みちのく潮風トレイル・海のアルプス・5日目(R5.6.29)

1 旅概要
夜に少し雨が降った様だが朝には止んでいた。
今日の計画は少し余裕があり朝はゆっくりする。
朝食と片付けを終え出発が5:35。
舗装道から山道に入り宮古CCへ通じる道歩き。
早朝でプレーヤーは未だおらず職員が芝整備中。

一端舗装道歩き後に再び山道から樫内漁港に下る。
浜に打ち上がったコンブを食べたら結構美味しい。
身体がコンブのミネラルを欲している様に感じる。
海のアルプス区間は浜に下りる区間が少ない。
浜歩きやコンブ味見はとても貴重な時間に感じる。

樫内浜を過ぎるとまた林間歩きが続く。
一端砂浜を通過し佐賀部展望所を経て田老地区へ。
田老へは4年前には迂回した海岸の道沿いを歩く。
田老の巨大防潮堤さえ凌駕した津波の震源の海。
その海岸線を歩ける事が時間の経過を物語る。

田老はこの前後の区間内で唯一の食料調達場所。
コンビニで食料調達し店の前のイスで暫し休憩。
少し長居し過ぎ出発しようとした時に雨が降り出す。
雨合羽を羽織りザックカバーで防水し再出発。
昨日の猛暑を体験後の翌日で弱雨は身体に優しい。
ただ靴の防水力が不明なため足裏皮剥けが少し心配。

三王岩へ向かい歩いていると女性旅人とすれ違う。
何かガイドブック風の物を手にして歩いている。
MCT旅人風と感じたが声掛けするのは控えた。
その後は舗装道と林間道を交互歩きし青野滝地区。
4年前にはGピア宮古~青野滝間で結構難儀した。
トレイル標識に沿っていたハズが道が消失し冷汗脱出した。
今回は道間違いしない予定だったが又も間違いを犯した。

青野滝のポイントに迂回ルート看板があった。
その看板を確認し注意書きにも目を通し通過した。
迂回ルートに辿って歩くと曲がり角で標識テープ出現。
未だ迂回ルートはずっと直進のハズだがここで曲がる?
先刻見た看板には「曲がり角にテープ有」と記していた。
曲がって少し歩いてダメなら引き返そうと考えた。
少し歩いた先ではテープが複数貼られていた。
これだけテープがあれば大丈夫と思い先に進んで行く。
ところが徐々にヤブ道になりテープも現れなくなる。
どうやら4年前と同様に道消失の事態に再遭遇した気配。
引き返す事も考えたが相当先に進んだため時間ロス大。
唯一若干の希望は微かに踏み跡らしき感じがある事。
スマホ地図に道は無いが前進に大きい支障は無さそう。
イチかバチかでこのまま先に進む事を決断する。
多少のヤブ漕ぎはあるが前進でき最後に沢筋に出る。
沢への下りが少し急なため慎重に下り無事沢に到達。
飛び石伝いに沢を渡り対岸の道路に登り何とか危機脱出。
4年前も今回も青野滝の区間は私にとっては鬼門区間。
4年前もそうだったがテープがあれば誤誘導される。
道のない所にテープが貼られている事は大問題!
但しGピア宮古から青野滝に進む場合は問題なさそう…

Gピア宮古までで予定時間を3時間超過した。
摂待駅までトレイル道は舗装道と林道の混合の道。
少しでも遅れを挽回したいため舗装道を突き進む。
しかし3時間遅れは挽回できず摂待駅に到着し水補給。
摂待駅から先では4年前には通らなかった山道を登る。
この山道が結構急坂の山道で疲労蓄積の身体には辛い。
何とか山道を登ると平坦な林道が現れ少しホッとする。
暫く楽な林道歩きを経て最後は国道45へ合流する。
国道45号合流後は約10分で野宿地の茂師漁港に到着。
朝出発時は余裕の予定だったが最終的には3時間遅れ。

茂師漁港にはトイレと水がありトレイル人に優しい。
ただ屋根がないため雨天時の雨除けは期待できない。
今日は昼から夕方まで雨が続いたがその後雨は上がる。
雨の中のテント泊が避けられて運が良かった。
茂師のトイレの水は利用が少ないためか微小の配管臭。
でも水とトイレがあれば大満足で静かな良い野宿地。

2 時間経過
05:35 震災パーク中ノ浜
06:10 宮古カントリークラブ (通過20分)
09:15 佐賀部展望所 (往復10分)
10:30 道の駅たろう (50分休)
11:45 三王岩 (5分休)
12:49 真崎小港漁港
14:25 青野滝地区
16:20 グリーンピア宮古
17:42 摂待駅 (8分休)
19:07 茂師漁港

3 歩行データ
[中ノ浜~田老]100m級の登り下り5回の林道と舗装道歩きが半々。距離14km
[田老~青野滝]舗装道と林道と海沿歩きが交錯。100m級上り下り4回。11km
[青野滝~Gピア]鋪装道を歩き続けた後に迂回路へ(最後道間違い)。7km
[Gピア~摂待]舗装道歩き8割、林道2割。100m強の下り上り1回。6km
[摂待~茂師]150mの急山道を登った後は林道を歩き舗装道を下る。4km
本日の総移動距離・標高差 距離42km、登り標高 1840m、下り標高 1840m

4 写真
中ノ浜から少し進んだ所にトイレと東屋あり

宮古カントリークラブ敷地を通過

林道を下り樫内浜へ向かう

樫内浜で食べたコンブは美味

一端林道を登り下りする道

ハマゴウ(?)の花

田老中心街を目指し海岸ルートを進む

田老・みなと公園のトイレに立ち寄る

道の駅田老のコンビニで食料調達

その後出発しようとしたら雨

津波遺構・田老観光ホテル

三王岩

このキノコは?

