「自分のこと」というカテゴリがありながら簡単な自己紹介だけでしたので、今更ですが自転車日本一周にチャレンジした発端?、を書きます。
自転車日本一周は、55歳の早期退職と連動した、自分の中では大きな賭でした。賭は今も続いていますが…。
直接の発端は、東日本大震災で人の運命の儚さをまざまざと目の当たりにしたことです。
更に遡ると、50歳を過ぎて、身近な人の死に直面することが急に増えたことです。
更に遡ると、18歳で就職した時からできれば50歳前に退職して自分のやりたいことにチャレンジしたいという思いが昔からあったことです。しかし簡単に退職を選択できるほど余裕があるはずもありません。
結局、自分の中では欲求不満を抱えつつも、大震災がなければ今回の選択はしなかったかもしれません。
さて、では何故自転車旅行にチャレンジしたかなのですが、発端は実は今回の旅の中で気がつきました。
10月9日「九州最南端への道」の中で「巨人の星」のエピソードを書きましたが、その後改めて思い起こすと、巨人の星に熱中したのは自分が小学校6年生の頃で、星飛雄馬の貧しくても努力して身体を極限まで鍛え抜き夢に向かう生き方に影響され、自分も小学校6年の時に自転車での新聞配達に挑戦しました。
残念ながら2か月で挑戦は終了しましたが、この時に自転車に荷物を積むことが大きな経験になりました。そして巨人の星は自分の生き方に最も大きな影響を与えたかもしれないと改めて思い起こしました。
時を経て、高校1年の時にもまた自転車の新聞配達に挑戦し、今度は6か月続けました。
更に高校時代は3年間、冬の雪道も含めて自転車通学を続けました。
ということで、自転車に荷物を積んだり悪路を走行したりする経験は昔からしていたため、今回の旅にあたってもあまり心配はしなかった訳です。
また、自転車競技の経験は全く無く、長距離走行の経験も全く無しでしたが、新聞配達で身体が鍛えられた経験から、今回の旅でも何とか大丈夫だろうというあまり根拠のない自信は持っていました。
旅行手段に自転車を選んだのは、自転車が自分に一番合う乗り物であり、バイクや自動車は日本各地をじっくり見ることができず、徒歩旅行は自分の体力では無理と判断した結果です。
そして日本一周のもうひとつの理由は、自然を肌で感じて自然の大切さを自分の心に受け止め、今後挑戦する予定の自然の中で営む農業に少しでも得るものがあればと考えたことが、もうひとつの理由でした。
旅行中に直接的に農業の知識を得ることは無かったのですが、自然と向き合うという気持ちだけは幾らか養えたのではと感じています。