宮城の松本さんの話

27日の寝ぐらを道の駅津山に決め、18時に広場で夕食をしていると、男性がそばの自販機からお茶のペットボトルを買ってどうぞと持って来てくれた。
名前を松本さんと言い52歳、もう一つ先の道の駅のそばに住み、30年以上前に自分も自転車で東北一周旅行をした話を始めた。今と違い30年前の自転車旅行はさぞ大変だったでしょうと言うと、怪我して片耳が聞こえなくなったことや、腹痛で道端で動けなくなっていた時に助けられた事等多くの経験談をしてくれた。そして助けられた経験をきっかけにチャリダーや困っている人の手助けを始めたのだそうだ。
保護司の様なことですかと尋ねると、前までは保護司の下で働いたこともあったが今は個人的に続けているだけとのこと。見ず知らずの若者を中心に500人以上を自宅に泊め相談にのり、現在も続けているそうだ。
震災の時には、安否を心配してネットに多くの書き込みがあったよう。
松本さん自身は乗っていた車が津波に流されて奇跡的に助かったが奥様は命を落とされた。前には子供さんもいたがやはり亡くされた。そんなこともあり特に若者の事が気にかかるそうだ。私も若者に思われた様だが、松本さんより年上だと言うと驚いていた。
しかしチャリダーには上には上がいて松本さんは去年、76歳の女性チャリダーに会ったそうだ。その人は若い頃から自転車日本一周旅行を夢みて子供が独立し夫を亡くしたことでやっと永年の夢にチャレンジしたとのこと。
あっぱれ!!

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