健康に関する相関関係と因果関係

1 発端
5月中旬に昔の山仲間の懇親会が行われた。
その時に現在70歳代のM氏が最近手術した話をした。
血管が詰まったため詰まりを取り除く手術との事。
手遅れになれば結構ヤバかったらしい。
血管が詰まる場所にもよるが後遺症や最悪事態も…
血管が詰まった原因についての話は聞けなかった。
その場は「無事で良かった」と言う事で会話終了。
後日その時の話を振り返り疑念が沸いてきた。
もしかするとコロナワクチンが影響したのでは?

2 疑念
M氏は70歳代だが身体は元来は丈夫な方だと思う。
だが定年退職後はそれほど健康熱心でなかった印象。
コロナ流行後は健康のためワクチン接種を続けたらしい。
そこで気になったのはワクチンは血栓症を起こし易い事。
ただしコロナに感染しても血栓が出来易い。
つまりM氏には4つの可能性が考えられる。
血管が詰まった理由は血栓によるものか、否か?
仮に血栓で詰まったとしたらコロナ由来か、否か?
仮にコロナ由来としたら感染由来か、ワクチン由来か?
部外者の私の推測話はこの辺までにしたい。

3 健康と要因分析
健康管理に関しては様々な情報に接する機会がある。
しかしそれが自分にどれ程当てはまるかは暗中模索。
「○○すれば□□に効果がある」という話は良く聞く。
最も耳にする話は食べ物と健康の関係。
・バナナは美容と健康に良い
・納豆は免疫や血流を改善し健康に良い
・青魚は血液サラサラにし血管系疾患を予防
その他にも無限と言えるほど様々情報が発信された。
情報が多過ぎて過去の話は直ぐ忘れてしまう。

4 噛む力
6月5日NHK「あさイチ」で「噛む力」の効果が紹介された。
噛む力を鍛える事で多くのメリットがあるという。
・免疫力がアップする
・薄毛等の頭皮状態が改善する
・認知症予防に効果がある
・顔のたるみ等が改善する
・学習効果が向上する
※参考 番組概要が「NEWS123」サイトで紹介されている。

『あさイチ』噛む噛む(かむ)パワー ほうれい線薄毛予防のための正しい噛み方(かみかた)、噛む回数やコツ、クチャクチャ音が消える秘策、美しい笑顔を作る!1分顔トレなどまとめ。2023年6月5日

一体「○○すれば□□効果」の信用性はどれほどか?
「噛む力」効果について少考してみたい。
番組では「噛む」事で脳の血流上昇が映像紹介された。
つまり「噛む」→「脳の血流が増加する」
「脳血流増加」→「頭皮改善」「認知症予防」
この事象を順番に少し掘り下げてみる。

先ず「噛む→脳血流上昇」について番組で映像が流れた。
番組内の映像では噛むと血流上昇は一目瞭然だった。
だがこの映像だけで全て明らかとは断言できない。
ネットで調べると複数サイトで脳効果の記事が見られる。

最近、歯の健康と脳の関係が明らかにされてきました。 歯医者としては、歯の大切さを多くの人に気づいてもらえた感じがしてとても嬉しく思います。 前回の記事でも紹介しましたが、認知症 ...
個人的印象は「噛む→脳血流上昇」はほぼ確かと感じる。

次の「脳血流増加」→「頭皮改善」「認知症予防」はどうか?
私の第一印象は血流と頭皮や認知症は関連すると感じる。
血流は栄養運搬の最重要機能であり血流が良い事は大切。
ただその大切度がどの程度なのかが良く分からない。
例えば血流が良くても栄養不足なら効果は限定的かも?
つまり頭皮や認知症には血流以外の要素も関係しそう。

