みちのく潮風トレイル・海のアルプス・6日目(R5.6.30)

1 旅概要
昨日雨で濡れた雨合羽等を一晩テント脇に干してみた。
朝起きて確認するとほとんど乾いていなかった。
昨夜雨は降っていないと思われたが湿度が高めだった。

今日は早朝にコンビニに寄りその後は林間道歩きが長い。
先ずは茂師漁港から徒歩30分で熊の鼻展望所に立ち寄る。
熊の鼻展望所で景色を撮影後に公衆トイレで用を足す。
今回はこの日まで5日間全てトイレで用足しができた。
過去旅で5日間連続トイレで用足しした事はなかった。
徒歩旅では丁度良く用足しができるととても気持ち良い。

熊の鼻の後は小本地区のコンビニに向かう。
コンビニに向かう歩道ではカートを押す老婆と遭遇する。
老婆との距離は未だ100mほどある。
狭い歩道内でどちらか道を譲らないとすれ違いは厳しい。
もう少し近づいたら私が道を譲ろうと腹づもりした。
ところが先に老婆が車道に移動し私に道を譲った。
早朝でもあり交通量も少なく車道に出ても危険は少ない。
それでも老婆に道を譲られる事はとても恥ずかしい。
もっと早くに私の方が車道に移っておくべきだった。
老婆とすれ違う時「すみません。有難うございます」と敬礼。
老婆の表現が似合わない女性はにこやかに微笑み返礼した。

6時半にコンビニで一日中ザック収納に適した食料を選ぶ。
夕方まで保存できる弁当類を丁寧にザックに収納する。
日中はソイジョイや人参キュウリ、ナッツ類で養分補給。
コンビニの後は鵜の巣断崖への遊歩道へ向かう道歩き。
小本川沿いの堤防道路で河口へ移動後に林間道へ進む。
林間道入口にはトレイルカウンタがあり今月通過者は0。

林間道を10分ほど進むと真新しい林道が現れた。
多分周辺の伐採作業のため新たに道が開かれたのだろう。
その新しい林道沿いに進むとスマホのルートからズレる。
道が違うと引き返しどこで間違えたかポイントを探す。
しかしスマホルートも詳細でなく間違え地点が分からない。
同じ所を2度ほど往復してやっと林道脇の分岐を見つける。
林道から脇に入る所に目印が無いためとても見落とし易い。
ここで20分ほど時間ロスする。

その後は自然歩道や小本集落舗装道を通り鵜ノ巣断崖到着。
トレイル立札には本区間が「体力的難路」と表示されている。
つまり危険な所は少ないが体力が無いと厳しい道。
途中で集落の舗装道をはさみ全長11kmを4時間かけ歩く。
海のアルプスコースの中でも林間長距離のBEST3クラス。

丁度昼前に着いた鵜ノ巣断崖には観光客が1人来ていた。
ただ小雨が少し降ってきてのんびり観光気分にならない。
私の方は断崖を記念撮影後トイレ棟前のイスで食事休憩。
雨はそれほど強まらず弱雨で雨合羽は着なくても支障無。
ただその後も弱雨が降ったり止んだりを繰り返す。

鵜ノ巣断崖の後は田野畑駅に向かう。
田野畑駅で水を補充する予定で立ち寄る。
すると田野畑駅前に10人ほどの団体が集団で待機中。
近づくとどうやら中国人の団体観光客らしい。
男子トイレに入ろうとすると女性が立っている。
女子トイレが不足で男子トイレも利用したい雰囲気。
私は男子トイレで水を補充後早めにトイレを退出。
今後益々外国人観光客が増える事を予感させる出来事。
田野畑駅の後は明戸防潮堤遺構や弁天崎灯台を通る。
その後で机浜の番屋群に立ち寄る。

机浜の番屋群に立ち寄った時間は16時少し過ぎ。
浜で何か作業中の人が1人見える他に人の気配なし。
ここでもトイレに立ち寄るととても立派なトイレ。
トイレ入口内には休憩スペースがあり仮眠できそう。
そしてトイレから出ると案内所前に軽トラが停車。
さっきは居なかった様に思ったがいつの間に来たの?
もし人がいるのなら案内所に立ち寄ろうか一瞬迷った。
時間は16時を過ぎていてこの先が未だ長い。
今日は北山崎を目指す予定で未だ2時間以上歩く予定。
ここで長居する余裕は残念ながら今はない。
もしかすると私のために待機したかもしれないと思う。
少し後ろ髪を引かれつつ先を急ぐ事にした。

