高齢化にまつわる身辺雑記

謹賀新年
新年初ブログは高齢にまつわる卑近な話です。

昨年暮れに私の叔母が亡くなりました。
千葉に独りで住んでいて93歳でした。
(亡くなる前2年は子が面倒を見てました)
コロナ前までは元気に水泳等していました。
コロナ発生後はほぼ外出しなくなりました。
コロナでの外出自粛が体調悪化の主因と思います。
年2度の連絡時徐々に体調不良が案じられました。
高齢者の場合生命力挽回は難しかったでしょう。

叔母と私の母は同年齢なので寂しさも一入です。
母は叔母に比べ日常活動量は相当劣ります。
それでも大病はせず細々質素に生きています。
曲がりなりにも自分で歩けており家事もします。
しかし年々自分でできる範囲が減少しています。
その分私のサポート範囲が年々増加傾向です。
物忘れする頻度も年々拡大しています。
それでも認知症まで至ってはいない様です。
忘れた事を指摘すればほぼ正確に反応します。

身体も年々弱りつつある様ですが実態は不明です。
身体の弱り具合は本人にしか分からないでしょう。
その母が先日在宅時「手足が冷える」と嘆きました。
自宅内の室温は20℃以上はあったと思います。
母には「動かないと寒さも感じ易い」と答えました。
「私自身は昔から冷え性体質で今も変わらない」
「それでも活動する事で身体内部は温まる」
という事を話して少しでも動く事を勧めました。

雪道の外出時等に母の手を取る事があります。
その際には私より母の手の方が温かい事が多いです。
一方母は寒がりで私の倍以上の布団を掛けて寝ます。
母の寒さの感度についても本人以外は分かりません。

寒さを感じたら温かい物を差し出すのが思いやり?
その場凌ぎの対応と思う私には良策に思えません。
一時的に暖を確保しても根本的な解決になりません。
死期が迫った人に温かい物を差し出す事は必要です。
しかし長生きを目指す人には健康体でいてほしい。
身体は内側から温めるのが本来の姿と思います。
外部から温め続けたら内側は益々衰えると思います。
内側が衰えれば血行不良で寧ろ苦痛が増しそうです。
ただし厳しい寒さの時には一時的暖確保は必要です。

古い話になりますが私は何度か寒さ危機に遭遇しました。
40歳代の冬季飲酒外出時に極度の悪寒に遭いました。
防寒具を着込んでいるのに寒くて震えが止まりません。
このまま死ぬのかなとさえ思う様な悪寒でした。
また飲酒時でないのに相当悪寒を感じた事もあります。
何故そういう事態が起こったのか今も分かりません。
退職後に運動を増やす事で悪寒の発生は減少しました。
今は冬の除雪で大量発汗時はシャツ1枚の時もあります。
今朝の雪片付け時も大汗でシャツ1枚になりました。
(今朝の積雪量は少量だったが除雪後の後始末が大変)

退職後の旅行時にも何度か寒さ危機に遭遇しました。
特に印象深い寒さ危機は2回ありました。
一つ目は北アルプス水晶~鷲羽の悪天候縦走時です。
夏場でしたが気温10℃以下の強風時で体感は5℃以下です。
夏服に雨合羽を羽織り風速10m前後の稜線歩きでした。
歩き続けなければ低体温症になると思い必死で歩きました。
この時は死がよぎりつつ歩けば大丈夫と鼓舞してました。
二つ目は2年前の北海道旅16日目の士別~名寄区間。
夏なのに雨と強風で体感温度は下がり続けました。
しかし適当な雨宿り場所が無く歩き続けました。
その後何とか雨宿り休憩できて低体温を回避できました。

何れも動き続ける事で寒さを乗り切った思い出です。
どちらも歩行途中は相当危険を感じていました。
私はこの他にも寒さで指が悴む事が頻繁にあります。
水晶岳登山前日もテント泊で寒さで指が悴み難儀しました。
指が悴むと物の取り扱いも満足に出来なくなります。
私は登山時に他人と比べ耐寒度が弱いと自覚しています。
そんな冷え性の私が何とか暖を保つのが運動です。

私が毎年旅行を続ける理由の一つは運動目的です。
そして運動する理由の一つは寒さに負けない身体維持です。
毎日ジョギングを続けるのも身体保温の目的もあります。
特に冬場は運動を怠ると直ぐに身体の冷えを感じます。
私は献血がライフワークですが今は体温測定をされます。
コロナ検査目的ですが私は毎回低体温の表示になります。
自宅から献血ルームまで約5kmを約45分で歩きます。
献血ルームで最初に体温測定すると35℃前後です。
特に冬場は低体温過ぎて測定不能となる事も頻繁です。
そのため5分ほど時間を空け再測定し36℃前後になります。
冬場に限らず真夏以外は到着後の体温が35℃程度です。
献血時に看護婦さんが触る手はいつも私より温かです。

平熱が低体温気味は健康面で良い状態とは言えません。
低体温は免疫力低下と連動し病気になり易い状態です。
私の母親の冷えも心配ですが自分も気を付けたいです。
特に高齢化と共に体温低下が気になる様になりました。
体温維持のためにもこれからも運動を続けるつもりです。
そして今年も何とか旅行したいと思っています。
ただ年々母親の健康状態も気になる状況になりました。
今年長期旅行が可能かは母親次第かもしれません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. appleberry より:

    あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

    去年亡くなった父が、胃の手術をした後、医者から次の日には歩くように説明を受けたときにはびっくりしました。自分的には、絶対安静と思っていましたが、「歩かないと、筋力がすぐに落ちて、あっという間に寝たきりになってしまいます」と。痛くても、がんばって歩かなければならないと。病院とは縁がほとんどなかったものですから、今はそうなんだあ、と納得しました。たしかに、亡くなる時には、歩くこともできなくなってしまったものですから、あっという間に足の筋肉がなくなっていって、お医者さんの話してくださったことは、これなんだなあと思いました。
    トレイルで出会った高齢なハイカーの方々が同じことを言っていたのは「70才を過ぎると、体力が急激になくなっていくんですよ。」と。だからこそ、できること・やりたいことをできるうちにやること、歩き続けることなんだよと。
    その言葉は、自分でも常に考えていたものですから、皆さんもそう考えていらっしゃるんだなと実感しました。
    旅はいいですよね。今年はどこに行こうかと、新年を迎え、思案しています。
    旅先で出会えますように。

    • takenamik1 より:

      appleberryさんコメントありがとうございます。
      今年もよろしくお願いします。

      昨年お父様を亡くされたとの事、お悔やみいたします。
      亡くなられたお父様の年齢は60歳代かと勝手に推測いたします。
      もう少し長生きしてほしかった心残りもあったのではと察します。
      医者から手術の翌日に歩く事を勧められた事は私も驚かされます。
      歩かないと筋力が急速に衰える事は理解しますが流石に手術翌日とは驚きです。

      私の父も腎臓病による透析を続け最後は脳出血で67歳で亡くなりました。
      私の祖父は36歳で亡くなり、母方の男兄弟6人(私の叔父たち)も2人は20代で戦死し他の叔父も60~70代で亡くなりました。
      平均寿命以下で亡くなる近親者を多く知るため、私自身は人一倍健康を考える様になりました。
      一方で健康を気にして生きるだけも面白くないので何かに挑戦する事も続けたいです。
      お互いに旅をしたり様々挑戦しながら今年も良い年にしたいですね。
      今年も頑張りましょう!