5 相関関係と因果関係
ここで今日の主題「相関関係と因果関係」を考えたい。
私たちは無意識のうちに相関と因果を理解して行動する。
私は8年前に徒歩旅を始めたが初めは毎日苦痛続きだった。
特に足の悩みでは腰痛、大腿部痛、膝痛、足裏痛等々。
痛みに悩む度に苦痛を軽減しようと試行錯誤した。
歩き方、荷物の持ち方、靴の種類、食べ物の種類や量等。
旅の最中も旅終了後も様々調べて実際に試したりした。
調べたり初期実験することは相関関係を探る段階。
○○と□□は関係がありそうかどうか調べたり試したり。
そして関係しそうと思ったら対象を絞り実験を続ける。
効果を感じたら実験を続け効果持続したら因果関係確信。
他に病気や訓練でも同様に自分に合う方法を探ると思う。
相関関係は2つの事象の関連度を単純に比較する事。
2つの事象が連動していれば相関関係が認められる。
一方で因果関係は2つの事象が原因と結果で結びつく事。
相関・因果関係については少し具体の観点で考察する。

6 アレルギーの考察
6月7日NHK「あさイチ」では大人のアレルギーが扱われた。
大人になり突然「食物アレルギー」になる人が増加中。
日常のメイクやペット飼育やジョギングも要因になり得る。
花粉症の人は花粉と食物の組合せが原因になる事もある。
番組では大人のアレルギーは組合せの問題を要注意と指摘。
例えば赤メイク(カルミン)と赤色菓子(コチニール)で発症。
例えばクラゲに刺された後の納豆食でアレルギー発症。
何れも単体では軽い症状が組合せで重症化した事例。
アレルギーが悩ましいのは個人差が非常に大きい事。
アレルギー無縁の人からアレルギー急死の人まで千差万別。
更にアレルギー物質が千差万別で組合せは正に無限大。

私は最近食物アレルギー由来の皮膚炎(湿疹)を患った。
そこでもやはり相関関係と因果関係が関係した。
皮膚アレルギーは様々な要因で発症し得る。
私の場合は発症原因として5つほど心当たりがあった。
温泉成分、歯科治療、食物、水不足、乾燥肌。
温泉成分とは温泉の湯の花を家庭で利用した事。
歯科治療とは昔治療した歯の悪性物質の影響の事。
それぞれが皮膚炎とは一定程度相関関係と言われる。
一定程度の相関関係とは人により原因になり得る事。

そこで私は投薬治療を続けつつ原因除去生活を試す。
例えば温泉成分を中止したが皮膚改善しなかった。
このように一つずつ要因を除き実験するのが因果関係調査。
そして要因を除き多少でも効果を感じたら更に続ける。
そして結果的に食物(ニッケル・糖質)、水不足、乾燥肌が残った。
断定はできないがこの3要因が複合し発症したと考えた。
これが相関関係と因果関係の組合せで実験し得た成果。

7 コロナに関する疑念
コロナワクチンについても相関・因果関係に強い疑念。
コロナワクチンに関して過去記事で様々疑問を記した。
最大の疑問はワクチンの感染防止効果に対する疑問。
そしてワクチンの安全性についても強い疑問を持つ。
感染防止効果については販売前に様々検証したハズ。
ところがその検証結果の公表では公平性が疑われている。

ワクチンの類いは人毎に効果差があり因果関係証明は困難。
大雑把に言えば効果の有無は人夫々で証明しようがない。
そのため相関関係のデータ蓄積が効果説明の主体になる。

ワクチン接種者と未接種者の効果差に関するファイザー資料。
(ワクチン接種者と偽ワクチン接種者の感染の比較)
ワクチン接種群  21720人中でコロナ感染者8人。
偽ワクチン接種群 21720人中でコロナ感染者162人。
(偽ワクチン=身体に無害のワクチン無関係物質)

この結果を2通りの視点で解説する。
解説1:感染が162人から8人に95%も減少した!
 凄い減少率だからワクチン効果は絶大!
解説2:ワクチン未接種でも99.25%は感染していない。
 ワクチン接種して感染しない割合は0.71%しか上昇しない。
 ワクチン効果はほとんど無いではないか!
私は解説2に賛同するが解説1に賛同する人はいるのか?
相関関係の説明では視点を変えると印象も大きく変わる!