机浜から北山崎へは100m級と200m級の登り下りがある。
また途中には完全な暗闇の手掘トンネル通過もある。
とてもわくわくドキドキ感があるハードコース。
幸い弱雨は止んで悪天候の不安は薄れた。
力を振り絞り北山崎手前の最下降部に辿り着く。
最下降部には橋があるが途中で二つに折れていた。
足下に注意して慎重に橋の丈夫そうな所を選び渡る。
その後高さ150mの階段を登り終えて18:35に北山崎到着。

既に夕暮れ間近で人影は無くヒッソリしている。
案内板には「キャンプ禁止」と表示されている。
みんなの国立公園なので迷惑行為防止の趣旨だと思う。
誰もいない所での一夜限りの野宿なら迷惑しないだろう。
それに夜闇が迫る時間なので危険回避の避難野宿でもある。
目立たない所にテントを張り一夜限り野宿をさせてもらう。

2 時間経過
05:07 茂師漁港
05:38 熊の鼻 (8分休)
06:25 ローソン岩泉小本店 (25分休)
11:12 鵜ノ巣断崖 (45分休)
14:26 田野畑駅 (8分休)
16:02 机浜 (7分休)
18:35 北山崎

3 歩行データ
[茂師~小本]標高135mの熊の鼻展望台の登り下り舗装路と若干の林道。4km
[小本~鵜ノ巣]最初と途中の舗装路以外は登り下りの多い林間山道。距離13km
[鵜ノ巣~田野畑]最初と切牛の計2km余林道以外は鋪装道歩き。10km
[田野畑~机浜]舗装道を歩き続けた後に弁天崎で1km弱林道歩き。6km
[机浜~北山崎]9割は林道・遊歩道歩き。100mと150m級の上り下り各1回。6km
本日の総移動距離・標高差 距離40km、登り標高 1900m、下り標高 1720m

4 写真
茂師漁港で野宿の朝

熊の鼻展望台から熊の鼻眺望

八幡宮の鳥居をくぐり下りる

貴重な小本のコンビニで食料調達

小本川河口から山道に向かう。カウンタ[0]

おかとらの尾

登山口から20分後の分岐(右奥の目印が目立たず)。

ここを見落とし20分彷徨った!

高松地区で見た廃タイヤの花壇

鵜の巣断崖駐車場で一休み

鵜の巣断崖

三閉伊一揆・切牛弥五兵衛の墓

北山崎断崖クルーズ船発着場

島越駅前は工事中のため大回り迂回

ハイペ海岸

田野畑駅で水補給

震災から蘇ったホテル羅賀荘

震災遺構・明戸防潮堤

机浜の番屋群

机浜の公衆トイレ内部。仮眠できそう

手掘トンネルの内部

もう一つ手掘トンネルを通過

北山崎の南側崖下の橋崩落現場を慎重通過

長い木段を上り終えた最終地点

北山崎に到着

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コメント

  1. appleberry より:

    番屋のトイレは、入ったら絶対みんな同じ感想を持つと思います。ここ寝られるって。
    暖かいし、仮眠できる椅子もあるし、なんなら、電源コンセントも!!トレイル中は、モバイルバッテリーの残量がとても気になりますので、ついついコンセントに目が行ってしまいませんか??私だけかな。まあ、つないで充電するのは違法なのでしょうから、コメントは差し控えます(ニコッ)
    手彫りトンネルは、みちのく潮風トレイルのおすすめスポットのひとつだと思います。ワクワクしたのを覚えています。浄土ヶ浜のトンネルと違い、電灯がないのもまたいいですね。入り口のところにある階段。下が切れていて、初めて行ったときは、ここ飛び移るのかよって、心臓が高鳴りました。
    ハイカーの皆さんのように、危険回避の避難野宿として、だれもいませんでした的な撤収をしていけば、問題はおきないと思います。どちらかというと、最近のキャンプブームで場所を荒らしていく人たちがでてきてしまっていることの弊害なのでしょうね。

    • takenamik1 より:

      4年前は時間に追われて番屋トイレに立ち寄らなかったのですが今回立ち寄って快適な環境にビックリしました。
      流石に一晩泊まるのはチョッとですが仮眠とか雨宿りとか場合によっては荒天時の緊急避難にはとても良い環境と思いました。
      今回は携帯バッテリーに余裕がありましたので見落としましたがバッテリーに余裕がない時はついコンセントが気になりますね。
      みちのくトレイルとは無関係ですが別の徒歩旅では2~3度、トイレ等のコンセントを借用する人を見た事があります。
      過去には数円分の充電でも窃盗罪で捕まった事例もありました。
      出川哲朗の充電旅の様に管理者の承諾を得て充電するのは問題ないですし道の駅などでお願いすれば配慮してくれるケースもネット記事で見た事もあります。
      ただ実際はなかなか難しいですしコンビニでも長時間充電は厳しいですし長期旅での課題ですね。