青森県一周徒歩旅(12日目)～八戸蕪島

H30年7月19日(木)
天気　曇りのち晴れ、夕方濃霧
気温　20℃～27℃、涼しく暑く冷たい

キリストの墓の間近で野宿した翌朝は４時前に目覚める。
朝早くから信者？が参拝に訪れる可能性を考慮し早めの退去を意識する。
少量の食を頬張り寝床を整理しテントをたたみザックに荷物をまとめる。
キリストの墓からの出発は５時２０分。信者？の参拝は無かった。
快く一泊の寝床を提供してくれたキリスト様？に感謝する。

出発後２時間歩いてローソン五戸倉石店に入店する。
十分に栄養補給したいと思い「牛スキ丼」を購入し店内で食事する。
昨日は歩行貯金ができた分今日は余裕があるのでゆっくり食事をとる。
丁度朝の出勤時間帯で次々に来店客がある。
店長（と思われる男性）が来店客と時々会話しながら和やかに会計している。
今まで全国を旅して多くのコンビニに入ったがこれ程和やかな応対は初見。
初めて入った私にも店長は優しく声掛けしてくれた。

店長「今日はどちらまで旅する予定ですか？」
私「八戸の蕪島まで歩きます」
店長「蕪島は今神社が工事中ですね」
私「一昨々年火事が発生しましたね。工事期間が長いですね」
店長「市や国の手続きで時間がかかったらしい」
店長「工事も特殊なクレーンで作業するため時間を要するらしい」

店内に他の客もいる中で少しの合間に手際よく私と会話を交わす。
食事に３０分以上時間をかけたが心地よく食事できた。
店を出る時も「気をつけて旅してください」と快く送り出した。
本当に気持ち良くコンビニを出て徒歩旅を再開する。

しかし良い事と悪い事がセットで発生する事は毎度起こる事態。
今回はこの後の約２時間の間に魔の時間が発生した。
コンビニを出て１時間後にトイレ欲求の最初の生理現象。
近くに適当な場所が無く止む無く人目につかない草むらに移動。
十分な成果が得られず徒歩を再開。３０分後に２度目の生理現象。
今度はコンビニに入店できたがここでも十分な成果を得られず。
再度徒歩を再開すると１０分後に３度目の生理現象。
偶然住宅街にあった山車小屋脇トイレを拝借。ようやく苦痛解消。
トイレしたいのに適当な場所が無い。トイレで満足な成果が出ない。
この２つの苦痛が約２時間継続。５年前の自転車旅行以来の苦痛。
野菜摂取量の少な過ぎる食事が一番の原因だろう。

苦痛から解放された後は暫く放心状態で歩行した。
五戸町に入った頃から徐々に青空が現れ八戸市では暑さを感じる。
また濡れタオルを頭に巻いて頭部の冷却を心掛ける。
今回の青森一周旅は曇り雨で冷涼か晴天で酷暑かのいずれかが多い。

１３時半にＪＲ八戸駅の跨線橋を通過する。
この頃から夕食を気にし始める。午前中の苦痛の事が頭を離れない。
野菜を沢山食べないと同じ事態がきっとまた発生する。
野菜を手っ取り早く沢山食べる最適な方法はバイキング食事。
ということでネット検索し「ビッグボーイ八戸城下店」を目指す。
１４時５０分にビッグボーイ八戸城下店に入店。
客が少ない事を幸いにタップリ２時間腰を据えて野菜を十分摂取する。

ビッグボーイで早めの夕食をした後に歩き始めると徐々に霧模様になる。
八戸港方面に近づくほど霧が深まる。
以前八戸に住んだことがあるが市内より海側が霧に覆われ易いと感じた。
朝方は曇りで日中は晴天で夕方は霧から濃霧。
朝方涼しく日中は暑く夕方から冷たい一日の天気変化に戸惑う。
蕪島のウミネコたちも天気変化に戸惑った様に飛び回り鳴き続けた。
寝床場所は空から糞害を受けない様に慎重に場所選定しテントを設営した。
天気変化に戸惑い、糞に苦労し、最後は糞から逃避する一日となった。

早朝の「キリストの墓」

奥に「キリストの里伝承館」(昨日の水曜は休館日)