大峯奥駈道旅2+大峯展望旅1

6月13日(木)
天気 薄曇(最高気温26℃)

大峯奥駈道旅2(香精山手前~行仙小屋)
05:30 幕営地・発
06:45 香精山
08:15 地蔵岳
09:45 笠捨山(30分)
12:15 行仙小屋・着
(奥駈道継続断念)

霧雨が弱まった朝4時前に起床する。
割とよく眠れて体調もまあまあ。
朝食を食べた後テントの水滴を拭き取り収納する。
予定より30分遅れて5時半に出発する。

最初の登り道は調子が良いと感じる。
20分ほど順調に登った後緩い下りになって右膝に違和感。
少し鈍い痛みの様だがすぐに治るだろうと高をくくる。
暫く歩いても違和感が消えず時々立ち止まり屈伸等する。
歩いては立ち止まり屈伸等をしてはまた歩行を繰り返す。
しかし違和感が消えず徐々に痛みが増す感覚を覚える。

これは体調に異変が生じたと少し真剣に考える。
2日前に大腿部付け根の痛みが飲水で消えた事を思い出す。
水を飲めば治るかもしれないと思い多めに水を飲む。
その後歩行してみるが痛みは消えず効果は無い。
以前寝相が原因で腰痛を発生した事を思い出し身体を刺激する。
身体を様々動かしたり足に力を入れ踏み込んでみるが効果無し。

痛みが徐々に増しつつ6時45分に香精山に到着。
予定時間を超過するが回復に望みを託して先へ進む。
しかし次の地蔵岳までのルートが大変な難所。
鎖場が連続し手と足を全て使って登らなければならない。
実は今回ストックを持たず四国遍路の金剛杖を使い続けている。
135cmある金剛杖は鎖場などの登りの際には邪魔になる。
ザック脇に収納するがザックからはみ出すため枝と衝突したりする。

痛みがどんどん増す状態で何とか地蔵岳を登り切る。
地蔵岳から先に進むと女性登山者とすれ違う。
大峯奥駈道は女人禁制区間があるがここは該当しない。
とても元気そうに難所をスイスイと登っていく。
それに比べて現在の自分が情けなくなる。
平地歩行さえ辛いのに手足を使う難所の通過は危険さえ感じる。
現在の状態では奥駈道の完全踏破は全く無理。
今後の事を気にしつつ痛みを抱えながら歩き続ける。

9時45分に笠捨山に到着する。
ここで大休憩をとり今後の対応を考える。
取りあえず次の行仙宿まで進み回復しなければ下山する事を決める。
20分ほど休憩後最後の願いを込めて身体を様々動かし膝痛回復を祈る。
歩き始めに一瞬膝痛が和らいだのも束の間、直ぐに痛みは増した。

行仙小屋に向かう途中でも男性登山者1人と擦れ違う。
昼過ぎにようやく辿り着いた行仙小屋で昼食休憩する。
この時点で予定を3時間以上超過している。
登山継続は完全に諦めて下山道に向かう。
玉置神社の神職の人から補助食を頂戴しての途中離脱が無念……

食事【朝昼】アルファ五目飯、レトルト煮魚、ウインナー、野菜各種、ソイジョイ

歩行時間 6:00
歩行距離 9km
末尾には(旧)ルートラボと(新)Ridesのルート図を併載しました。

朝霧の臨時のテント場
樹林帯の下部だけに霧
鉄塔通過時の朝景色
第14靡「拝返し」を通過
地蔵岳手前の垂直岩の鎖場(高さ7m?)
地蔵岳を通過
女性が難所を軽々と通過
笠捨山に到着し今後を再考
行仙小屋に到着し下山決断
行仙小屋の内部

大峯展望旅1(行仙小屋~池の平公園)
12:40 行仙小屋・発
13:30 行仙登山口
13:55 国道425出合い
15:50 下北山村役場
16:55 池の平公園・着

何としても無事に山を下りなければならない。
無事に下山できた後でタクシー等の手段は考えよう。
1.3kmほどの下山路を50分ほどかけて下山する。
山道の終点近くに水場があった。
昨日玉置神社で2L給水後、夜0.7L、朝0.5L、日中0.5L飲水し残り0.3L。
水不足気味に感じていたため1Lほどの水を飲む。
少し休憩後に歩き出すと膝痛が相当軽減している!
どういう事? 膝痛の原因はやはり飲水不足だという事か?

完治ではないが歩くにはほぼ支障がないほど痛みが軽減。
山道を終えて砂利道の林道を歩くが少しずつ痛みが和らぐ感じ。
その時いきなり発砲音が聞こえ超ビックリ!
林道の先で軽トラが停車し運転手が降り何か獲物目掛けて発砲した模様。
人間がいる林道で発砲して問題ないのだろうか?

山道から林道になり30分ほど歩いても痛みの再発はなく歩ける。
その時に後ろから車が来て「もしよければ乗車しませんか?」の誘い。
私は思わず「大丈夫です。歩きます。」と答えてしまう。
乗用車が去ってから好意に甘え乗車すれば良かったか?と少し後悔。
未だ民家が現れるまで1時間以上歩かないといけない。
それでも緩い下り道で体力は未だあり膝痛も大丈夫そう。

何故膝痛が生じたかを考え始める。
昨日までに膝をぶつけたり膝痛を感じた事はない。
骨等の異常ではなく筋肉痛的な事が疑われる。
(痛み止めを持参していればという事は旅行後に気付く)
筋肉痛的なものだとすると昨日の歩きで何か悪い事をしたか?
疑わしいのは濡れた坂道を滑らない様下るため横向き下りを続けた事。
横向き下りを続けたため膝には横方向への負担が恒常的に加わった。
膝は本来足を前に動かすための支点の役目を持っている。
横方向の負荷に弱いため膝周辺に炎症が起きたのではないか?

膝痛が和らいだため今夜の寝床場所を考える。
この先10kmほど歩けば池の平公園があり野宿できそうに思える。
何とか歩き続けて17時に下北山村の池の平公園に到着。
公園には野球グランド等があるが野宿には問題なさそう。
東屋で夕食を食べている時に役場関係者らしき人が来た。
修理工事の打ち合わせの様で5分ほどで帰って行く。
19時に東屋にテントを設営し水とトイレも快適に利用させてもらう。
明日以降の予定は寝ながら考える事にする。

食事 【夕】アルファ五目飯、レトルト煮魚、卵焼、ウインナー、野菜各種

歩行時間 4:15
歩行距離 15km
末尾には(旧)ルートラボと(新)Ridesのルート図を併載しました。

山彦補給ルートを下る
水場で大量に飲水すると膝痛軽減!
登山道から林道に下りる
林道から大峰山系を眺望
上北山へ進む
池の平公園の東屋にテント設置


大峯奥駈道旅2ルート図(ルートラボ版)


大峯奥駈道旅2ルート図(Rides版)


大峯展望旅1ルート図(ルートラボ版)


大峯展望旅1ルート図(Rides版)

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