2回目は10月4~6日に裏岩手から岩手山への縦走登山。
最初計画した9月下旬時点の天気予報は初日は曇で後2日は晴の予報。
ところが出発2日前頃から冬型の気圧配置のため山では雪模様に変わる。
初日は特に北海道が雪模様で2日目以降は回復傾向に望みを託して出発。
今回は再度カメラの撮影テストと宿泊縦走中の体力変化のテストが目的。
自宅を4時半に出発し登山口の松川温泉到着時の6時半は霧(雨)。
雨合羽を着用して天気が悪くならないことを祈って出発。
今回は2年ほど履いて相当傷んだ登山靴を最後の御奉公に使用する。
登山出発して1時間ほどで水場があり美味しい山水を飲む。
更に登り標高が上がるとチラホラ雪が舞い始め徐々に雪が多くなる。
登山開始2時間で源太ヶ岳山頂に到着した時は初冬の様な景色。
源太ヶ岳から大深岳への道は標高差がほぼゼロ。20分ほどで到達。
山歩きと言うより平地を歩く様で天気が良ければ爽快な縦走路だと思う。
だが今回は遮る樹木が無いことが逆に風と雪をまともに受けて辛さを増す。
源太ヶ岳から銀世界景色の中を大深岳に着いた時はこの先が心配になる。
当初の予定は大深岳から八瀬森~大白森に向かう予定だが何時まで雪は続くか?
予定変更して三ツ石山荘に早く着いてゆっくり休む方が良いかもしれない?
しかし三ツ石山に早く着いても明日にかけて雪が続けば岩手山は更に厳しい。
大白森山荘を目指す方が標高が低く安全と判断し予定通り八瀬森に向かう。
標高1541mの大深岳から標高1100mの八瀬森に向けて標高を下げると雪も弱まる。
12時少し前に八瀬森山荘に到着してホッと一息つき昼食をとる。
昼食は予め自宅で準備した焼き芋とソイジョイ。
30分ほど山荘で休憩後出発し間もなくすると倒木に生えたなめこを発見。
夕食のアクセント程度に少量を採取する。
八瀬森の手前からは樹林帯に入り雪の心配は薄れたが道は泥濘度が増す。
履き古した登山靴で来たために泥濘道の水分が靴の中に沁み込んでくる。
樹林帯が多い道中だが時折開けた場所に出くわすと紅葉が美しい。
樹木の紅葉あり、湿地帯の草紅葉あり、更に雪がアクセントを添える。
大深岳では雪の不安が強かったが、大白森山荘に近づくと共に不安は静まる。
一方で傷んだ登山靴を履いてきて足に悪影響が出ないか心配が強まる。
体調面では体力はまだ余裕があると感じ、腰、膝、足先等にも特に痛み無し。
ただし、一応寒さ対策の準備はしてきたが、夜の寒さは気になる。
濡れた道と寒さのためほぼ休憩をとらず歩き続け、結局1人も会わず。
予定より早い16時前に大白森山荘に到着。
ホッとして山荘前の木道を歩くと見事にスッテンころりん。
濡れた木道がまるでスケートリンクの様になっていた。
木道に僅かな傾斜があるだけで低い方に靴が滑る。
とても木道を歩ける状況ではなく木道脇の草場を歩いて山荘に入る。
今年6月にも宿泊した大白森山荘は割と新しく心地よい山小屋。
但し1階は土間に椅子があるだけなので2階の板の間が寝床として快適。
2階の床面積は6畳程度の広さ。大人数の利用には適さない。
前回も今回も私1人の利用者。寒さもあり早めに夕食準備をする。
昼に収穫したナメコを加えた即席ラーメンで身体を温める。
ナメコのヌルヌルがスープにトロミを加え温かみを包み込む様で美味しい。
この他に卵マカロニサラダとソイジョイ。
夕食後は寒さが増す前に早めに寝床の準備。
小屋にある銀マットと毛布3枚を利用し寝床にする。
身体の汗を拭き、特に足先の湿気を念入りに拭いて乾いた衣類に着替え。
その後、上下一体の繋ぎ服型のアルミ断熱服を着用し寝床入り。
この断熱服の弱点は透湿性が無く湿気が服内部にこもるため汗が内に溜まる。
透湿製の肌着と中間着の着用で不快さを緩和しても多少は汗が溜まる。
それでも寒さ対策とコンパクト性の面で割と気に入っている。
失敗したのは山荘備付のシートと毛布だけ使い空気マットと寝袋を省略。
銀マットだけでは床の硬さが身体に堪える。
毛布3枚だけでは僅かな隙間から冷気が毛布内に入り込む。
一旦寝床入りした後に再度寝床を作り直すのが面倒でそのまま一夜を明かす。
結局安眠できなかった。
06:40 松川温泉・発
08:50 源太ヶ岳
09:10 大深岳
11:50 八瀬森山荘(30分昼食休憩)
15:50 大白森山荘・着
【登山時間】 8:40
【登山距離】 22km
登山時間の比較
標準time 前回time 今回time
松川温泉~源太ヶ岳 150分 130分
源太ヶ岳~大深岳 50分 20分
大深岳~八瀬森荘 165分 140分 160分
八瀬森荘~大白森荘 230分 220分 210分
登山ルート
※バッテリー切れで八瀬森~大白森間で記録途切れ発生