迂回路を間違えたが何とか最後の沢徒渉

グリーンピア宮古を通過

摂待駅で水補給

茂師漁港に到着。正面にトイレ

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コメント

  1. との より:

    寄り昆布も漁業権がある浜では、密漁となるので注意が必要です。7月26日はK先輩の命日でした。(三回忌)早いものですね。

  2. appleberry より:

    迂回路、心労お察しいたします。道迷いは、車等でしたら、1~2kmなんてたいしたことはないのですが、歩きとなりますと、心・体力・時間等に大きなダメージになりますよね。私は、100m程度であっても、がっかりの度合いが大きいです。
    私の想像ですが、青野滝付近で迷われたとのこと。トレイルセンターのHPでは、通行止めの表示があり、迂回路としてまっすぐ行き、45号線に行くよう指示されていますが、もしかして、通行止めの所を通られたのでしょうか。
    20年に歩き始めた頃に比べますと、最近は漁港等の整備が進み、トイレなどが各地に設置され、歩き旅がしやすくなったと感じました。とても助かります。
    今回も、5時~19時と、長時間歩行のできるお体、そして、体力。とてもうらやましいです。でも、無理なさらず、お体を大切に。
    今回も、すてきな記事をありがとうございました。

  3. takenamik1 より:

    との さん
    コメントありがとうございます。
    浜に上がった見捨てられた様に見える昆布にも漁業権が関わる事を知り驚かされました。
    ネット検索してみましたら「打ち上げられた昆布を漁獲する拾い昆布漁」という初耳の漁の名称も出てきました。
    振り返ってみれば私の様々な旅は違法スレスレや狭間の行為かもしれません。
    四国遍路ではビワ、登山ではリンゴなど道端(又は道端近く?)に落ちている物を頂戴した事が何度もあります。
    何と言っても野宿自体が合法とは言い難い行為と思っています。
    山菜採りなども国有地や私有地の認識を持たず採取していますので誰かから指摘される心配があるのかもしれません。
    私の生き方自体が無法な生き方かもしれませんのでバカな男と笑いつつ今後も助言頂ければ有り難いです。
    K先輩が亡くなられて2年の歳月はアッという間に感じられ改めてご冥福を祈ります。

  4. takenamik1 より:

    appleberry さん
    コメントありがとうございます。
    迂回路での進路ミスについて、地図なら一目瞭然なのですが言葉で表現するのはチョッと難しい感じですが簡単に書いてみます。
    青野滝から国道45号までは迂回路通りに進みました。
    その後に国道45号を約1km進みGピア宮古方面に右折するのが本来の迂回路でした。
    ところが国道45号を1kmより相当手前の300mほど進んだ時にトレイルテープが現れました。
    迂回路はまだ直進のはずなのに右折側にテープが現れて一寸悩んで右折しました。
    その先は記事のとおり、その後2度ほどトレイルテープが現れ安心して歩き進んだのですがその先はヤブになりトレイルテープが一切現れなくなりました。
    4年前の時も、今回も、テープに従い歩いてその先でテープが無くなりました。
    ここから先は私の想像ですが、ルート設定の際にルートの候補になる道を担当者が試験的に歩いてテープを付けた可能性があるのかと考えました。
    しかし最終的にルート選定されず、試験的に歩いた際につけたテープを外さなかったのではないかと推測しました。
    地図に書かれているルート通り歩けば良かったのですがテープが現れて惑わされたのが道間違いの原因でした。
    これも一つの良い経験です。
    ただ他の人も私と同じ様に惑わされまい事を祈るのみです。

  5. appleberry より:

    お話を見ながら、自分の旅の記録帳を読み返してみました(北上の時のです)。この時は、大雨で、本来のルートが使えず、迂回路が設定されていたこと。そして、私も、グリーンピアへの迂回路で迷っていました!!そして、鮮明に思い出しました。トレイルテープの通りに行ったら、道をロストし、藪の中へ。地図をみたり、コンパスで確認したり、とても焦ったことを。南下ですと、テープが見えて、なんのことはないのですが、北上ですと、正しいテープが道からは見えず。おそらくは、ご指摘の通りの、外し忘れのテープに案内されて、まちがったルートへ案内されていってしまったことを。地図とコンパスで当たりをつけて、藪を登り、道にでたことを。当時の旅日記にも、しっかりと書いてありました。その時の迷った映像までが頭の中によみがえり、非常に焦ったことが思い出され、背筋が寒くなってきました。もしかすると、同じ場所であったかもしれませんね。

    海岸で野宿していた時、近くの方がホヤとか昆布を拾いに来ていて、お話したときに、やはり言ってました。拾ってはいけないことを。私は、荷物にしたくなかったので、拾うことはなかったのですが、そうなんだと認識を新たにした思いがあります。

    • takenamik1 より:

      appleberryさんも同じ場所(or近隣の場所)で目印テープに惑わされたとの事で大変だった事と察します。
      特に大雨の中での非常事態になりますと見通しが利かない上にスマホや地図の取り扱いも難儀しただろうと推測します。
      我々の様に現地事情に不案内な場合は地図や目印テープが貴重な情報源ですのでそれに齟齬がある事は本当に危険です。
      少しでも改善される事を願うのみです。