急死とその原因? 歯周病?

昨年末のブログで知人との死別を書いたが今年も早々に悲しい別れがあった。
私が早期退職した職場の直属上司で私の早期退職を案じてくれた人が1月に急死。
頭脳明晰で判断力にも優れ更にスポーツマン、外見はクールだが情に厚い人。
私より2歳年上で定年後に再就職もして、仕事が好きな人で一見元気そうだった。
但し見かけとは異なり7年ほど前に脳卒中の前科があり食生活に注意していた。
1月に職場仲間とスポーツ中に突然倒れそのまま亡くなった。病名は大動脈解離。

私の元上司では他にも8年ほど前に60歳代前半で急死された人がいる。
まだ現役として重責を担う役職で多忙だった時に脳卒中で倒れそのまま急死した。
この人もいつも元気そうなスポーツマンで私が20歳代に直属上司だった人。
お酒の好きな人で職場が同じ当時は虫歯が無いのが自慢だったが歯周病があった。
他にも職場を共にした歯周病の疑いのある人が3年弱前に急死している。

前回のブログで少し触れた歯周病(歯槽膿漏)は単なる口の中の病気ではない。
最近購入した数冊の歯周病関係の本の中で特に衝撃を受けた本がある。
「白米が健康寿命を縮める」(花田信弘著、H27.12.光文社新書刊)
歯茎から血が出るのは良く聞く話だが歯と歯茎の隙間には沢山血管が集まっている。
そして全ての人の口の中には多くの細菌を住み着いている。
更に現代の食事は白米を始め多くの炭水化物・糖質を摂取している。
この3要素はほぼ全ての人に当てはまる。
ここに歯周病が加わると歯茎の血管から大量の細菌が体内に侵入し血管を傷つける。

人間の身体は細菌に対して皮膚や胃腸等で強い抵抗力(免疫力)で防衛している。
しかし血管は皮膚や胃腸等に比べて抵抗力が弱く細菌の勢力が強いと急速に重篤化。
例えば外傷を負って傷をそのまま放っておくと敗血症等で死亡する場合がある。
私の身近な人も1年前に自転車で転倒し怪我した傷口からの細菌で数日で急死した。
急死自体には個別の原因があるが、遠因として血管が徐々に傷んでいたのかもしれない?

歯周病や歯石が多い人の場合、歯茎の隙間から大量の細菌が血管に入る可能性がある。
更に口の中に糖分が多い場合は細菌が糖分を栄養にして勢力を拡大させる。
細菌が口腔内血管から侵入しても抵抗力が強い人は血管内で細菌を退治できる。
一般に若い人は免疫力も強く抵抗力があるが幼児や高齢者や病気気味の人は抵抗力が弱い。
人間の身体の中で血管が外部に剥き出している唯一の弱点が歯茎。
近代以前は甘味少量で硬い食物が多く歯周病は少なかった。現代は虫歯・歯周病多数。
原始的生活では歯磨き不要で健康な実例や抜歯すると元気になる実例も多いらしい。

この本には「歯茎の内側から入った細菌は約90秒で上腕部に達している」(74頁)とある。
以前に旅ブログで「渇水時の飲水で直ぐ身体の隅々まで水が行き渡る感覚」と書いた。
また「糖分を摂取して間もなくすると足痛を感じる」ということも書いた。
しかし自分の中では水や糖が胃腸を通過してそれ程早く身体が反応するのか疑問だった。
この本で、水や栄養や菌が歯茎から血管を経由し素早く全身を駆け巡ることを知った。
自分の感覚に間違いはなく人は口腔から血管へと猛スピードで良い物悪い物が往来する。
そして敗血症の前段には菌血症があり血管に忍び込む菌は徐々に身体を蝕む可能性がある。
口から入った菌は血管を炎症させ人間が罹る多数の病気と関係していると疑われる。
脳梗塞、心筋梗塞、腎臓病、高血圧、糖尿病、ガン、リウマチ、髄膜炎、肺炎、等々。
例えば関節リウマチ患者の関節から歯周病菌も見つかっていると本には載っている。

私は歯科医から歯周病と判定された後この本を読んで相当ショックを受けた。
一方で旅行中に口から身体の中に物を摂取した時の身体の反応の体験から得心もした。
最終的には歯周病を完全に防ぐ最新の治療方法があるらしいし青森でも治療できそう。
ただし現時点では自分の普段の生活改善で取り組んでみたいと思っている。
他の本を読むと漢方うがいや塩うがいが多少効果が期待できるらしい。
今は「薬用生葉」と「岩塩」と「重曹」のうがい+歯磨きを試行中。
これに献血時の血液検査と血圧測定で体調変化を観察して当面は様子見したい。
急死はしたくないが、どうせ死ぬのならば急死の方が良いかしら?

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