は細かい、標準、粗いの3種類
自動の標準に設定した場合は、30m進んで且つ45秒以上経っていた場合、
もしくは120秒以上経った場合に新しいトラックポイントを記録します。
30m進んでも45秒経っていなければ記録しませんし、
その逆も然りですが2分経てばポイントを追加します。
『細かい』の場合はこれら条件が半分になり、15m、22.5秒、60秒となり、
『粗い』は75m(これだけ2.5倍)、1分半、4分になります。

なおGG作者の松本氏はライバルアプリFAについて高く評価している。
※参考:ヤマレコ記事「松本圭司氏のアプリ解説」
(以下、フィールドアクセスについて記事からの抜粋)
地図の描画は非常に滑らかで美しく、地図に対する並々ならぬこだわりを感じます
(ビットマップ地図描画エンジンの性能としては世界一だと思う)。
とても良いアプリなので買うと良いでしょう。

私自身もFAとGGを併用しつつ登山中に見るのはFAの地図。
地図が綺麗に表示されて表示速度も非常にスムーズだと思う。
FAはiPhone専用のため他のアプリに比べ紹介される割合が低い。
アプリ購入代840円を払っても十分納得できるアプリだと私は思う。

沢山部落から山を眺望

左端が楢木森山、右端の樹の陰にバリカン山

登山口(余り駐車スペースは無い)

左の沢を渡ると楢木森山、右の自動車の更に右手に鉄塔への急坂がある

最初の鉄塔に向かう急坂

杉の植林を通る道、右側の杉が歪曲

2番目の鉄塔に向かう登り道

稜線の縦走路からの眺望

手前にバリカン山、その奥に楢木森山、左奥が東岳
今回は楢木森山から左のコブを2つ越えた鉄塔から下山する

バリカン山山頂の少し手前から青森市内を眺望

経由してきた2箇所の鉄塔も見える

バリカン山山頂から楢木森山を眺望

なだらかで広く気持ちの良い林間登山道

縦走路途中から八甲田連峰を眺望

楢木森山山頂から青森市内を眺望

楢木森山後の最初の鉄塔地点から岩木山を眺望

楢木森山周回登山
10:30 登山口・発
10:55 2番目鉄塔地点(分岐地点)
11:30 バリカン山・山頂
12:10 楢木森山分岐点(山頂・下山分岐)
12:25 楢木森山・山頂(20分休)
13:15 3番目鉄塔地点(分岐地点)
14:00 登山口・着

歩行時間 3時間10分
歩行距離 8km

楢木森山周回ルート

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コメント

  1. との より:

    クマが出没するらしいので注意してください。
    春、沢山の人が川浪酒店に例年だとタケノコを卸しているのですが、今年はクマの足跡がありタケノコを取りに行けなかったという話を店主から聞きました。

    • takenamik1 より:

      情報提供ありがとうございます。
      2年半前の春に今回の第3鉄塔から駒込沢~東奥カントリークラブに向かうルート途中で子熊を目撃しています。
      今回も第3鉄塔からの下山途中でクマのフンと疑われる物体をフンづけてしまいました。
      沢山地区のタケノコ採りの人が見たクマは2年半前に見た子熊の成獣か家族熊かもしれませんね。
      段々とクマは里に近づいているかもしれません?
      気をつけたいと思います。