飯豊連峰縦走旅の最終日の旅の経過報告です。
1 旅の概要
【4日目】
切合小屋~三国小屋
切合小屋での一夜は前夜とは一転し静寂な夜。
朝3時過ぎに起床後に朝食し靴修理に取り組む。
靴修理といっても靴先をガムテープで巻くだけ。
靴修理終了しザック収納を終え5時過ぎ出発。
出発しようとしたその時丁度弱雨が降り出す。
急ぎ雨合羽など雨対策をし直して再出発する。
弱雨はほどなく収まりその後は暫く天候安定。
切合小屋から1時間40分歩いて三国小屋に着く。
三国小屋に7時に着くと小屋管理人が顔を出す。
管理人は私が登山靴でない事を無謀と呆れる。
小屋前で15分ほど休憩した後に小屋を出発。
三国小屋~御沢野営場
三国小屋を出発すると岩稜の稜線通過がある。
岩稜帯は傾斜面を進むため靴横等に負担が大。
靴横に負担が大きいとガムテープがズレ易い。
また靴を縛るビニ紐にも負担が係りズレ心配。
足元に注意を払いつつ何とか難局を乗り切る。
三国小屋から1時間余歩くと峰秀水の水場着。
とても冷えて美味しい水を飲む事ができる。
ただ水受け桶に水漏れが有り水流が細く弱い。
水場から20分ほど先で多人数グループに遭遇。
最後尾には3人の消防隊員が随伴している。
隊長は私に「ストックは仕舞って下さい」と指摘。
「ストックに頼ると怪我リスクが増す」と補足。
私は取りあえず「はい」と答えすれ違い別れる。
ただ彼らと別れた後も私はストックを継続使用。
その後しばしストックに思いを巡らし歩く。
私のストック使用歴は10年を超えている。
百名山制覇旅行時はストック利用を一時控えた。
ストックを使わない方が一時は歩き易く感じた。
だが高齢化体力減衰と共にストックは良き援軍。
ストックでリズムを取り歩く方が身体には楽だ。
私はストックが要因で怪我した事は特にない。
ただストックに頼り過ぎると危ない意識はある。
あの超人田中陽希もストックで指骨折を招いた。
でもストックで怪我回避事例も多数あると想像。
道具を使う時はメリット・デメリット両方ある。
それを十分理解し上手に使えば私は良いと思う。
更に今は熊対策面でも少しは役立つとも思う。
その後10人前後の単独者や夫婦連れとすれ違う。
天気が不安な人から天気状況を聞かれた時には、
「曇や霧や小雨がマチマチ」と頼りない返答。
ただ出発後は実際に移ろい易い天気が続いた。
10時半御沢野営場に到着と同時に雨が降り出す。
その後は強くも弱くもない雨が降り続ける。
御沢野営場~いいでの湯~青森(帰宅)
誰も居ない管理小屋に入り交通情報を確認する。
バスは既に廃止され交通はタクシーのみと知る。
市街地までは相当距離でタクシー代は高額予想。
だが靴破損で旅継続は無理で早く帰宅したい。
今後の予定は歩きながら考える事にし雨中出発。
野営場から川入までは20分余り歩く。
その後川入から1時間半歩きいいでの湯に着いた。
御沢野営場から「いいでの湯」までは計9kmほど。
多少強弱はあったが強くない雨が降り続いた。
約2時間の雨天歩きで靴の中は水浸しになる。
靴底剥離の影響大と思うが防水製は感じない。
防水製に期待した靴は結果的に期待外れ。
それでも応急補修の靴は最後まで持ち堪えた。
後半は道の歩き易さにも助けられた。
応急補修靴の成果を感じた事は収穫だった。
いいでの湯でタクシーを呼ぶと20分待ちとの事。
休憩小屋で身体や靴内の水濡れを少しでも減らす。
タクシーが到着し山都駅まで乗車を依頼する。
愛想の良い運転手さんと20分ほど会話し乗車。
13時20分に山都駅に着きタクシー賃は5300円。
運良く13時半の列車に乗り接続も順調に繋がる。
山都駅から福島経由で19時に青森に到着できた。
2 靴底剥離対応に関する雑感
今回の靴底剥離では計5回修理作業した。
最初は2日目杁差岳手前で左靴底剥離時の応急措置。
2度目は2日目頼母木小屋宿泊時の左靴底の補修修理。
3度目は3日目北俣岳過ぎの右靴底剥離時の応急措置。
4度目は3日目御西小屋管理人の好意の両靴底修理。
最後は3日目切合小屋宿泊時両靴底の補修修理。
最初の応急措置は太ゴム輪で単に靴を縛る応急措置。
2度目は靴底をビニ紐で縛り靴先をガムテープ簡易接着。
3度目は2度目同様ビニ紐とガムテープで靴底を接着。
4度目は靴先のガムテープ接着を5重巻ほどの補強接着。
最後は4度目と同様にガムテープ接着を念入り接着。
各応急措置の効果と持続の概要
[太ゴム輪で靴底固定]は一定の効果はあった。
だが2日目早々に何処かでゴムが外れて紛失した。
[ビニ紐で靴と靴底の縛り]は最終日まで持ち堪えた。
最終的にビニ紐は結構劣化したが切れずに耐えた。
[ガムテープで靴先接着]は計3回行い3回目が最も耐えた。
1回目は靴先端を簡易2重接着のため半日弱で剥離。
2回目は濡れた靴を5重巻強化接着したが濡れで剥離。
3回目は乾いた靴を3重巻+靴底補強接着で持ち堪えた。
たった1回の結果だが少し実体験の感想を記す。
[太輪ゴム等での縛り]の効果は応急措置面で少し有。
[ビニ紐での靴底固定]の効果は靴形状で効果差大。
靴底と地面接触を上手く回避し紐固定可なら効果大。
だが靴底の紐が土に過激接触する場合は紐に不安有。
[ガムテープ接着]は靴が小乾燥し接着確保なら効果有。
しかし濡れ靴の場合は接着力が弱く重ね巻も効果弱。
【最終の2枚の写真を参照願いたい】
門内小屋管理人からは靴補修の助言を頂いた。
靴底の固定の場合は針金固定が有効だとの事。
頼母木小屋で靴補修した事を小屋同士連絡していた。
小屋同士の連携や靴補修助言はとても有難かった。
ただ靴と紐の補修効果を感じていて針金補修は辞退。
私の靴の場合紐擦れを少なく縛る事が可能だった。
更には針金で靴を上手に縛る事に不安があった。
後日ネット検索すると靴底剥離対応は針金を推奨。
針金の最大メリットは摩擦で切れる心配が少ない。
一方で縛り方次第で長時間歩行時は足負担が心配。
今後もう少し検討を深めたいと感じている。
3 時間経過
【4日目】
05:12 切合小屋
05:16 切合・種蒔山分れ (2分休)
05:24 種蒔雪渓
05:33 種蒔山
05:59 七森
06:50 三国小屋 (16分休)
07:13 剣ヶ峰の水場 (6分休)
07:31 剣ヶ峰 (6分休)
08:04 地蔵山下分岐
08:14 峰秀水(水場) (11分休)
08:42 横峰
08:55 笹平
09:14 上十五里
09:29 中十五里 (13分休)
09:55 下十五里
10:19 御沢登山口 (3分休)
10:30 御沢野営場 (15分休)
12:40 いいでの湯 (20分タクシー待)
13:25 山都駅
19:00 青森駅・着
歩行時間[切合~御沢]4:20(休60分除) 歩行距離9km
歩行時間[御沢~川入~湯]2:00 歩行距離9km
4 旅の写真
切合小屋(宿泊)