更に厚労省がワクチン効果を誤って説明した事を認めた!
※参考 ワクチン効果の説明の誤りを認めた厚労省-森田洋之

こんにちは、医師&医療経済ジャーナリストの森田です。 今回は衝撃のレポートをお伝えいたします。 タイトル通り、 厚労省が公式データ修正→「ワクチン有効」は嘘でした という内容です。 まずは手っ取り早く、キモのグラフからご紹介します。 データ修正前はこのように、きれいにワクチン接種による感染...
以前厚労省はワクチン未接種者の感染率が高いと公表した。
ところがワクチン未接種者数値に接種不明者を含んでいた。
医療機関の報告データ中に接種不明データが多数あった。
その接種不明データを全て未接種者として計上していた。
これは意図的なワクチン効果の誇大宣伝とさえ言える行為。

コロナと死亡者数の推移でも相関関係で疑問な事がある。
毎年の死者数は多少変動はあっても予想範囲内で収まる。
ところがコロナの発生の翌年以降から死者数は急増した。
コロナが原因で死者が増えたと思ったらそうではない。

※参考 昨年超過死亡数急増の原因特定は困難-官房長官

松野博一官房長官は6日午前の会見で、2022年の超過死亡が前年比で大幅に増加したとの推計について「近年の中では大きな数値」との認識を示した。その上で、新型コロナウイルスによる影響については、決定的な原因として断定するのは困難と語った。
政府は公式見解として死亡者数の増加理由は不明と発表。
つまりコロナが原因で死者が増えた訳でない事を認めた。
ワクチン接種と超過死亡増の関連は審議会で現在調査中。

ワクチンと超過死亡の関連を疑う意見は政府も認識。
※参考 ワクチンと超過死亡の因果関係-千葉ラーバンクリニック

※参考 ワクチンと超過死亡の因果関係-週刊現代
実は冒頭の60代男性は、手足の痺れを訴えてクリニックを受診する2日前、5回目のワクチン接種を受けていた。診察した前出の河内医師が言う。

この超過死亡増加の話は相関・因果関係と関連する。
人間の平均寿命等を基準に年間死者数が予測される。
そして超過死亡とはその予測を超えた死者の数の事。
例えば今年は平均余命等を基準に100万人死ぬと予測する。
しかし実際は110万人死んだとしたら超過死亡10万人となる。

国のデータをネットで閲覧できる(日本の超過死亡数ボード)

国のデータで見る2019~22年の超過死亡とコロナ死の推移。
2018年  20156人
2019年  10858人
2020年  8083人 [ 3513]
2021年  53640人 [14872]
2022年 168169人 [39134]
※ [ ]内はコロナによる死者数
21~22年にかけて予測を大幅に超え死者が増えた事が分かる。
特に21年から22年にかけての上昇幅が大きい。

※参考 22年の死亡158万人超-日経新聞

厚生労働省が28日に公表した人口動態統計(速報)では、2022年の国内の死亡数、前年比の死亡増加数ともに戦後最多となった。新型コロナウイルスによる死亡に加え、心不全などで亡くなる高齢者が急増している。22年の国内の死亡数は158万2033人で、前年より12万9744人(8.9%)増えた。22年初めの第6波以降、新型コロ...
超過死亡上昇理由の一つはコロナ死だが主要因とは言えない。
日経新聞の記事では老衰と循環器疾患の合計死者の方が多い。
老衰死者増加要因の一つはコロナによる自粛(制約)生活かも?
そして循環器疾患要因の一つは血栓による死亡増加かも?
もしそうならコロナ死よりコロナ対策での犠牲死の方が多い。

8 再び噛む力の健康力
話を噛む事と健康の話に戻したい。
噛む事で脳周辺の血流が活性化する事に因果はあると思う。
脳周辺血流活性化が健康に寄与する点は相関関係はある。
ただし因果関係は各人の生活の違い等で証明が難しい。
因果関係の完全解明には未だ達してないと思う。
だが因果関係は別として噛む事で血流活性は良い事。
私が幼少期の頃は水を噛んで飲む事を祖母に教えられた。
昔は貧しかったので空腹を紛らす意味かもしれない。
その祖母は82歳になるまで惚けも少なく長生きした。
昔の人の知恵は無意識に相関・因果関係に準じているかも。
私個人的には今後も噛む努力を続けようと思う。

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