青森県一周徒歩旅(4日目)~千畳敷

H30年7月11日(水)
天気 早朝まで雨、のち曇りのち晴れ
気温 17℃~22℃

今回の旅行計画を最初に立案した時は青森県一周旅の成功を第一目標にした。
このため七里長浜の長い砂浜を見通しもなく歩くことは最初は念頭になかった。
しかし出発間近になり七里長浜と埋没林はこんな機会でないと歩けないと思い始めた。
七里長浜は果たして全て歩ける砂浜なのか?
グーグルで検索しても七里長浜のほんの一部を歩いた記事が僅かにあるだけ。
グーグルマップの航空写真を確認すると全てが砂浜ではないのが分かる。
ただし高低差までは分からないが海と森林の間に一定程度歩行スペースはありそう。

そこで当日の天候も考慮し3~4パターンで七里長浜の徒歩計画を考えた。
1. 七里長浜全てを歩き通す。
2. 入口から七里長浜を歩き現地の状況を見てその後の対応を決める。
2-1.高山稲荷神社から最終氷期埋没林まで歩く。 
2-2.ベンゼ湿原から最終氷期埋没林まで歩く。
2-3.天候や現地の状況次第で歩くことを諦める。

昨日は一応「砂浜入口~高山稲荷神社」まで何とか歩くことができた。
約2時間の浜歩きの途中で何箇所か砂浜を流れる小川に出会った。
広い川幅だと3mほどある時もあったが川中にある足場を利用して渡れる。
他の小川は川幅最小約1m、最浅瀬約5cm程で障害にはならなかった。
しかし昨夜から今朝までは相当量の雨が降っている。果たして川渡渉できるか?
このため今日の歩行は計画2-2「ベンゼ湿原~最終氷期埋没林」にすることにした。

5時35分に小雨が降る中、小公園から出発。
20分ほど神社道路を歩くと農道に出る。農道へ右折し南進する。
ほぼ直線で信号もない農道は急ぐ車に好都合?時速80km前後の車も時折通過。
約1時間半農道を歩きようやくベンゼ湿原への右折路。更に30分弱歩き湿原。
昨夜の雨で湿原には入らず湿原を脇見しながら砂利道を進む。
湿原を過ぎると七里長浜への道になる。草が生い茂り歩き易くはない。
最後に有り合わせの道具で作られたハシゴ風の足場を伝って浜に下り立つ。

浜に出ると間もなく「最終氷期埋没林」が現れる。
昨日もそれらしき物を見たが、こちらは正真正銘、規模が大きい。
約3万年前に急激な温暖化で水没し枯死した針葉樹林の痕跡で世界最大級。
初めてお目にかかるがとても感動!
太古の昔から続く生命活動の痕跡!
地球のロマンを身近に感じる私にとってのパワースポットだ!

最終氷期埋没林見学を終え七里長浜を後に埋没林見学者用駐車場に出る。
その後は鯵ヶ沢町のある日本海を目指す。
途中で何とも畏れ多い「天皇山」の側を通過する。
日本海の海岸線が見えると、ブサカワ犬わさおのいる菊谷商店が現れる。
日本海沿いの道になると共に天気も心も開放的に変わる。
丁度昼の時間帯に「海の駅わんど」に入り昼食を食べる。
とてもお得な「ミニそば+ミニエビフライカレーセット・500円」を食す。

午後の時間経過と共に天気は益々回復し青空の割合が増す。
白神山地が源流の赤石川を通過すると間もなく鯵ヶ沢町から深浦町になる。
深浦町の北金ヶ沢には日本一の大イチョウがある。
以前の旅でも立ち寄っており経路が多少遠回りになるため今回はパスする。
しかし流石に大イチョウ。離れた道を歩いても遠目で確認できる。

民家の間から大イチョウの写真を撮っていると近所のおばさんが話かける。
「大イチョウまで行く近道を教えるよ」
と言って線路内を横切る生活道路?を教えてくれた。
大イチョウまで行き写真を撮り元の道に戻るとおばさんにまた出会った。
彼女「今年も秋になると見事な黄色に色づくと思う」
私「今年も沢山葉が茂っている。これからも長生きするだろう」
私はおばさんにお礼を伝えて先に進む。

今日は千畳敷と言う観光地にある民宿望洋館に泊まる。
大イチョウから約1時間歩いて宿に到着。
午後になると時間経過と共に雲が薄れ夕方にはほぼ雲の無い青空。
民宿では久し振りに腹一杯の海の幸満載の御馳走を頂く。

【身体の状況】
初日は大腿部の付け根が痛み2日目まで続いたが3日目には収まった。
2日目から3日目にかけては左膝の古傷が痛み出したが4日目には収まった。
足先の痛みはほぼ無いが、靴ズレのため足の踵周辺が多少傷む。
全般的には過去に比べて足痛は非常に少ない。
糖質摂取を少なめにしている効果が大きいと感じている。

早朝の展望台からの眺望

手前に小公園、奥には神社、更に奥に日本海

5時35分に小公園を出発

平滝村廃村跡(つがる市木造)

ベンゼ湿原脇の砂利道を通過

ニッコウキスゲ(6月上旬)ノハナショウブ(6月下旬)の群落が有名
この日は名残りのノハナショウブが少し見られた

ベンゼ湿原から七里長浜へハシゴ風足場で下りる

少し怖い

最終氷期埋没林

感動した! 私のパワースポット!

七里長浜にあった北朝鮮?からの漂流物(手前のポリ缶)

天皇山(標高57m)

写真右手の小丘(多分…)

きくや商店(ブサカワ犬わさおのいる店)

飼い主の菊谷節子さんは昨年11月死去

わさおの家

寝そべっている方がわさお?

海の駅わんど

丁度昼(12時)に立ち寄る

ミニそば+ミニエビフライカレーセット

500円は安い!美味い!

赤石川を渡る五能線の列車

五能線はJR五所川原(川部)~能代間の路線名。
水森かおりの歌でも知られ、日本海の絶景が楽しめる。
また「赤石川」と追良瀬川は白神山地の2大河川。

深浦町に入る。右端が千畳敷方面

日本一の大イチョウ(深浦町北金ヶ沢)

大きさ、葉の多さが桁外れ!

千畳敷のかぶと岩 ~ 波が創る造形美

本日の宿・民宿望洋館

望洋館前から見た夕陽(19時04分)

05時35分 高山小公園・発
07時50分 ベンゼ湿原
08時15分 最終氷期埋没林
11時20分 きくや商店(わさおの店)
12時10分 海の駅わんど(40分)
15時40分 日本一の大イチョウ
16時40分 千畳敷「望洋館」・着

歩行時間 10時間00分
歩行距離 44km
歩行歩数 73000歩

朝食 シーチキンおにぎり、手巻き寿司納豆、ミックスサラダ
昼食 ミニそば+ミニエビフライカレーセット
夕食 民宿の「海の幸満載の夕食」

青森県一周徒歩旅(4日目)ルート

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