大日杉分岐(12年前に大日杉コースで登山)

登山中唯一見たヒメサユリ(周辺に小群落有)

センジュガンピ

三国岳への途中の岩場

三国岳への途中の梯子場

三国小屋

三国小屋先の岩稜帯

三国小屋先の岩稜帯(水場と別道)

雲海薄れ左遠方に街風景眺望

剣ヶ峰

水場(冷美味だが箱水漏れで水流弱め)

横峰

笹平

上十五里

中十五里

下十五里

御沢小屋跡

御沢野営場・到着

応急処置で持ち堪えた両足靴底

いいでの湯(休館中)

応急修理後半日歩行後の靴(側面)

応急修理後半日歩行後の靴(底面)

5 飯豊連峰縦走旅ルート図(大石~川入)
コメント
最近の登山靴は、材質や靴底も軽量化や防水性等を求めるあまり、耐久性が重視されなくなったのか?昔の靴だとビブラムが剝がれるなどということは考えられなかった。山に行かなくなってから35年ほどなので、装備もかなり進化してきたと感じる今日この頃ですが、弱点もあるのですね。いずれにしろ、ご苦労様でした。
との様、コメントありがとうございます。
今回の靴では本当に勉強になる事が多くありました。
時間に余裕ができましたら靴をもう少し調べてみたいと思います。