空腹登山実験~岩木山・弥生ルート(途中引き返し)

前回の東岳登山で空腹でも結構歩けると感じたため再挑戦を試みた。
ということで初めてのコース岩木山・弥生ルートに挑戦してみることにした。
残ったルートが弥生ルートだが当コースはヤブ化が進んで登山不適と思っていた。
ところがNHKにっぽん百名山で昨年弥生ルートが紹介されヤブ漕ぎ登山を紹介。
NHKで全国に紹介するくらいならば何とかなるだろうと行ってみることにした。

登山日は10月27日(金)で天気は概ね晴。
前日の26日に朝食と昼食を抜き、夕食は妹家族と焼肉屋でビール付の夕食。
当日の27日は朝食抜きで朝6時25分に自家用車で自宅を出発。
弥生ルートの出発地点が2か所あることを知らず目的地を弥生いこいの広場にセット。
弥生いこいの広場駐車場到着が7時45分。こちらが新ルートの出発地点。
7時50分に一旦出発後、帽子を車に忘れたことに気づき引き返し5分後再出発。

最初はいこいの広場の建物脇を通過する。水飲み場があり少し水を飲む。
スタート後は緩い登りが1時間ほど続く。
少し肌寒い気はするが気温10℃弱ぐらい? 登り道でそれなりに汗が出る。
前回の東岳では顔の汗をほとんど拭くことはなかったが今回は顔に結構な汗。
前日のビールの影響か?前回より少し高気温か?出発直ぐに飲水したからか?
3つ全てが影響したのかもしれない。

出発から約1時間で旧ルートと合流する。
ずっと続いた緩登から徐々に中程度の傾斜地が増えてくる。
登山開始後に多かった発汗は5合目あたりから発汗量が低下する。
標高が増して気温が低下したのと身体が慣れてきたためだろうと推測。
標高が増すにつれて登山道の日陰に残雪が現れ始める。
旧道出会いから1時間10分で6合目の姥石に到着する。

6合目の姥石を過ぎて15分ほど登った所で大石が現れ手前に草刈機が放置。
そして今まで刈払いされて明瞭だった登山道がいきなりヤブ状態になる。
大石を登って越えるのは無理そうで右か左に巻く道を探す。
右手は1mほど道の様な感じだがその先は低木灌木が密集し身体の通過は困難。
左手は相当密集したササヤブと少量の残雪。
進むとすればササをかき分けて進むのだろうが結構密集して意欲が萎える。
更に少量だが残雪がある。ササと残雪で裏岩手の悪夢の木道滑りを思い出す。
この先更に標高が高くなると残雪増の可能性あり。笹と雪は最強の滑り要因。
5分ほどうろついた後に引き返すことを決断した。

割と好天で視界もそこそこ良好でできれば山頂には行きたい。
しかし今回は空腹登山実験が主目的なので山頂到着には固執しない。
下山中の11時頃にこの日初めて単独登山者と出会う。
30歳前後の男性で大型ザックの宿泊登山スタイルで登って来る。
すれ違い時に挨拶して「ヤブが酷くて引き返してきた」旨を話す。
男性は少し戸惑った様子で2言3言会話した後互いの道に別れる。

旧道と新道の分岐地点まで下りて来て時間に余裕があるため旧道を進む。
裏岩手縦走時のキノコ採取以来少しキノコに興味を持ちキノコを探しながら歩く。
すると裏岩手の時と同様に倒木に生えたキノコを発見。
品種は分からないが食べられるかもしれないと思い7本ほど採取。

旧道の登山口(駐車場)を通過後はリンゴ畑内の農道を進む。
多分フジと思われる品種のリンゴが収穫間近の状態で木に鈴生りに実っている。
登山口の駐車場到着は朝の駐車場到着から5時間経過した12時45分。
今回も登山中の飲水は100cc程度を2回。食事は前回同様下山途中にミカン2個。
但し今回は前回より発汗量が多いため下山後多少多めに飲水した。

今回の登山で感じたこと。
第1.発汗すると疲労感が増え、発汗が減ると疲労感も減ると感じた。
第2.食事後登山より空腹登山の方が楽な様にトータル的には感じる。
   但し未だ空腹に慣れていないため食べ物が恋しいと思う時間帯もある。
第3.体内の水分量が少ないと体温が高いように感じる。
第4.5合目を過ぎた時に水不足の影響と思うがフラッとした時があった。
第5.発汗時の適切な水分補給の仕方が未だ分からない。
   (飲水が発汗に直結すると疲労感が増。飲水が身体に行き渡るのが理想)
以上。

予定より早い帰りのため、キノコやリンゴの買物目当てに寄り道する。
車を運転して10分ほどの岩木山麓でキノコ販売の貼り紙を目にする。
「サモダシ」の貼り紙を見て車を急停車。下車して値札を見ると一番安くて700円。
1パックに20本ほどのサモダシ入り。高値に驚いたが1パック購入。
女店主に今年はサモダシが少ないですねと尋ねたら、店主も異常不作だと嘆く。
採取する人も自分で食べられず、やっと手に入れたサモダシを販売しているらしい。
ついでに登山途中に採取したキノコを鑑定してもらうと食用のムキタケだった。
しかし雨露で傷みがあり採取した7本の内食べて良さそうなのは1本だけだった。

登山出発時に岩木山頂を眺望
登山出発時に岩木山と紅葉を眺望

紅葉盛りの二合目
紅葉盛りの二合目

紅葉最終盤の登山道
紅葉最終盤(ほぼ終わり)の登山道

五合目
落葉してしまった五合目

六合目(姥石)
六合目・姥石

残雪が現れた登山道
残雪が現れた登山道

大石の前に草刈機が放置され脇に残雪
大石の前に草刈り機放置。脇には残雪。
ここで引き返しを決断

引き返す時の下山路から弘前方面眺望
引き返す時の下山路から弘前方面眺望

三合目の旧道新道分岐を左の旧道へ
三合目の旧道新道分岐を左の旧道へ

倒木に生えたキノコ(後でムキタケと判明)
倒木に生えたキノコ(後でムキタケと判明)

リンゴ畑と弘前市街地眺望
リンゴ畑と弘前市街地を眺望

リンゴ畑と岩木山
リンゴ畑と岩木山

帰り道の道端売店でサモダシ購入
帰り道の売店でサモダシを購入

06:25 自宅から車で出発
07:45 登山口P(弥生いこいの広場手前)着
07:55 登山出発
08:50 旧ルート出会い(3合目)
10:00 6合目(姥石)
10:15 大石前・撤退(5分道探し)
11:20 旧ルートへ(3合目)
12:05 弥生旧ルート登山口
12:45 出発地点(弥生登山口P)着
15:00 自宅に着
歩行時間 4時間50分
歩行距離 12km

※前回登山(東岳)ルートの補足
前回の東岳登山の地図表示についていつも応援頂くT先輩から指摘。
地図に表示された登山コースのルートが東岳山頂を外れている点について。
ルートラボに表示された「東岳」が東岳の正式な最高標高地点。
しかし最高標高地点まではヤブがきつく残雪期等しか行くのは難しい。
このため昔電波反射板があった所が登山ルート上の山頂。
因みに最高標高地点は684m。私の通った山頂標識地点は652m。

弥生コース登山ルート途中まで(ルートラボ)

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